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ファクタリングコラム
2023年7月10日
目次
企業間で取引する場合は掛取引が一般的ですが、請求書を使用した支払い方法の1つに期日払いがあります。
期日払いという言葉を聞いたことはあっても、どのような支払い方法なのかわからない方もいることでしょう。
また、期日払いとともに、ファクタリングについても知っておくと役に立ちます。
ファクタリングは、期日払いのデメリットをカバーする側面を持つサービスです。
この記事では、期日払いとファクタリングの特徴、期日払いをファクタリングした場合の違いについて解説します。
資金繰りに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
期日払いは請求書を使用した支払い方法で、通常と比較して支払い日を遅らせた取引のことを指します。
期日現金と呼ばれることも少なくありません。
請求書を使用した支払いで一般的な売掛金の支払期日は、通常だと締日の翌月か翌々月払いです。
つまり、支払いまでの猶予期間とされる支払いサイトは、最長でも2ヶ月以内になります。
期日払いは、支払いサイトが通常の売掛金と違い、長くなる点が特徴です。
したがって、支払いサイトが2ヶ月を超えるケースも珍しくありません。
期日払いは、締日から支払日までの期間がかなり長いと認識してよいでしょう。
通常の売掛金と違い長期間支払いを後回しにできるので、その分資金繰りに余裕が生まれます。
一方で、代金を受け取る側は支払いを先延ばしされてしまうため、代金をなかなか受け取れないリスクを抱える点も特徴です。
期日払いにはこのような特徴があるので、取引先よりも立場が弱い時にされやすい取引といえるでしょう。
取引先との立場が対等なら、信用を疑われる可能性がある期日払いはあまりされません。
しかし、取引先よりも立場が弱い場合は、期日払いにされてしまうことがあります。
支払いサイトが2ヶ月を超える場合は、手形を発行し手形払いにするのが一般的です。
ですが、実際は期日払いになる場合と手形払いになる場合の2パターンがあります。
期日払いと手形払いには明確な違いがあるので、しっかり覚えておきましょう。
その違いとは、手形払いは換金可能な点と、手数料などの費用がかかる点です。
手形払いは期日払いと違い、銀行で割り引きさえすれば換金可能です。
いざ資金繰りに苦しくなったら、換金してお金を用意できます。
すべて手形払いにすれば丸く収まるのですが、手形払いにすると印紙税および手数料などの費用がかかります。
費用が発生する理由は、手形払いが有価証券に該当するためです。
一方、期日払いは有価証券を発行しないため、手形払いのような費用はかかりません。
また、手形払いは裏書きして支払いに使用することが可能ですが、期日払いの場合は不可能です。
期日払いも手形払いも支払いを後回しにできるのは同様ですが、以上に挙げたような明確な違いがあります。
期日払いは手形払いと違い、手形発行にかかる費用を削減できる反面、現金の支払いサイトが90〜120日ほどかかってしまいます。
資金繰りが苦しく、早く資金を得たい場合、期日払いだと間に合わないケースもあるでしょう。
そこでおすすめなサービスが、ファクタリングです。
ファクタリングなら、支払期日前に現金を得られるため、期日払いのデメリットである資金を得るまでが遅い面をカバーできます。
ファクタリングとは、一言で言ってしまえば売掛金を支払い期日よりも早く現金に換える方法のことです。
たとえば、資金繰りに困っていて売掛金の支払期日まで待てない時に、ファクタリングを利用して資金を得ます。
売掛金をファクタリング業者に売ることにより、支払期日前の現金化が可能。
ファクタリングの特徴は以下の通りです。
1. 企業としての実績が乏しくても利用できる
2. 審査に時間がかからない
3. 売掛金未回収のリスクを回避できる
それではファクタリングの特徴について詳しく説明します。
ファクタリングには、銀行など金融機関からの融資と大きな違いや特徴があります。
それは、まだ企業としての実績に乏しかったり過去に信用情報のトラブルがあったりしても、関係なく利用できる点です。
企業としての信用が乏しいと銀行などの金融機関から融資を受けるのは非常に厳しいですが、そのような状態でも問題なく利用できます。
資金繰りに困っている企業は、積極的に活用していきたいサービスです。
金融機関から融資を受ける場合、審査に長い時間がかかるケースは珍しくありません。
早く資金を得たい時に審査で待たされるのは、精神的なストレスがかかるでしょう。
ですが融資と違い、ファクタリングで審査されるのは、売掛債権と売掛先の情報のみとなります。
審査の過程が単純なので、その分資金調達スピードも早いのが特徴です。
一刻も早く資金を得たい時には、ファクタリングは非常に役立つでしょう。
利用するサービスやファクタリング会社次第ですが、原則的に売掛金未回収のリスクを回避できるのがファクタリングの特徴です。
仮に売掛金が回収不能になっても、ファクタリング会社に支払いを請求されることはないため、安全かつ確実に資金を得られます。
支払い代金を受け取る側にとって悩ましい期日払いですが、期日払いはファクタリングの利用が可能です。
そこで、期日払いをファクタリングする場合としない場合の違いについて説明します。
ファクタリングを利用する/しない場合によって生まれる大きな違いは2つで、資金回収期間を短くできる点と手数料が発生する点です。
2つの違いについて詳しく掘り下げていきましょう。
期日払いをファクタリングすると、長く待たなければいけなかった資金回収期間を短くできます。
「まだ支払い日にならないのか」と焦りが募る期日払いですが、ファクタリングすれば支払い日を待たずして資金の回収が可能です。
資金に余裕があるなら焦らずに待てますが、余裕がない時はファクタリングするメリットが非常に大きいといえます。
「資金回収期間を短くできるなら期日払いを全部ファクタリングすればいいのでは」と結論付けたくなりますが、ファクタリングは手数料が発生することを忘れてはいけません。
ファクタリング業者を介してファクタリングするので、手数料の支払いは不可避です。
手数料は業者やサービスによって違いがありますが、大体1%〜30%に設定してあります。
売掛先企業にファクタリングが知られない2社間ファクタリングは、手数料がどうしても高くなりがちです。
一方で、売掛先企業も加わる3社間ファクタリングは、売掛先企業が契約に介入する分手数料は安くなる傾向にあります。
ただし、この場合は当然売掛先企業にファクタリングしたことが伝わるため注意が必要です。
ファクタリングを検討する場合は、各ファクタリング業者の手数料に注目しましょう。
この記事では、期日払いおよびファクタリングの特徴と、期日払いをファクタリングした場合の違いについて解説しました。
支払い代金を受け取る側は期日払いのメリットがほとんどないので、場合によってはファクタリングすることも視野に入れておいたほうがいいでしょう。
ファクタリングすれば期日払いの支払日を待たないので、資金回収期間を短くできます。
ただし、ファクタリングした場合には手数料が発生するため、期日払いを全部ファクタリングするのが必ずしも正解とは限りません。
資金繰りに特に困っていないなら、無理にファクタリングすると手数料を支払う分だけ損をします。
ファクタリングは手数料を支払う必要があるので、できる限り手数料の安いファクタリング業者を利用するのがコツです。
期日払いをファクタリングするかどうかは、じっくり検討する必要があるといえます。
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