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ファクタリングコラム
2024年3月12日
目次
多くの企業が既に資金繰りの改善に利用しており、利用を考えている「銀行融資」。
銀行融資に対して「ファクタリング」は、まだまだ浸透しているとは言えません。
ですがファクタリングには銀行融資には無いメリットが幾つもあります。特に中小企業や個人事業主様におすすめしたい資金調達方法になります。
この記事を通し銀行融資とファクタリングの違いを知ることができれば、状況に応じてどちらの方法を選択すべきかが見えてくるはずです。
銀行融資とファクタリングの最大の違いは、銀行融資はその名の通り融資を受ける「借入」であり、ファクタリングは「買取」だということです。
ファクタリングとは支払いのタイミングが訪れていない売掛債権を、業者に売却することで現金にする資金調達方法です。
借入なのか売却なのかという違いは資金調達の前にも後にも大きな影響を与えますが、まずは銀行融資とファクタリングそれぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。
資金調達方法の中でも最もメジャーと言える「融資」の中でも、銀行からの借入は安心感があります。
しかし何も考えずに銀行融資を利用しようとしても、期待通りの結果が得られるとは限りません。
銀行融資を受けるならとりあえず融資に申し込むのではなく、銀行融資のメリットとデメリットを知り利用すべきかどうかを判断してから手続きを始めましょう。
審査結果や返済期間に影響されますが、銀行融資であれば2%台などの低金利で借入ができる可能性があります。
銀行からの融資は信用金庫やビジネスローンを利用するのに比べて低金利で設定されることが多く、利息を抑えてコツコツと返済するのには向いていると言えます。
その場を融資で乗り越えられたとしても、返済に苦労してしまっては経営状況が中々上向きになりません。
当然ですが、銀行融資やファクタリングでも借入する際には金利、手数料は重要なポイントとなります。
銀行融資のメリットの一つとなるのは「高額融資の可能性」です。
ビジネスローンでは多くても数百万円程度しか期待できず、また信用金庫などよりも高額融資が期待できる銀行は、設備投資などまとまった事業資金が必要な時に銀行融資はとても頼りになります。
もちろん希望する額が借りられるかは審査次第となりますが、限度額の低い場所に申し込むよりは銀行融資の方が多くの資金調達が期待できるでしょう。
融資を受けるには審査に通る必要がありますが、銀行融資は他の金融機関よりも審査が厳しめだと言われています。
特に低金利での融資を期待するとすれば、そのハードルは一段と高くなります。
中小企業や個人事業主様の場合には、銀行融資の審査に通過することができたとしても設定される金利が高く、信用金庫や日本政策金融公庫に融資を申し込む方が金利が低く設定されたという話も少なくはありません。
逆にある程度の会社規模と良好な経営状況であれば、銀行融資でも低金利での融資が受けられる期待は高まります。
審査に通過することが難しいと言われる銀行融資ですが、信用金庫などを利用し返済実績を積むことができれば融資が受けやすくなります。
将来的に大口の融資を考えているのであれば、まずは銀行以外で実績を積み銀行融資へ繋げるのも良いでしょう。
これは銀行融資に限ったことでは無いのですが、融資を受ける以上は返済のトラブルなどを起こしてしまい信用情報に傷が付く危険は否定できません。
融資を受け数カ月の延滞などで金融事故として登録されてしまっては、今後融資を受けられる可能性は極端に低くなってしまいます。
利息に追われて新たな借入を増やしてしまうのも経営状況の悪化に繋がってしまいますし、しっかりとした返済計画を立てることが融資を受けるうえで何よりも重要です。
ファクタリングは支払い期限前の売掛債権があれば利用できますので、個人事業主様や中小企業にも利用しやすい資金調達方法です。
また銀行融資よりも資金調達までのスピードも優秀であったりと他にもメリットがあり、既に海外ではメジャーな資金繰りの手段の一つとなっています。
銀行融資を受ければ、バランスシート上の負債の額が増えるのを避けることはできません。
計画的で着実な返済が行われている間は大きな問題にならないとしても、借入額が大きくなれば債務超過になってしまう危険性は高くなります。
しかしファクタリングはそもそも融資ではありませんので負債額が増える心配もなく、バランスシートの提出を求められる場面でも悪影響を及ぼさないで済むのです。
ファクタリングは取引先からの承諾を必要とする3社間ファクタリングと、承諾を必要としない2社間ファクタリングがあります。
3社間の場合でも書類の準備に不備が無ければ2~3日で現金化することが可能ですが、2社間ならば即日の現金化も不可能ではなくなります。
銀行融資ではこのスピードを実現することは難しく、急いで事業資金が必要な時にファクタリングは非常に頼りになります。
融資と違い売掛債権の買取には手数料が必要となります。
また債権譲渡登記を行うための費用が求められることもあり、前もって確認をしておくことが大切です。
特に少額の債権の買取の場合には手数料の割合が大きくなりがちですが、2社間ファクタリングを選択した場合も3社間よりも高い手数料を求められる傾向にありますので少しご注意ください。
「銀行融資を断られたがファクタリングは利用できた」という経験をした企業は数多く存在し、これは2つの資金調達方法における審査基準に大きな違いがあるから起きることなのです。
銀行融資の場合は経営状況や将来性が、ファクタリングの場合は売掛先企業の信頼度や支払い実績が重視されます。
ですから会社規模や実績が十分でなく融資が受けられなくても、ファクタリングは利用しやすい資金調達方法です。
銀行融資とファクタリングには、それぞれ違ったメリットとデメリットがあります。
ですからメリットを活かし、デメリットの影響を受けにくい活用方法を選ぶことが大切です。
どんな状況の時に融資を選択し、ファクタリングはどんな時に活用すべきか、その一例をご紹介します。
大きな額の融資が受けられる可能性があるが資金調達までに時間のかかりやすい銀行融資は、設備投資などに利用するのが最適です。
ファクタリングでも数億円単位での現金化は可能なのですが、それに見合った債権が必要となってしまいます。
ですから、事業拡大のためなどで多額の費用が必要な場合は銀行融資が向いています。
ファクタリングは「繋ぎ」としての活用がおすすめです。
数日で現金化ができる為、融資までに時間がかかりそうな時などに必要な額だけを現金化して繋ぐことができます。
また融資に頼ってしまいがちな経営状況を改善する為に、負債を減らす目的で利用するという考えた方もあります。
銀行融資の「借入」とファクタリングの「買取」という全く違う資金調達方法ですので、2つの方法を併用したとしても何も問題はありません。
ですから資金が必要になった状況によって、銀行融資とファクタリングのどちらがより有効かを考えることが大切です。
どちらかに拘るのではなく、柔軟な考えで資金調達方法を選びましょう。
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