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ファクタリングコラム
2024年4月23日
目次
ファクタリングがスピーディーな資金調達ができる手段として、国内に浸透してまだ日が浅いです。
そのため、まだまだ有効的な活用法を知らない企業・事業者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ファクタリングは売掛債権の残りを買取してくれるのかについて解説します。
本記事を読めば、ファクタリングを用いた売掛債権の活用法について知ることができるでしょう。
ファクタリングの利用経験がある方は、売掛債権の残りを買い取ってもらうことを疑問に思うかもしれません。
なぜなら、通常のファクタリングは売掛債権を全て買い取ってもらう契約だからです。
そうなると、売掛債権の一部および残りを買取してもらうのは不可能、あるいは違法なのではと考えてしまうでしょう。
では、実際のところどうなのでしょうか。
結論からいうと、ファクタリングで売掛債権の残りを買取してもらうことは可能です。
例えば、1000万円の売掛債権があったとして、700万円を保有して残りの300万円をファクタリングする、という方法は問題ありません。
また、売掛債権の残りを買取してもらう取引は合法なので、利用シーンによっては一部買取が適している場合もあるでしょう。
ファクタリングで売掛債権の残りを買取してもらうには、確定債権が対象となります。
確定債権とは、支払いが確定している債権です。
例えば、商品・サービスの提供が済んでおり、売掛金の支払い期日と金額が確定し、双方で同意した債権が該当します。
ファクタリング自体、基本的に確定債権を取り扱うものであるため、上記の点に関しては、普段の利用と変わらないものと考えておくといいでしょう。
売掛債権の残りを買取してもらうのは、以下のようなメリットがあります。
・自社が必要な資金を調達しやすい
・高額債権しかなくても利用可能
・不要な損失を防げる
では、それぞれのメリットについてみていきましょう。
売掛債権の残りを買取ってもらえると、自社が必要な資金を調達しやすい点がメリットです。
例えば、500万円の資金調達を検討しているものの、700万円の売掛債権しか保有していなかったとしましょう。
このとき、通常のファクタリングでは700万円の売掛債権をそのまま買い取ってもらう流れになるはずです。
しかし、残りを買取してくれるファクタリング会社であれば、ちょうど500万円になる分だけファクタリングができます。
どのくらいの金額を自社が必要としているかに合わせて、調整しやすさが魅力といえるでしょう。
残りを買取してくれるファクタリングなら、高額債権しか保有していなくても利用ができます。
極端ではありますが、1億円の売掛債権しかない場合でも、数百万円〜数千万円のファクタリングが可能です。
ファクタリング会社によっては上限額以上の高額債権は対象外となる場合が多く、高額債権は取り扱ってもらえないことも珍しくありません。
高額債権全てを資金化したくない企業にとっては、残りを買取してもらえるファクタリング会社は利便性の高さを感じられるでしょう。
売掛債権の残りを買取してもらえると、不要な損失を防げます。
ファクタリングは必ず手数料が発生するため、不必要に利用すると損失が大きくなります。
しかし、一部買取可能なファクタリング会社なら、必要な資金に対してのみ手数料が発生するので、損失は最低限で済むはずです。
たとえ数%の手数料だとしても、金額が大きくなるほど手数料の金額は大きくなります。
もし、適切な金額のみ調達したいのであれば、売掛債権の残りを買取できるファクタリング会社を検討しましょう。
売掛債権の残りを買取してもらうファクタリングには、以下のようなデメリットがあります。
・残りを買取してくれるファクタリング会社が少ない
・少額だと取り扱ってくれない可能性がある
・将来債権や未確定債権は審査に通りにくい
・悪質・違法業者を利用するリスクが高まる
では、それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。
残りを買取してくれるファクタリング会社は、そもそも数が少ない点でデメリットを感じる方もいるでしょう。
ほとんどのファクタリング会社は、売掛債権の全額を対象としている契約方式です。
そのため、自社が想定している条件に合致しない可能性も理解しておかなくてはいけません。
ファクタリング会社には、それぞれ買取上限額と下限額が存在します。
法人専用のファクタリング会社は、数十万円から数百万円が債権買取の最低金額に設定している場合が多いです。
一方、個人事業主やフリーランスでも利用できるファクタリング会社は、数万円から買い取ってくれるところもあります。
