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ファクタリングコラム

ファクタリング契約の流れについて解説|契約形態別の流れも解説

コラム

2023年5月29日

売掛債権を決済日前に現金化できるファクタリングは、債権の支払日までの資金繰りに悩みを抱える企業様や素早い資金調達を希望されている経営者様に対して、特におすすめをさせていただきたい資金調達方法です。

しかしファクタリングを本当の意味で活用するためには「契約方法」について正しい知識を持っていただくことが大切です。

本稿ではファクタリング契約の流れと、「2社間ファクタリング契約」と「3社間ファクタリング契約」の違いなどについて解説させていただきます。

ファクタリング契約の流れ

今回はファクタリング契約の流れについて解説します。

契約に関する基本的な流れは金融機関からの融資と似ている部分もあり、また手続きの進め方は申込みを行ったファクタリング会社から説明があるはずですので、あまり契約を含めた手続きについて心配する必要はありません。

ですが、ある程度流れを理解しておくことで契約までの手続きをスムーズに行ないやすくなり、素早く戸惑うことのない売掛債権の売却による資金調達を一層近けることができます。

特に2社間ファクタリング契約と3社間ファクタリング契約では流れだけでなく資金調達スピードなどの特徴までもが違いますので、手続きの流れと併せて各契約方法のメリット・デメリットにもご注意してください。

2社間ファクタリング契約のメリット・デメリットと債権現金化の流れ

メリット
・資金調達スピードが早く、即日債権現金化も可能
・売掛先にファクタリングの利用を知られる可能性が非常に低い

デメリット
・3社間ファクタリング契約と比較して審査が厳しく行なわれ手数料も高くなりやすい

2社間ファクタリング契約には上記したようなメリットとデメリットが存在します。ここからはこれらの特徴を踏まえながら資金調達を行う流れを解説していきます。

2社間ファクタリング契約とは

2社間ファクタリング契約とは、売掛債権の売却申込みを行ったお客様とファクタリング会社、この2社間での契約になります。

また3社間ファクタリング契約とは違い、売掛先への通知などは行なわれません。

2社間ファクタリング契約の基本的な流れは以下となります。

 

①ファクタリング会社がお客様の売掛債権を買取ります。

②ファクタリング会社がお客様の指定口座へ買取金額を振込みます。

③支払期日までに売掛先企業様からお客様へ支払いがあったら、ファクタリング会社にそのまま代金をお支払いしていただき2社間ファクタリング契約による取引が完了です。

 

2社間ファクタリング契約は売掛先企業様との関係性に影響しにくい

2社間ファクタリング契約の場合、売掛先への通知が不要であることから売掛先企業様にファクタリングの利用を知られずに資金調達を行うことが可能となります。

ファクタリングをご利用されるお客様の数は、近年増加の傾向ではありますが、まだまだ「ファクタリング」の知名度は低いと言わざるを得ず、一部の経営者様はファクタリングに対して違法性があると感じていたり、危険性のある資金調達方法ではと勘違いをしていたりすることもあるようです。

そのため、ファクタリングの利用は、売掛先企業様に「資金繰りが厳しいのではないか…」というマイナスな印象を持たれてしまう可能性も少しですがあります。

企業間の信用に悪影響を及ぼしてしまったとすればですが、最悪の場合、ファクタリングの利用を知られると取引停止になる可能性がほんの僅かですがあり得ます。

ですが、2社間ファクタリング契約では、お客様とファクタリング会社の間のみでの契約になり、売掛先企業様への通知も不要であることから債権を売却した事実を知られる危険はほぼなくなります。

2社間ファクタリング契約の利用を知られる可能性

少し注意していただきたいポイントとして、ファクタリングは債権譲渡による資金調達方法でもあり、手続きの中で「債権譲渡登記」を行った場合は、わずかですが売掛先企業様にファクタリングの利用を知られる可能性が残ります。

ただし債権譲渡登記が行なわれたことを知るためには、法務局での手続きや有料サービスの利用が必要となり、現実的に考えてわざわざ手間をかけてまで取引先企業様が調べる可能性はないでしょう。

