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ファクタリングコラム

有利子負債とは?有利子負債を減らすにはファクタリングが最適

ファクタリング

2023年7月7日

企業の経営にとって、「負債」との付き合い方は重要なポイントとなります。
事業拡大のためや運転資金の確保などを目的として、ある程度の負債を抱えることは悪い選択ではなく、逆に融資を敬遠し過ぎると会社を成長させるチャンスを逃しかねません。
ですが「有利子負債」が大きくなり過ぎると、財務状況を不安定にしてしまう危険もあります。
本稿では有利子債権の基礎知識や有利子債権を減らすのにファクタリングが有効な理由などを解説させていただきます。

「有利子負債」とは「利息の発生する負債」

貸借対照表などで記載される負債は、「流動負債」と「固定負債」に分けることができます。
流動負債とは1年以内の短期間で支払いを行う負債であり、1年を超えて支払いを行う社債や長期返済期間での借入などは固定負債に含まれます。
そして有利子負債とは「利息が発生する負債」であり、流動負債にも固定負債にも含まれることになります。

代表的な有利子負債は?

・銀行など金融機関からの融資
・社債
・コマーシャルペーパー

もっとも代表的な有利子負債は、やはり「金融機関からの融資」となります。
多くの方が利息と聞けば融資を思いつき、資金調達の第一候補と考える経営者様も少なくはないはずです。
社債とコマーシャルペーパーの大きな違いは償還期間ですが、短期であっても長期であっても有利子負債には違いありません。
有利子負債は資金調達に非常に有効ではあるものの、利息の支払いが大きな負担にならないよう気をつけつつ利用することが大切です。

有利子負債以外に含まれないものは何がある?

・買掛金
・未払金(未払費用)
・支払手形
・支払い前の法人税

買掛金は商品を受け取ったりサービスの提供を受けたりはしたものの、代金を支払っていないという状況で発生します。
しかし支払日まで代金の受け渡しを保留していたとしても利息は必要ではありません。
手形や支払いを行う前の法人税なども同様です。
後々支払う必要はあるが利息が不要という負債は、有利子負債には含まれません

有利子負債は「適度」であることが重要

利息は支払わなくて済むならその方が良いのは確かです。
しかし事業拡大を志した際に、負債を背負わずに大きな額の資金を準備するのには長い期間が必要になるかも知れません。
また現金が枯渇しそうであったり運転資金がショートしそうであったりという危機的な状況であれば、背に腹は変えられないという判断をする必要も発生します。
もちろん返済が不可能な額の負債を背負うのは避けるべきですが、無理のない返済計画が立てられるのであれば融資を利用するのは悪い選択肢ではなく、有利子負債は「適度」であることが重要と言えます。

融資によるレバレッジ効果が期待できる

有利子負債に含まれる融資による資金調達には「レバレッジ効果」が期待できます。
レバレッジとは、てこの原理などで知られる「てこ(梃子)」の意味があり、ビジネスにおいては「自己資金が少ない企業が融資により調達した資金で大きなリターンを得る」というような意味があります。
例えば自己資金100万円を使い150万円の売上を得たとします。
この状況で手元に1000万円があれば1500万円の売上が得られる可能性があり、1000万円の融資を受け利息を支払ったとしてもそれ以上の利益が得られるかも知れません。
レバレッジ効果が期待できる状況であれば、融資を利用することで大きなチャンスを掴み取れる確率が高まるのです。

有利子負債が多いと経営の負担になる

資金調達に融資を利用することで、自己資金だけでは難しい事業拡大やレバレッジ効果を期待した投資なども行えるようになります。
しかし有利子負債が増えれば、それだけ利息も大きくなることを忘れてはなりません。
無理な借入を行おうとしても金融機関の審査通過が難しいのは確かですが、審査通過できたとしても融資を受けた後に何かのトラブルで資金繰りが苦しくなれば有利子負債の返済が追いつかず、黒字倒産に陥る危険もあり得ない話ではなくなります。
余裕を持って返済できる範囲での有利子負債に留めつつ、自社の発展も目指す判断が経営者様には求められているとも考えられます。

自社の抱える有利子負債が適切かの判断基準

融資を利用した資金調達では、自社が抱える有利子負債を適切と判断できる範囲内に収めておくことが大切です。
しかし判断するためには何か基準が必要となります。
ここからは自社が抱える有利子負債の額が適正かを判断するために役立つ、幾つかの数値の求め方をご紹介します。
これらの数値は他社との比較や、自社の数値変化から財務状況の推移を把握するのに役立ちます。

有利子負債比率

計算式—有利子負債÷自己資本×100=有利子負債比率(%)

自己資本と有利子負債の割合を示すのが有利子負債比率です。
抱えている有利子負債に対しての返済能力を数値から判断することができます。
有利子負債比率の数値が低い企業は返済の負担が大きくなりにくく、黒字倒産に陥る危険も低いと考えられます。
「100%以下」であることが安全性の目安となり、簡単に言えば有利子負債が自己資本額を超えてくると危険と判断されやすくなりますが、80%前後が理想的な数値だと言われています。

有利子負債月商倍率

計算式—有利子負債÷(売上高÷12)=有利子負債月商倍率(ヶ月)

有利子負債が1ヶ月あたりの売上の何倍なのかを求めるのが有利子負債月商倍率です。
売上と比較して有利子負債が多い状況は、返済の負担が大きく資金繰りが難しい状況であると判断する必要があります。
しかし逆に数値が低過ぎる場合は有利子負債を活用していないとも言え、積極的な投資などを行えていない可能性があります。
有利子負債月商倍率の目安は3ヶ月以内と言われており、5ヶ月を超えてくると危険水域と判断すべき状況になります。

