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ファクタリングコラム

ファクタリングと手形割引の違いとは?各メリット・デメリットを解説

ファクタリング

2022年10月19日

ファクタリングと手形割引は、どちらも売上金を早期現金化する資金調達方法です。
目的が同じであるため、誤解しがちですが実際は手数料や審査方法が異なります。
資金調達を行ううえで、ファクタリングと手形割引の違いは理解しておいた方が良いでしょう。
この記事では、ファクタリングと手形割引の違いや各メリット・デメリットを解説します。
資金繰りに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ファクタリングと手形割引の基礎知識

ファクタリングと手形割引は、ともに売掛債権を利用した資金調達方法です。
ファクタリングと手形割引の特徴は、それぞれ異なりますが、その前に手形について解説します。

手形は2種類

手形とは、取引先との協議で決定した金額の支払いを約束する証明書です。
支払いを約束するために発行される手形には、約束手形為替手形の2種類あります。
約束手形とは、購入者が手形の振出しをおこない、手形に記載された期日に記載されている対価を約束するものです。
振出人と受取人の2者間で取引をおこない、期日になると振出人の当座預金口座から該当する金額が引き落とされます。
為替手形とは取引する際、振出人と受取人の間に支払人が仲介しますが、支払いを約束する点では約束手形と同じです。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業から売掛債権を買い取り、売掛債権の管理や回収をおこなう金融サービスです。
ファクタリングは、売掛債権の早期現金化が可能な資金調達方法といえます。
赤字や負債の返済ができない状態でもファクタリングを利用できるため、資金繰りが困難な会社にとっては非常にメリットの多いサービスです。
ファクタリングには、資金調達までの期間が早い2社間ファクタリングと2社間取引と比べ手数料が安い3社間ファクタリングの2種類あります。
2社間ファクタリングは、ファクタリング利用者とファクタリング事業者が契約する方法です。
3社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者とファクタリング事業者に加えて売掛先も契約に参加します。
3社間ファクタリングは売掛金の入金は売掛先からファクタリング事業者へ直接行いますので、ファクタリング事業者は売掛金の未回収リスクを軽減できるため、手数料を低めに設定しているのです。

手形割引とは?

手形割引とは、売掛債権の決済をおこなう約束手形を期日前に金融機関に売り、現金化することです
基本的には、期日後でしか現金化できませんが、手数料や利息相当分の割引料を支払った場合は、特別に金融機関に手形を売却できます。
手形割引は、手数料や割引料の支払いがあるため満額換金できるわけではありません。
しかし、支払い期日前に現金化できるため早期資金化をおこないたいときにおすすめの資金調達方法です。

ファクタリングと手形割引の違い

売掛債権を利用した資金調達方法であるファクタリングと手形割引ですが、以下の3点が異なります。

• 債務不履行の取り扱い
• 手数料
• 審査方法

では、ファクタリングと手形割引の違いを見てみましょう。

違い1.債務不履行の取り扱い

ファクタリングでは、仮に売掛先企業が倒産して支払いが困難になった場合でもファクタリング事業者に対して弁済する必要がない契約がほとんどです。
一方、手形割引では売掛先企業が倒産などの理由により債務不履行になった場合、裏書人にも請求されます。
つまり、裏書をおこなった手形割引の依頼者は、金融機関に対して弁済の義務が発生。
ファクタリング事業者は、売掛金の回収ができない場合のリスクを考慮して手数料を決めています。

違い2.手数料

資金調達にかかる手数料や利息は、利用者や売掛先企業の信用力によって異なります。
ファクタリングでは、1度の買取で売掛債権額の数%~数十%が徴収。
2社間ファクタリングの手数料相場は10%~30%、3社間ファクタリングでは1%~10%です。
一方、手形割引の手数料はファクタリングより安い傾向にあります。
銀行の手数料は1.5%~5%、手形割引業者では5%~20%です。
手形割引では、利息制限法を遵守しなければならないため、上限金利の20%以上にはなりません。
しかし、ファクタリングは原則、利息制限法は適用しないため、年率換算では高金利になる場合があります。

違い3.審査方法

ファクタリングと手形割引では、審査方法が異なります。
ファクタリングは売買、手形割引は融資として見なすため、手形割引の審査はファクタリングより厳格です。
赤字決算や債務超過、企業として実績がない状態では手形割引の審査が通らない可能性があります。
一方、ファクタリングの審査では売掛先の信用力が重要です。
売掛金を支払う売掛先の信用力が高ければ、ファクタリング事業者としては何も問題がありません。
つまり、赤字決算や債務超過、企業として実績がなくてもファクタリングの審査に通る可能性があります。

ファクタリングと手形割引のメリット・デメリット

ファクタリングと手形割引はどちらも、ほかの融資と比べて素早い現金化が可能な資金調達方法です。
しかし、それぞれの利用にはメリットとデメリットが存在します。
ファクタリングのメリットは決算書の見栄えが良くなることで、デメリットは手数料の高さです。
手形割引のメリットは手数料の安さで、デメリットは返済リスクが生じること
では、ファクタリングと手形割引のメリット・デメリットを解説します。

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリットは、決算書の見栄えが良くなることです。
ファクタリングは手形と異なり、貸借対照表で会計処理をおこなう必要がありません。
つまり、ファクタリングは負債にならず貸借対照表のスリム化を図ることができるのです。
手形割引の場合、金融機関からの借り入れと見なすため、資産の他に負債も増加します。
貸借対照表上の借入金が増えるため、決算書の見栄えが悪くなり、融資元から印象が悪くなる可能性があるでしょう。
一方、デメリットは他の融資より手数料が高い点です。
ファクタリングには銀行融資やカードローンのような利息はないものの、金利に換算すると年間60%~500%相当の手数料がかかります。

手形割引のメリット・デメリット

手形割引のメリットは、手数料の安さです。
手形割引の手数料は、ファクタリングだけでなく他の融資と比べても低いといえます。
売掛債権譲渡が適用しないファクタリングでは、手数料が20%を超える場合がありますが、手形割引で銀行などの金融機関を利用すれば手数料を5%以下に抑えることが可能です。
デメリットとしては、不渡り発生の際に返済リスクが生じます。
額面が大きい手形が不渡りとなり返済が必要になると、資金繰りに窮する可能性があるでしょう。

ファクタリングと手形割引の違いとは?各メリット・デメリットを解説のまとめ

この記事では、ファクタリングと手形割引の違いや各メリット・デメリットを解説しました。
ファクタリングと手形割引の違いは、債務不履行の取り扱いや手数料、審査方法です。
ファクタリングには、不渡り発生の際に返済する必要がありませんが手数料が他の融資と比べて高く設定してあります。
一方、手形割引は手数料が安い反面、審査が厳しく不渡りが発生すると返済しなければなりません。
ファクタリングや手形割引で資金調達をおこなう際には、それぞれの特徴をしっかり把握し、ご自身にとってメリットになる方法で資金調達をすることが重要です。

 

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