ただし、個人事業主やフリーランスが利用できるファクタリング会社が、売掛債権の残りを買い取ってくれるかは調べてみなければわかりません。
そのため、少額債権では買取できない可能性もふまえ、ある程度の金額をファクタリングするよう意識してください。
将来債権や未確定債権は審査に通りにくいので、あまり利用をすべきではありません。
特に未確定債権は取り扱ってもらえる可能性は限りなく低いです。
将来債権については、最近になってファクタリング事例は増えてきたものの、安定して支払いが行われるか不明瞭な場合は通らないでしょう。
そのため、売掛債権の残りを買取してもらうファクタリングを行う場合には、確定債権から候補を探すのが適切です。
売掛債権の残りを買取る契約方式は特殊なので、悪質・違法業者が入り込みやすいファクタリングといえます。
そのため、一部買取のはずが結果的に膨大な手数料を支払ってしまう、実質的な借入契約を結ばされてしまうなど、不利な条件で取引が行われる可能性もあるでしょう。
ファクタリングを行う際は、利用者側が正しい知識をもってやりとりを行うべきです。
本メディアでも、ファクタリングの知識について発信をしているので、ぜひ参考にしてください。
売掛債権の残りを買取してくれるファクタリング会社の選び方として、以下のポイントを意識すべきでしょう。
・資金調達までのスピード
・手数料
・買取可能額
・オンライン対応可否
では、それぞれの選び方について詳しく解説します。
自社がいつまでに資金が必要になるのかによって、選ぶファクタリング会社は絞られてくるはずです。
例えば、2〜3日で資金を用意しなくてはいけないのなら、即日対応の2社間ファクタリングを検討しなくてはいけません。
ある程度期間に余裕があるなら、手数料が低い、審査が通りやすい、といった要素を重視して適切な会社を選べるはずです。
ファクタリングは資金調達までのスピードが遅くとも1〜2週間と、他の手段よりも早いのが特徴としてあげられます。
その中でも、自社が資金を必要な時期に合わせて選定してみてください。
手数料はなるべく低いほうが手元資金が残るので、提供されている手数料相場もチェックしておくべきです。
ファクタリング会社では、◯%〜◯%と手数料相場が記載されています。
この金額幅は、売掛債権の信用力や支払いサイト、買取債権額などの要素から決定するものです。
ただし、融資の利息制限法のように最大いくつまで、という決まりはありません。
だからこそ、ファクタリング会社によっては低い手数料で取引が可能です。
自社が求めている条件を比較しながら、手数料を抑えられるファクタリング会社を選定してみてください。
基本的な内容ですが、希望している売掛債権の金額がファクタリング会社の買取可能額の範囲内かどうかも確認すべきです。
売掛債権の残りを買取ってもらう場合、最低買取可能金額よりも上回っているかをチェックしましょう。
もし下回っている場合は、多少喪失が多くなったとしても買い取ってもらう金額を増やさなくてはいけません。
買取可能金額はファクタリング会社の公式サイトでも公表されているはずなので、忘れずにみておくようにしましょう。
最近では、契約手続きをオンラインで完結してくれるファクタリング会社が増えています。
売掛債権の残りを買い取ってくれるファクタリング会社も同様です。
自社の周辺にファクタリング会社がない、あるいは店舗に足を運ぶ時間が取れない場合は、オンライン対応可否をみておくといいでしょう。
ここでは、売掛債権の残りを買取するファクタリングについて、よくある質問をまとめました。
2社間ファクタリングなら売掛金を入金後、買取金額分をファクタリング会社へ送金します。
3社間ファクタリングなら売掛先がファクタリング会社と利用会社にそれぞれ送金する流れです。
悪徳業者の特徴としては、以下のとおりです。
・担保・保証人の要求
・分割返済を提案される
・返済の延長
・一部を買取、売掛金回収後に残りの売掛債権を支払う
上記はあくまで例であり、全てではありません。
悪徳業者はさまざまな手法を用いて、利用者から騙し取ろうとするので、ファクタリングの知識を身につけ、安心した取引ができる会社を見つけてください。
今回は、売掛債権の残りを買取ってくれるファクタリングについて解説しました。
一般的には、売掛債権の全額を譲渡するものですが、ファクタリング会社によっては一部を買い取ってくれる場合があります。
ただし、売掛債権の残りを買い取ってくれるファクタリング会社はさほど多くありません。
だからこそ、自社の求める条件を明確にして、合致するファクタリング会社を見つけてみてください。
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