ファクタリングコラム

ファクタリングの仕訳例をパターン別に解説!勘定科目や消費税の取り扱いまで

コラム

2026年3月23日

ファクタリングは、売掛金を早期に現金化できる便利な資金調達手段です。そんな便利な方法ですが、「具体的な仕訳方法が分からない」「消費税の扱いはどうなるのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ファクタリングに関する仕訳例をパターン別に解説します。また、勘定科目や消費税の取り扱いも併せて紹介します。

この記事を読めば正確な会計処理を理解できるので、導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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運営会社 株式会社アドプランニング
設立日 2019年11月
資本金 非公開
取引形態 2社間・3社間
手数料 2%〜10%
入金速度 最短即日30分
利用可能額 10万円〜1億円
対象事業者 法人、個人事業主
電話番号 0120-160-128
HP 買速(アドプランニング)公式HP

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ファクタリングの仕訳の基本知識

ファクタリングは、債権を売却して資金を得る取引です。融資ではなく「資産の売却」に該当するため、特有の勘定科目を使用する必要があります

まずは、会計処理の基本となる考え方や、融資との違いを確認しましょう。

売掛債権の売却(譲渡)としての会計処理

ファクタリングは売掛金を期日前に現金化する資産譲渡の取引です。仕訳では、まず売掛金を減少させ、対価として「未収金」を計上します。

手数料は「売掛債権売却損」などの科目で費用処理するのが一般的です。後日、決済が完了した段階で未収金を現金や預金へ振り替えます。

この流れにより、バランスシートから債権が消え、キャッシュフローが改善されます。

借入金(融資)との勘定科目の違い

ファクタリングは融資と異なるため、「借入金」の科目を用いません。借入は負債が増える取引ですが、債権譲渡は資産の構成が変わる交換取引だからです。

「銀行融資の場合は支払利息が発生しますが、ファクタリングは売却損として処理する点が大きな違いです。

負債比率を上げずに資金調達できる点が、会計上の大きなメリットです。しかし、勘定科目を混同すると、財務諸表の正確性が損なわれる恐れがあるため、正しく仕訳しましょう。

ファクタリングをより詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
ファクタリングとは?仕組み・種類・メリット・デメリットをわかりやすく徹底解説

ファクタリングの勘定科目

正確な決算書を作成するには、適切な科目選びが不可欠です。取引の形態やタイミングによって、使用する項目は以下のように多岐にわたります。

  • 売掛金
  • 未収入金
  • 売上債権売却損
  • 支払手数料
  • 貸倒損失
  • 雑収入

ここでは、実務で頻出する主要な勘定科目を詳しく解説しましょう。

売掛金

売掛金は、商品やサービスの販売後に代金を受け取る権利を指します。ファクタリング契約時には、売掛金をファクタリング会社へ譲渡します。

仕訳の際は、まず保有している売掛金を減少させる処理をします。資産の減少として貸方に記載し、対価を受け取る権利である未収入金などへ振り替える作業が基本です。

未収入金

未収入金は、本来の営業取引以外で発生した債権を計上する科目です。ファクタリングでは、契約締結から実際に入金されるまでの期間にこの科目を使用します。

売却した売掛金の代金を受け取る権利を明確にする目的があります。入金が確定した段階で、未収入金を現金や預金へ振り替えて債権を消し込みます。

売上債権売却損

売上債権売却損は、債権を額面より安く売却した際の差額を処理する費用科目です。ファクタリング手数料の多くは、この科目で計上されます。

売掛金の譲渡は資産の売却とみなされるため、手数料を損失として扱います。営業外費用として計上されることが一般的で、損益計算書における利益の算出に影響を与える重要な項目です。

支払手数料

支払手数料は、事務的な手続きやサービス利用の対価として支払う費用です。ファクタリング会社への手数料を、売却損ではなくこの科目で処理する場合もあります。

契約内容や自社の会計方針にあわせて選択してみてください。消費税の課税区分が、売上債権売却損とは異なる場合があるため、計上時には十分な注意が必要です。

貸倒損失

貸倒損失は、売掛先が倒産するなどして債権の回収が不可能になった際に使用します。ファクタリングにおいて、償還請求権がない契約であれば、利用者がこの科目を計上することはありません。