また債権譲渡登記は必須ではありませんので、登記の留保が可能な場所を選ぶことで安全性はさらに高まります。

これらの条件によって、2社間ファクタリング契約では売掛先企業様との関係に支障をきたす不安を感じることなく資金調達が可能となります。

2社間ファクタリング契約の流れ

① 取引によって売掛金が発生

② ファクタリング会社に申込

③ ファクタリング契約の締結

④ ファクタリング会社からお客様へ買取金額の支払い

⑤ 売掛金の支払期日に売掛先からお客様へ入金

⑥ 売掛金をファクタリング会社へ支払い

2社間ファクタリング契約を利用した場合、ファクタリング会社との間だけで手続を進めていくことができます。

売掛先への通知を行ったり承諾を受けたりする必要があるとなれば、手続きの手間が増えるだけでなく、売掛先の対応によっては多くの時間が必要になる可能性もあります。

これらの手間が省けることで、2社間ファクタリング契約は即日債権現金化などの素早い資金調達を可能としているのです。

2社間ファクタリング契約は繰り返しの利用で手数料も安くなる

2社間ファクタリング契約では、売掛先が決済を行った代金を一旦受け取り、ファクタリング会社への支払いを行うことで取引完了となります。

この一連の流れの間にトラブルが起きる可能性が3社間ファクタリング契約と比較して高いと考えられることが、3社間ファクタリング契約と比較して審査を難しくし手数料が高くなりやすい要因です。

ただし利用実績を積み、ファクタリング会社からの信頼が高まれば徐々に好条件が期待できるようにもなりますので、サービス内容に不満がなければ同じファクタリング会社を利用し続けるメリットは小さくはありません。

このような買取条件が向上する可能性は3社間ファクタリング契約でも同様ですが、手数料が高くなりやすい2社間ファクタリング契約では、さらに大きな効果となるでしょう。

3社間ファクタリング契約のメリット・デメリットと債権現金化の流れ

メリット
・審査通過できる可能性が高い
・2社間ファクタリング契約より低い手数料が期待できる

デメリット
・審査に若干時間がかかり、即日債権現金化は期待しにくい
・売掛先からの理解が必要

3社間ファクタリング契約を利用するメリット・デメリットの多くは、2社間ファクタリング契約と対象的な内容となります。

売掛先への通知を必要とすることが、債権現金化に若干の時間を要する原因となり、審査通過のしやすさを高め、手数料が低くなりやすい理由ともなるのです。

3社間ファクタリング契約とは

3社間ファクタリング契約とは、お客様、売掛先企業様、ファクタリング会社の3社間での契約になります。

売掛先企業様に対して、通知を行ないファクタリングの利用に関する承諾を得ることで、「第三者対抗要件」を具備する条件が満たされ、万が一何かしらのトラブルが発生しても、ファクタリング会社は権利を主張できるようになるのです。

おおまかな3社間ファクタリング契約の流れは以下となります。

 

①ファクタリング審査の段階で、売掛先企業様にファクタリング契約の承諾を得る

②ファクタリング審査通過後、お客様、売掛先企業様、ファクタリング会社の3社間での契約を結ぶ

③ファクタリング会社からお客様の口座に買取り代金を振込みます。

④支払期日までに、売掛先企業様がファクタリング会社へ売掛金の支払いをします。

 

3社間ファクタリング契約は買取側にとって安全性が高い

3社間ファクタリング契約の場合、売掛先企業様にファクタリング契約を承諾してもらう必要があります。

そのため、3社間ファクタリング契約には、2社間ファクタリング契約と比べると時間がかかってしまう可能性が高いというデメリットがあります。

しかし、3社間ファクタリング契約は、2社間ファクタリング契約と比べると、審査通過できる可能性が高く、ファクタリング手数料が安いのがメリットです。

また時間がかかると言っても一週間以内に債権現金化が行える可能性は高く、融資などと比較してスピード面で優秀であることは違いありません。

何故、ファクタリング手数料が安くなるのかと言うと、3社間ファクタリング契約は、売掛債権未回収リスクが2社間ファクタリング契約と比較して低くなるからです。

ここでいうリスクとは、「債権の二重譲渡」と呼ばれる1つの債権を複数のファクタリング会社に対して売却するような行為を指します。

しかし、売掛先への通知を行ない第三者対抗要件が具備されることで、債権の二重譲渡が行なわれたとしても、権利の所在をファクタリング会社は主張でき債権の回収に成功できる可能性が高くなるのです。

