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ファクタリングコラム
2022年7月14日
目次
売掛債権を売却し現金化しようとお考えであれば、申込先となる「ファクタリング会社」をお探し中かも知れません。しかしファクタリング会社=債権の買取先とは限らず、他のサービスを行うファクタリング会社も存在しているのです。さらに「運営の形態」によってもファクタリング会社は3つに分けることができます。本稿では「ファクタリング会社とは?」という疑問に対しての回答ともなる、サービスや運営形態の種類と違いについて解説させていただきます。
一口にファクタリング会社と言ってもサービス内容や運営形態は数種類に分けることができ、組み合わせを考えれば分け方はもっと多くなります。ですが「ファクタリング会社」全体に共通しているのは「売掛債権に関するサービスを行っている」という点です。これは逆に言えば、売掛金を含めた売掛債権を保有していない企業にとってファクリング会社は縁遠い存在となりますが、そのような企業は稀であり多くの企業にとって身近で便利な存在ということになります。
「ファクタリング会社とは何?」という疑問を抱いた方のために、まずファクタリングとはどういう意味の言葉なのかをご紹介します。ファクタリングは英語で書くと「Factoring」となり、要因や仲買人などの意味を持つ「factor」に進行形などに使われる「ing」を付けた言葉となります。
売掛債権に関するサービスを行うファクタリング会社は、サービス内容と運営形態のそれぞれで3種類に分けることができます。サービス内容で分けた場合には利用目的も大きく異なり、運営形態の違いは利用しやすさなどに大きく影響します。
サービス内容で種類分けをした場合、ファクタリングは「買取」「保証」「国際」の3つに大きく分けることができます。ここからは、それぞれのファクタリングの内容とはどんなもので、どのように利用すべきかを中心に紹介させていただきます。
買取ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売却し現金化するサービスのことを指します。法的には「債権の売買(債権譲渡)契約」に該当します。売却を行う際には手数料が発生するものの、融資と違い担保も保証人も不要で負債を増やすこともなく、さらに即日現金化も可能で経営状況に不安がある企業も審査通過しやすいなど、買取ファクタリグを利用することで資金繰りに様々な好影響が与えられます。
保証ファクタリングとは、売掛債権に対する保険となるサービスです。売掛先が倒産するなどした場合、貸倒れのピンチに陥ることになりますが、保証ファクタリングを利用していれば契約条件で定められた範囲での保証を受けることができるのです。ただし保証の対象は一定期間内に発生した債権や指定した売掛先に対しての包括的な保証となることが多く、個別の債権への保証とはならないのが大半です。
国際ファクタリングとは、輸出関係の企業が海外企業との取引をする際のリスク軽減に役立つサービスです。海外企業の与信情報の調査から、債権回収のサポートや保証などを受けることができますが、海外のファクタリング会社と連携して行うことが多く、利用するための手数料が高額になりやすいという注意点があります。
ここまでにご紹介した3つのファクタリングとは違い、「給料ファクタリング」や「領収書ファクタリング」は、利用すべきではない違法性の高い行為となります。名前の通り、個人が勤務先に有する給与債権や支払いを行った証明となる領収書を対象としているのですが、どちらも売掛債権に該当するものではなく、闇金融が関係していることが多いことから利用するのは非常に危険です。
ファクタリング会社は運営の形態によっても種類分けが可能です。この場合の分け方とは「銀行系・独立系・ノンバンク系」の3つとなります。運営形態の違いが及ぼす影響には何があるかも、併せて解説させていただきます。
「銀行系ファクタリング会社」とはその名の通り、銀行が関係しているファクタリング会社のことを指します。安全性が非常に高いという特徴があるものの、利用時の審査は厳しめに行われることが少なくありません。
「独立系ファクタリング会社」とは、金融機関が運営に関係していないファクタリング会社のこととなります。審査はあまり厳しく行われず、利用しやすさに関しては銀行系やノンバンク系以上となります。しかし独立系で利用できるのは買取ファクタリングだけであることがほとんどで、保証ファクタリングや国際ファクタリングが利用できる場所は稀です。
「ノンバンク」とは銀行以外の金融機関のことであり、審査通過の難しさでは銀行系とノンバンク系の間程度となります。買取ファクタリングを例としてみた場合、手数料では独立系より高めで銀行系より安くなることが多く、サービス内容的にも2つの間となる傾向にあります。
ファクタリングに関する情報収集を行っていても、あまり「買取」や「保証」、「独立系」などの言葉は見かけず、「ファクタリング」としか書かれていないことの方が多いはずです。これは一般的にファクタリングとは「独立系の買取ファクタリング」を指すからであり、それぞれの違いを知った上で、そのように認識することが大切です。
ファクタリングという言葉が一般的に「独立系の買取ファクタリング」という意味になっているのは、サービス内容や運営形態で分けた中でもっとも利用される頻度が高い組み合わせだからです。独立系のファクタリング会社で債権を売却することで得られる代表的なメリットは、これからご紹介する4点となります。
最短即日での資金調達ができるのがファクタリングのメリットの1つと言われますが、独立系以外のファクタリング会社では、このスピードを実現できる可能性は高くありません。それは即日債権現金化のためには売掛先への通知を行わない「2社間ファクタリング」が原則であり、銀行系やノンバンク系の多くでは2社間ファクタリングに対応していないのが大きな理由です。急ぎで債権を売却したい時には「独立系」が頼りになります。
債権の現金化には手数料の額に注目する必要があります。手数料が高くなると債権を売却しても思ったような現金が手元に入らず、資金繰りが改善できない危険性があります。銀行系・ノンバンク系・独立系の中で手数料に注目した場合、安くなりやすいのは独立系と言われています。これは会社規模が金融機関ほど大きくなく小回りが利くからなどの理由もありますが、利用する側にとっては大きなメリットとなるはずです。
ファクタリングの利用には審査に通過する必要があります。しかし金融機関はリスクに関して非常に敏感であり、独立系と比較して厳しめに審査が行われます。独立系は審査が緩いというわけではないものの、利用しやすい審査基準となっている傾向なのは事実です。
ファクタリング会社に申込む前にはサービスや運営形態の違いを理解し、買取条件を含めて申込先が期待に応えてくれそうな場所であることが大切です。その中でも特に買取ファクタリングは中小企業や個人事業主の資金繰り改善効果が大きく、積極的に利用していただきたいサービスとなっています。
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