債務償還年数

計算式—(有利子負債−運転資金)÷(税引後利益+減価償却費)=債務償還年数(年)

債務償還年数は、現在残っている有利子負債を残り何年で完済することができるかという目安になります。
一般的には10年以内が良好と判断されることが多く、10年から15年は要注意、20年を超えてくると危険信号だと言われています。
債務償還年数は金融機関からの融資の際に審査の判断材料としてもよく利用されています。

有利子負債依存度

計算式—有利子負債÷総資産×100=有利子負債依存度(%)

有利子負債が総資産に対して占める割合を示すのが有利子負債依存度です。
自己資本を分母とする有利子負債比率と似ている計算式ですが、どちらも財務の健全性の判断に利用できるものの、有利子負債依存度の分母は総資産となっている点にご注意ください。
経営が健全と示す有利子負債依存度の数値は50%以下と言われています。
50%を超えてくると要注意となり、70%以上は有利子負債の返済に追われている、危険水域に達している可能性が高くなります。

業種や会社規模によって目安は変動する

有利子負債に関係する計算式だけでなく目安もご紹介していますが、本当に目安にすべき数値は会社規模や業種によって変わってきます。
比較対象を規模が大きく変わらない同業他社にしないと、正しく比較できないかも知れないのです。
企業情報に関しては日経会社情報や会社四季報から得ることができますので、必要に応じ参考にしてください。

有利子負債は「ファクタリング」で減らせる

増え過ぎてしまった有利子負債は、コツコツと返済していくのも容易ではありません。
もし利息が大きな負担になってしまっていたり、負債額の多さによる決算書の悪化が資金調達などに悪影響を及ぼしていたりするのであれば、「ファクタリング」の利用をご検討ください。
ファクタリングを上手く活用すれば、有利子債権を減らすことができ返済の負担軽減が期待できます。

ファクタリングによるオフバランス化が有効

ファクタリングは売掛債権を売却(債権譲渡)し現金化する資金調達方法です。
債権売却によって得た現金は負債として扱われることがなく、負債額を増加させずに資金調達を終えることができるのがファクタリングを利用する大きなメリットの1つです。
ファクタリングは「オフバランス化」を推し進めることができる資金調達方法であり、有利子債権を減らすのにも活用可能です。

オフバランス化で有利子負債が減る仕組み

オフバランス化とは、貸借対照表に記載される資産と負債を減らすことを指します。
売掛債権を売却し現金化した場合、総資産額は増加せず負債が増えることもありません。
融資のように貸借対照表の肥大化を起こさずに資金調達ができることになりますが、さらに調達した資金を有利子負債の返済に充てれば、資産と負債の両方が減りオフバランス化が進みます。
融資で得た資金は有利子負債を減らすのに向きませんが、ファクタリングによる資金調達であれば有利子負債を減らす効果が期待できます。

ファクタリングによるオフバランス化で決算書が改善できる

・自己資本比率(%)—自己資本÷総資本×100
・総資産利益率(ROA)(%)—利益÷総資産×100

自己資本比率は総資本に占める自己資本の割合を示し、他人資本の影響を受けやすい企業かどうかの判断基準となります。
そして総資産利益率は、効率よく資産を活用できているかの指標として活用できます。
どちらの数値も総資産が分母となっており、ファクタリングによってオフバランス化を進めることで分母が小さくなれば数値の向上が期待できます。
これによって決算書の内容も改善でき、企業価値も高めることができるのです。

ファクタリングのその他のメリット

・売掛先からの支払日よりも早く売掛債権を現金化できる
・最短即日で資金調達が完了できる
・利用者の経営状況が審査に大きく影響しない
・原則償還請求権がない

多くの企業が資金調達にファクタリングを利用している大きな理由は、「売掛債権の早期現金化」が行えるという点にあります。
支払日までのつなぎ資金を確保できない状況でも、ファクタリングによって債権を売却すれば資金ショートのピンチを乗り越えることが可能となります。
また申込み当日に資金調達が完了できる「即日買取」にも対応可能であり、売掛先の信用力が高ければ、有利子負債が多く経営状況が芳しくない企業も審査通過が難しくないのも特徴です。
また償還請求権がなく、売掛先の倒産リスク対策にも利用することができます。

ファクタリング利用時の注意点

・手数料が高額になる可能性がある
・売掛先との信頼関係への影響を考慮する必要がある(3社間ファクタリング)
・債権の額面以下しか資金調達ができない

ファクタリングの利用には手数料の支払いが必要ですが、手数料の上限を定めた法律はありません。
稀ではありますが、法外な手数料を請求してくる悪質ファクタリング会社が存在しており、そのような場所を利用してしまわないよう安心安全な場所で債権の売却を行いましょう。
債権譲渡の通知を売掛先に対して行う3社間ファクタリングでは、売掛先がファクタリングの利用に関して理解があるかがポイントとなります。
またファクタリングは債権売却による資金調達方法であり、債権の額面を超える資金調達は原則的にできません。

まとめ:有利子負債の悩みはファクタリングで解消可能です

有利子負債を全く抱えていない状況は、必ずしも正しい状況とは言い切れません。
融資による資金調達のメリットを活かし適度な有利子負債に抑えることができれば、融資は利用価値の高い資金調達方法となるからです。
しかし有利子負債が増えるほどに、経営が難しくなるのも事実です。
もし有利子負債の額が大きくなってきた時にはファクタリングを利用しオフバランス化を進めることで、状況を改善させることが可能です。
利息の支払いに追われているなどの悩みがあるのであれば、ファクタリングが大きな手助けになってくれるはずです。

 

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