売掛先企業様からの直接支払いも取引のリスクを下げる効果あり

2社間ファクタリング契約には、「ファクタリングによって資金調達を行った企業が債権代金の支払いを拒む危険性」も存在しています。

しかし3社間ファクタリング契約を選択し、売掛先企業様から直接支払いを行っていただくことができれば、このようなトラブルが発生するリスクを下げることができます。

もちろんトラブルに発展する危険は非常に低く、スムーズな支払いが行なわれるのが前提ではありますが、ファクタリング会社は債権が回収できなくなるリスクに対して慎重にならざるを得ないのです。

このような理由から、ファクタリングの利用を理解してくれる売掛先企業様でしたら、3社間ファクタリング契約がおすすめです。

3社間ファクタリングの流れ

① 取引によって売掛金が発生

② ファクタリング会社に申込

③ 売掛先企業に債権譲渡の同意をとる

④ ファクタリング契約の締結

⑤ ファクタリング会社からお客様へ買取金額の支払い

⑥ 支払期日までに、売掛先企業様がファクタリング会社へ売掛金の支払い

売掛先企業様への根回しが資金調達成功を左右する

3社間ファクタリング契約による資金調達成功の大きなポイントとなるのは、「売掛先企業様からの理解」です。

可能であれば、ファクタリングに申込む前にファクタリングという資金調達方法に対して売掛先企業様がどうお考えか確認しておくと安心です。

突然ファクタリング会社から債権売却の承諾を求められたことが気分を害する可能性も全くないわけではなく、債権売却に関して良いイメージをお持ちでなければ、企業間の関係性に悪影響を及ぼしてしまうかも知れません。

また支払いをファクタリング会社に対して直接行っていただくなど通常の取引よりも多少なりともご迷惑をおかけする可能性もありますので、可能な限り早めに売掛先企業様に相談し根回しをしておくことをおすすめします。

ファクタリングは安全で金融庁も認める資金調達方法

2社間ファクタリング契約を利用するメリットの1つが、売掛先に対してファクタリングの利用を知られにくいことであり、売掛債権売却を知られることが企業間の関係性に影響を及ぼす危険性があるのも事実です。

しかしこれは、ファクタリングに対して正しい知識を持っていない経営者様が僅かながら存在していることが原因です。

ファクタリングは金融庁も「事業者の資金調達の一手段」と認めており、法的に「債権の売買(債権譲渡)契約」に該当するとも金融庁のサイト内にある「ファクタリングについて」の中に記載されています。

またファクタリングそのものを規制する法律はありませんが、民法が法的根拠となっており、債権の売買契約として認められている行為を行っているファクタリング会社を利用すれば安全に資金調達を行うことができます。

ファクタリングの流れまとめ

2社間ファクタリング契約の流れ

① 取引によって売掛金が発生

② ファクタリング会社に申込

③ ファクタリング契約の締結

④ ファクタリング会社からお客様へ買取金額の支払い

⑤ 売掛金の支払期日に売掛先企業様からお客様へ入金

⑥ 売掛金をファクタリング会社へ支払い

 

3社間ファクタリング契約の流れ

① 取引によって売掛金が発生

② ファクタリング会社に申込

③ 売掛先企業様に債権譲渡の同意をとる

④ ファクタリング契約の締結

⑤ ファクタリング会社からお客様へ買取金額の支払い

⑥ 支払期日までに、売掛先企業様がファクタリング会社へ売掛金の支払い

本稿でご紹介したファクタリング利用の流れや、2社間ファクタリング契約と3社間ファクタリング契約それぞれのメリット・デメリットを正しく理解して利用していただくことができれば、トラブルなく素早い売掛債権売却による資金調達に成功していただくことがきっとできるはずです。

自社に適した契約方法を選択し、ファクタリングを資金繰りにご活用ください。

ここに書いてある契約の流れと違う場合は、違法なファクタリングの可能性もありますのでご注意ください。

 

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