売掛先から回収できなくても損失はファクタリング会社が負担するため、利用側の帳簿に貸倒損失を計上する必要はなく、リスクを完全に移転できます。

雑収入

雑収入は、本業以外の活動から生じた少額の利益を処理する科目です。ファクタリングにおいては、端数調整や調整金が発生した際に活用することがあります。

ただし、メインの取引で頻繁に利用されることはありません。基本的には売却金額が額面を下回るため、利益が出るケースは極めて限定的であると理解しましょう。

【種類別】ファクタリングの勘定科目と仕訳例

ファクタリングは大きく「買取型」と「保証型」の2種類に分類されます。それぞれ目的が異なるため、発生する仕訳も変わります。

各手法の特徴を把握し、自社の取引状況に合わせた適切な記帳方法を選択できるようにしましょう。

買取型ファクタリングの仕訳例

買取型ファクタリングは早期の資金化を目的とした一般的な手法です。契約時に売掛金を未収入金へ振り替え、手数料を売上債権売却損で計上します。

その後、指定口座に入金があった段階で未収入金を消し込みます。資産の売却として処理するため、負債となる借入金は発生しません。

保証型ファクタリングの仕訳例

保証型ファクタリングは、売掛金の回収不能リスクを回避するために利用します。資金調達が目的ではないため、保証料を支払手数料として計上するのが基本です。

売掛金自体は自社で保有し続けるため、入金までは振替処理をしません。万が一、回収不能となった際に保証金を受け取ります。その時点で初めて債権の消込処理を進めましょう。

2社間ファクタリングの勘定科目と仕訳例

2社間取引は、売掛先に知られずに資金調達ができる手法です。利用者は売掛先から一度代金を回収し、それを業者へ送金する手順を踏みます。

特有の入出金フローが発生するため、各段階における正確な記帳を確認しましょう。

2社間ファクタリングを締結した場合

契約締結時には、売掛金を未収入金へ振り替えます。額面金額から手数料を差し引いた額を未収入金とし、差額を売上債権売却損として計上しましょう。

これにより、帳簿上の資産が売掛金から入金を待つ権利へ変わります。2社間取引は売掛先への通知が不要な分、自社で代金を回収してファクタリング会社へ送金するまでの管理を徹底する必要があります。

ファクタリング会社から売掛金が入金された場合

ファクタリング会社から自身の口座に入金があった際は、未収入金を減少させます。借方に普通預金、貸方に未収入金を記載して処理を完了しましょう。

この段階で、実質的な資金調達が成立したことになります。2社間の場合は、手数料が差し引かれた後の金額が振り込まれるため、契約書との照合を必ず実施してみてください。

売掛先から売掛金が入金された場合

2社間では、利用者が売掛先から代金を回収します。この入金は、すでに売却済みの債権に対する代行回収といった扱いです。

そのため、一時的に「預り金」などの科目を用いて記帳しましょう。回収した資金は自社の利益ではないため、速やかにファクタリング会社へ送金する必要があります。

自己資金と混同しないよう注意が必要です。

3社間ファクタリングの勘定科目と仕訳例

3社間取引は、売掛先を含めて合意を得る透明性の高い手法です。売掛先が直接ファクタリング会社へ支払う形になるため、2社間よりも処理がシンプルになります。

取引の透明性が高い分、手数料を抑えられる傾向にあります。詳しく仕訳の流れを見てみましょう。

3者間ファクタリングを締結した場合

契約が成立した時点で、売掛先へ債権譲渡の通知が進められます。会計上は、売掛金を未収入金へ振り替える処理が必要です。

2社間と同様に、手数料分を売上債権売却損として計上し、将来受け取る正味の金額を資産として把握します。売掛先が譲渡を承諾したことで、回収責任が完全に業者側へ移る点がポイントです。

ファクタリング会社から譲渡代金が入金された場合

ファクタリング会社から入金されたら、未収入金を消し込みます。3社間の場合は、売掛先から直接業者へ支払われるため、利用者の元に再度入金されることはありません。

この入金処理をもって、対象となる債権に関するすべての会計処理が終了します。預金残高と帳簿を突き合わせ、金額が一致するかを確認しましょう。

償還請求権ありのファクタリングの勘定科目と仕訳例

償還請求権がある契約は、債権の売却ではなく「金銭消費貸借契約」、つまり融資とみなされるケースがあります。この場合、通常のファクタリングとは異なる勘定科目での処理が必要です。

具体的な仕訳の流れを確認しましょう。

契約を締結・ファクタリング会社から入金された場合

償還請求権がある取引では、売掛金を担保にした借入と判断されるため「短期借入金」などの負債科目を用います。契約時に売掛金を消し込むことはせず、入金された金額を普通預金、手数料相当額を支払利息や割引料として計上します。

債権の所有権が完全に移転していないため、負債が増える点に注意が必要です。

売掛金の回収と返済する場合

売掛先から入金があった際は、まず売掛金を消し込む通常の仕訳を実行します。その後、回収した資金をファクタリング会社へ送金する段階で、計上していた短期借入金を減額する処理を実施します。

これにより、帳簿上の負債と売掛金の双方が解消されます。融資の返済と同じ仕組みであると捉えると、理解がスムーズです。

ファクタリングの仕訳の注意点

実務においては、単に科目を入力するだけでなく、税務上のルールや管理体制にも気を配る必要があります。主な注意点は以下の4つです。

  • 債権売却代金は非課税となる
  • 消費税は課税の対象にならない
  • 決算期末を跨ぐ場合も税金が課税される
  • 通帳の振込金額と額面金額の不一致を防ぐ管理が必要

