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ファクタリングコラム
2024年5月30日
目次
資金調達方法として代表的であり安心感が高い「銀行融資」。独自の審査基準と資金調達スピードが魅力の「ファクタリング」。両方とも頼りになる資金調達の選択肢ですが、「中小企業向け」と考えた場合に優秀なのはどちらでしょうか?それぞれのメリット・デメリットや中小企業向けの資金調達方法に必要な条件などから、どちらを選ぶべきかを考えてみましょう。
ビジネスローンと銀行融資であれば「融資」という共通点があり、ファクタリングと売掛債権担保融資(ABL)にも「売掛債権を活用した資金調達法」という共通点があります。しかし銀行融資とファクタリングの間に共通点はほとんどありません。ですから比較は容易ではありませんが、まずはそれぞれの資金調達方法のメリット・デメリットから解説します。
・低金利での借り入れが期待できる
・大型の資金調達にも対応可能
・融資実績が積め、企業としての信用度が高まる
銀行融資はビジネスローンはもちろん、信用金庫などと比較しても低金利での借り入れが期待できます。さらに事業拡大にも活用できるような大型の資金調達が行える可能性もあるなど、低金利・高額融資の期待が持てるのが大きな特徴です。さらに銀行からの融資実績を積むことで社会的な信用も高まり、さらなる融資が受けやすくなるというメリットもあります。
・資金調達までに時間がかかる
・審査通過が容易ではない
・負債が増える
銀行融資のデメリットを簡単に言えば、「融資までのハードルが高い」ということになります。早くても資金調達までに数週間は必要であり、数カ月かかることもない話ではありません。また審査に経営状況や将来性が大きく影響し、複雑な書類の準備も負担になるかも知れません。融資である以上は仕方のない話ですが、負債の額が増えることでバランスシートの肥大化が起きることや、返済に追われ経営の余裕がなくなってしまうことも考えられます。
・自社の経営状況が審査に大きく影響しない
・最短即日など素早い資金調達が行える
・担保や保証人が不要で償還請求権もなし
・負債にならないため返済の義務が生じない
・資金調達の事実を知られない(2社間ファクタリング)
ファクタリングの審査で重要なのは、売掛先の経営状況や自社との取引実績などから判断される「債権の信用力」です。債権の代金支払いに直接影響しない、申込み企業の経営状況は審査に大きくは影響しないのです。
また最短即日での買取実行が可能な場所も少なくはなく、急ぎの資金調達にも向いています。ファクタリングは融資ではありませんので、担保も保証人も不要。そして債権の回収が不可能になった際にも、代金の補償を求められることがないのもメリットです。
さらに、ファクタリングは「売掛債権の買取」であるため、負債を抱える心配もありません。売掛金額の一括返還で取引が完了するため、長期的な返済も不要です。負債を抱えないため、バランスシートの肥大化を防止するとともに、調達資金の使い方次第では、オフバランス化にも期待できるでしょう。
また、2社間ファクタリングであれば、資金調達をした事実を周囲に知られる心配もありません。取引先との関係性を考慮することなく、資金が必要なタイミングで資金調達できる点もメリットとなるでしょう。
・手数料が必要になる
・債権の額以上の資金調達はできない
・3社間ファクタリングを利用すると売掛先に通知が行く
売掛債権の売却には手数料が必要であり、債権の額面通りの額で買取が行われることはありません。さらに高額の資金調達を行うには、それ相応の額の売掛債権が必要になります。また手数料を低くするために有効な3社間ファクタリングを利用するには売掛先からの承諾が必要であり、売掛先がファクタリングに関する理解があることや、協力的な対応が期待できる関係であることが大切となります。
上で解説したように、銀行融資とファクタリングには「審査基準」や「資金調達スピード」に大きな違いがあります。中小企業の銀行融資もファクタリングも有用な資金調達方法であることに違いありませんが、申込み企業の状況によりどちらが適しているかの判断も異なってくるでしょう。
中小企業のファクタリングと銀行融資、どちらが「中小企業向け」の資金調達方法であるかを判断するには、中小企業の資金繰り問題を知ることが大きなカギとなるでしょう。中小企業の資金繰り問題には、以下の特徴があります。
・銀行融資に断られることも珍しくない
・黒字倒産する企業も多い
・買掛金の未払い・遅延は事業継続を脅かす
・十分な資金プールがない
・タイムリーな資金調達が求められやすい
中小企業は、大手企業と比べると事業歴や事業実績が少なく、必ずしも銀行融資を受けられるとは限りません。スタートアップや赤字決算がある中小企業は、まず銀行融資の審査は通過できないでしょう。資金調達をしたくとも、融資を受けられないという悩みを抱える中小企業は多いです。
日本の企業の約8割は、中小企業が占めています。毎年起業する企業も多いですが、実は黒字倒産してしまう中小企業も少なくありません。中小企業は、銀行融資を受けられないことも多いため、手元の必要資金が枯渇しやすいと言えます。そのため、売上や売掛金があるにも関わらず、支払いのための資金が準備できずに、倒産を余儀なくされる中小企業も多いのです。
十分な手元資金がない状況でも、買掛先への支払いや固定費の支払いは行わなければなりません。日本の商取引のほとんどは「信用取引」を採用しているため、買掛金の支払いが遅れたり、払えなかったりした場合、買掛先からの信頼は損なわれます。一度の支払い遅れであれば、多めに見てもらえるかもしれませんが、複数回支払い遅れや未払いがあると「あの会社は支払いをしてくれない」と、関係性悪化は避けられません。特に中小企業では、長く事業をともにしていくための信頼関係を築くことが非常に大事です。信頼できない中小企業とは当然、取引を行いたいと思わないため、取引解消や取引縮小につながることもあるでしょう。取引先企業がなくなってしまっては、事業継続もできません。なんとか買掛金の支払いをしたくとも、資金調達の術がなく頭を抱えてしまう中小企業も多いのです。
2006年までは会社設立時の条件として「1,000万円以上の資本金」が必要でした。しかし、2007年以降は資本金1円でも起業可能となり、近年では平均資本金は300万円程度となっています。1,000万円に満たない資本金でも起業は可能ですが、やはり十分な資金プールがあるとは言い切れません。特に、事業が軌道に乗るまでは先行投資も必要となるでしょう。売掛金の回収も1~2ヶ月のタイムラグが生じるのが一般的なわけですから、資金繰りが悪化しかねません。中小企業は、十分な資金プールがない状態に陥りやすいという問題も抱えやすいでしょう。
中小企業は、潤沢な資金プールがあるとは言い切れない上、銀行融資などで新たな資金を確保するのも容易とは言えません。買掛金の未払いや支払い遅れは、取引関係を悪化しかねませんし、事業継続できなくなる可能性もあります。十分な売上がある状態ですら、黒字倒産してしまうリスクと隣り合わせにあると言っても過言ではありません。「買掛先への支払いに間に合うように資金が必要」「いち早く先行投資したい」「売掛金の決済日までなんとかしのげれば…」このように、緊急性の高い資金調達が必要となる場面に陥りやすいのも、中小企業の特徴と言えるでしょう。
ファクタリングと銀行融資のどちらが中小企業向けかと判断するには、上で解説した中小企業の資金繰り問題を解決し得る可能性が高い方を選ぶ必要があります。これから紹介する条件をより多く満たしている資金調達方法が、「中小企業向けの資金調達方法」であると言うことができます。
まず審査に通過して資金調達ができないのであれば話になりません。容易に審査通過できる必要はないとしても、大手の様な大きな売上やわかりやすい将来性を示しづらい中小企業も通過しやすい審査基準であることが求められます。
資金調達に成功した後に様々なリスクを抱えてしまうことになっては、安心して経営を行うことはできないはずです。資金を得ることができたから終わりではなく、その後の負担が小さい方が良いのは間違いありません。
潤沢な資金を抱える大企業であれば急な出費でも対応可能かも知れませんが、中小企業の場合はそうはいかない場面も少なくはないはずです。資金が必要になった時になるべく素早く現金を用意できることも、中小企業向けの資金調達方法に必要な条件の1つです。
・審査基準
・資金調達後の負担
・資金調達のスピード