特に、消費税の扱いや決算時の処理は間違いやすいため、ここで紹介するポイントを事前にしっかり押さえておきましょう。

債権売却代金は非課税となる

ファクタリングによって受け取る債権の売却代金には、消費税が課されません。これは税務上、有価証券などに類する資産の譲渡として「非課税取引」に分類されるためです。

そのため、入金時の仕訳において消費税を区分して計上する必要はありません。課税売上割合の計算など、消費税申告時の集計に大きな影響を与えるため、正しく処理を進めることが求められます。

誤って課税取引として処理しないよう、帳簿設定を事前に確認してみてください。

消費税は課税の対象にならない

ファクタリング会社へ支払う手数料にも、原則として消費税はかかりません。債権譲渡に伴う割引料や利息としての性質を持つため、非課税取引として扱われます。

ただし、債権診断料や事務手数料といった名目で、別途コンサルティング費用などが発生している場合は、その部分のみ課税対象になる恐れがあります。

契約書の内訳を細かく確認し、項目ごとに課税・非課税を正しく振り分けることが、正確な税務申告を進めるための鍵です。

ファクタリングの手数料と消費税の関係をより詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
ファクタリングの手数料に消費税がかからない理由を解説!ファクタリングの手数料以外に消費税がかかるものとかからないものまで紹介

決算期末を跨ぐ場合も税金が課税される

年度末に契約を実行し、入金が翌期となる場合は注意が必要です。契約時点で債権の譲渡が完了していれば、その期の損益として売上債権売却損を計上します。

未収の状態であっても、取引の事実に基づいて期間帰属を適切に判断しなければなりません。決算直前の利用は、法人税などの税計算に直接影響するため、計上タイミングを誤ると税務調査で指摘を受けるリスクがあります。

判断に迷う際は、事前に顧問税理士への相談を推奨します。

通帳の振込金額と額面金額の不一致を防ぐ管理が必要

通帳には手数料が差し引かれた後の金額が印字されるため、売掛金の額面金額とは一致しません。この差額を放置すると、帳簿上の未収入金がいつまでも消えない事態に陥ります。

振込金額だけでなく、売却損を適切に組み合わせた複合仕訳を進め、残高をゼロにする管理を徹底しましょう。補助科目などを活用して、どの売掛金に対する入金かを紐付けることで、消込漏れや二重計上といったミスを未然に防ぎ、管理精度が高まります。

ファクタリングの仕訳に関するよくある質問

会計処理を進める中で、科目の使い分けや特定の契約形態における計上時期に迷う場面は少なくありません。

ここでは、多くの利用者が疑問に感じやすい4つの代表的な質問に対し、実務に即した回答を詳しく紹介します。

ファクタリング手数料の勘定科目は「支払手数料」でも良いですか?

手数料を「支払手数料」として処理しても会計上は問題ありません。企業の会計方針や、使用している会計ソフトの仕様にあわせて柔軟に選択してみてください。

ただし、債権の売却による損失であることを明確にするため、一般的には「売上債権売却損」が推奨されます。一度決めた科目は継続して使用し、一貫性を保つようにしましょう。

2社間ファクタリングの返済時の仕訳はどうなりますか?

売掛先から回収した代金をファクタリング会社へ送る際は、計上していた「預り金」や「未払金」を消し込む処理が必要です。借方に負債科目、貸方に普通預金を記入しましょう。

2社間では、利用者を経由してお金が動くため、自社の資金と混同しないことが肝要です。入金から送金までの流れを、日付を追って正しく記帳してみてください。

手形割引とファクタリングの仕訳に違いはありますか?

手形割引では「手形売却損」や「支払利息割引料」を使用しますが、ファクタリングでは「売上債権売却損」を用いるのが一般的です。どちらも早期現金化の手法ですが、対象が受取手形か売掛金かによって科目が異なります。

また、手形割引は償還請求権があるため融資に近い処理となりますが、ファクタリングは資産譲渡の側面が強いです。

ファクタリングと手形割引の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
ファクタリングと手形割引の違いを解説!それぞれの共通点やメリット・デメリットも紹介

将来債権ファクタリングの計上タイミングはいつですか?

将来債権ファクタリングは、現時点で発生していない将来の売上を対象とします。そのため、契約時ではなく、実際に債権が発生したタイミングで仕訳を進めるのが基本です。

契約や入金時には前受金といった科目を用いて処理し、後日売上が確定した段階で適切に振り替えます。収益の認識基準に注意を払い、正確な時期に計上しましょう。

将来の資金繰りを見越した複雑な処理となるため、計上の漏れがないよう厳密に管理することが大切です。

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まとめ

この記事では、ファクタリングに関する仕訳例をパターン別に解説しました。

ファクタリングの会計処理は、2社間や3社間といった契約形態によって手順が異なります。借入金との違いや非課税となる消費税の扱いを正しく把握し、売上債権売却損などの科目を適切に使い分けることが重要です。

この記事を参考に、正確な仕訳を行い、健全なキャッシュフローの管理を継続しましょう。

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