上記した3つの項目で銀行融資とファクタリングを比較した場合、中小企業向きと考えられるのはファクタリングです。まず「審査基準」ですが、ファクタリングならば自社の経営状況が審査への影響が小さいことで、赤字経営や税金滞納中の企業も利用できる可能性があります。また担保も保証人も不要で、手数料を一度支払えばその後で返済に追われることはありません。そして最短即日現金化も可能なスピードは、タイムリーな資金調達を可能としてくれるため中小企業向きと言えます。
経済産業省中小企業庁は中小企業が融資を受けにくいことを理解しており、中小企業に対して「不動産担保に過度に依存しない」ことや「売掛債権の利用促進」を推奨しています。さらにここまでにご紹介したような、中小企業向けの審査基準や資金調達が素早く行えるというファクタリングのメリットは、中小企業の資金繰りの大きな助けになってくれるはずです。
ファクタリングの方がより中小企業向けだとしても、銀行融資が資金調達法として優れていないというわけではありません。しかし審査で経営状況や将来性が問われることや、素早い資金調達が期待しにくいことは、タイムリーな資金繰りが会社経営に重要となる中小企業にとってはデメリットになってしまいます。これらのデメリットは大企業にとっては影響が小さいため、規模の大きな企業にとっては銀行融資の方が向いていると言えるかも知れません。
下記のようなシチュエーションは、特にファクタリングが活躍してくれるでしょう。
・突然の装置トラブルなどによって急ぎで修理費や装置買い替えのための費用が必要になった時
・日本政策金融公庫や信用金庫などからの借り入れの際のつなぎ資金
・負債の額が大きくなり債務超過の恐れが発生した時や、バランスシートの改善を行いたい時
・実績不十分、赤字決算や税金滞納等で銀行融資を受けられない場合
ファクタリングは「最短即日」という、スピード感のある資金調達を得意としています。銀行融資のように融資実行までに1~2ヶ月を要することもないので、急を要する資金調達には最適です。また、ファクタリングは「売掛債権の買取」であり、負債を増やすことがありません。銀行や日本政策金融公庫などからの借入を希望しているけど審査が不安という場合には、ファクタリングでバランスシートをスリム化してからトライするのも良いでしょう。スリム化したバランスシートは企業評価を高め、中小企業の融資審査にも有利に働きます。さらには、ファクタリングは、申込企業の経営状況が審査に影響しないため、借入審査に通らずに困っている場合にも非常に有用です。
ファクタリングは手数料が必要になるため、利用せずに済むならばそれが一番です。しかし、中小企業が抱えやすい資金繰り問題を解決し得るのも確か。使うべき場面が訪れた時には、積極的なファクタリングの利用をおすすめします。
中小企業向きの資金調達法であるファクタリングですが、利用するファクタリング会社選びは非常に重要です。買速は幾つもある買取業者の中でも特に中小企業の強い味方となれるファクタリング会社です。
15年を超える運営実績(2006年3月設立)の買速は、柔軟な審査を行うことで診査通過率93%以上となっており、申込みを行っていただいた多くの企業様が資金調達に成功しています。ここ数年でファクタリング会社も一気に増加していますが、買速は豊富なノウハウで資金調達をサポートします。
ファクタリングを利用する際に手数料が必要になることは避けられませんが、「2%から」と業界最低水準の手数料を誇る買速ならば、債権の額になるべく近い買取額が実現可能です。さらに手数料以外の費用は一切不要ですので、安心して債権の売却を行っていただけます。
買速はオンライン契約に対応しており、スムーズに手続きを進めることができれば最短60分で債権を現金化することが可能です。オンライン手続きを行えば来店の必要もありませんので、全国どこからでもファクタリングを利用していただけます。
銀行融資の審査に通過できなかったという企業様も、ファクタリングならば利用できる可能性があります。常時利用しなくてはいけないわけではなく資金繰りが苦しい時のピンポイントの利用にも向いていますので、上手にファクタリングを活用し資金繰りの改善を目指してみてはいかかでしょうか?
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