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ファクタリングコラム
2024年4月10日
目次
初めてファクタリングを利用する際は、審査が厳しいという噂を聞いたことがあるのではないでしょうか。
法人にとって、早期資金調達は、事業のキャッシュフローを改善させるために重要です。
しかし、審査に通らなければ資金を得ることもできないので、初回取引を成功させたいと考えている法人も多いでしょう。
そこで今回は、法人向けファクタリングは初回の審査が厳しいのか、という点を解説します。
審査以外に注目すべき点やファクタリング会社の選び方も触れているので、ぜひ参考にしてください。
法人向けファクタリングの審査は初回だと厳しい傾向にあります。
理由としては、自社とファクタリング会社の信頼関係が構築されていない点です。
融資やローンの審査と一緒で、自社がどのような会社なのか把握されていないため、あるいは詐欺行為を防ぐために慎重な審査が行われます。
ただし、初回審査が厳しい傾向にあるだけで、融資やローンのよりも難易度は高くないので安心してください。
以下の点は、初回利用時に注意すべきポイントです。
・初回取引は必要書類が多い
・手数料が高く設定される
・審査時間が長くなる
初回利用で困惑しないよう、これから解説する注意点を理解していきましょう。
ファクタリングの初回取引では、必要書類が多いのが特徴です。
自社の法人や取引が実在しているのか、初回の場合には慎重に判断するために、提出する書類も多くなってしまいます。
ファクタリング会社によって異なるものの、おおよそ以下のような書類が必要です。
・身分証明書
・請求書・納品書などの売掛債権
・基本契約書
・通帳・口座のコピー
・決算書(個人事業主の場合は確定申告書)
・登記簿謄本
・印鑑証明書
提出書類の中には、平日にしか取得できないものもあるので、ファクタリングを検討フェーズに入った段階で事前に準備しておきましょう。
法人向けファクタリングでは、初回取引の手数料が高く設定されてしまいます。
提出書類を含めて調査はするものの、依頼主が本当に信頼できるかは取引を行わなければわかりません。
そのため、リスクヘッジとして初回取引の手数料を高く見積もるファクタリング会社が多いのです。
2回目以降から初回よりも手数料が抑えられているケースが多く見受けられます。
提出した書類や自社の情報を調べるために、審査時間が長くなってしまう点も注意が必要です。
当日に資金が必要な場合には、審査時間が長くなることを予測して、午前中までに済ませておかなくてはいけません。
2回目以降、同じファクタリング会社に依頼する場合は、初回よりも審査時間は少なくなるでしょう。
もちろんファクタリング会社の混雑状況やその日の体制によっても左右するので、あくまで早くなる傾向にある点だけ覚えておいてください。
法人向けファクタリングの初回利用で審査に通りやすくするには、以下の点を意識すると良いでしょう。
・審査に有利な売掛債権を選ぶ
・3社間ファクタリングを検討する
・審査通過率をチェックしておく
では、それぞれのコツについて詳しくみていきましょう。
初回審査は慎重に行われるからこそ、有利な売掛債権を選ぶのが最も効果的です。
例えば、支払いサイトの短い売掛債権や大手企業・行政機関からの売掛債権を選ぶ方法があります。
ファクタリングの審査では、売掛債権が支払い期日までに入金されるかどうかが重要です。
そのため、社会的にみて信用できる売掛債権を選ぶことを意識しましょう。
審査難易度でいえば、2社間よりも3社間ファクタリングのほうが通りやすいです。
3社間ファクタリングは依頼法人・取引先・ファクタリング会社でやりとりを進めます。
そのため、取引先にファクタリングの承諾を得る必要があるため、条件が絞られてしまうかもしれません。
ただし、3社間ファクタリングは手数料を抑えられるので、初回取引の中でも得られる資金が多くなる契約方式といえます。
取引先にファクタリングの承諾を得られるなら、検討すべき契約方式でしょう。
審査通過率が高いファクタリング会社なら、初回取引でも売掛債権を買い取ってもらえる可能性が高くなります。
なかには、審査通過率が90%以上のファクタリング会社もあるため、初回取引で不安なら視野に入れておくといいでしょう。
把握しておきたいポイントは、審査通過率が高いと手数料も吊り上がっている可能性が高い点です。
審査通過率の高いファクタリング会社は、魅力的にみえるものの、デメリットがあることを理解して選びましょう。
初回利用の法人は、以下のような選び方をするのがおすすめです。
・手数料が決まる性質を理解する
・いつまでに資金が必要なのかで選ぶ
・買取可能額は必ずチェックする
では、それぞれの選び方について、詳しく見ていきましょう。
ファクタリングの手数料が上下する理由は、売掛債権に対するリスクヘッジが大きな要因です。
例えば、売掛債権回収の見通しが不明瞭な場合は、手数料を高く設定してファクタリング会社側の損失を最大限に防ぐ傾向にあります。
そのため、売掛債権や審査通過に不安があるなら、手数料が高めのファクタリング会社を選ぶのがおすすめです。
一方、売掛債権の回収が見込まれる場合は、手数料が低く設定されます。
上記は、初回取引だったとしても適用されます。
審査通過・手数料のどちらを重視するのかで選ぶファクタリング会社は変わってくるでしょう。
いつまでに資金が必要なのかによっても、選ぶファクタリング会社は変わります。
今すぐ資金が必要なら、2社間ファクタリングで最短即日入金が可能な会社を選ぶべきです。
もし、日数に余裕があるなら3社間ファクタリングや手数料の低さも含めて、自社の目的と合致する会社を選びましょう。
注意したいのが、売掛債権の金額がファクタリング会社の買取可能額の範囲内かどうかです。
たとえ好条件で初回取引ができそうだとしても、買取可能額の範囲外であれば断られる可能性が高いです。
必ず売掛債権の金額がファクタリング会社の買取可能額に収まっているか確認しましょう。
ここでは、本記事で触れた内容に関連して、よくある質問をまとめました。
開設したての法人でもファクタリングは利用できます。
ただし、過去の決算書が提出できないため、提出書類が増えてしまう可能性が高いです。
審査という点では、開設したての法人の初回取引は、より厳しい傾向にあるでしょう。
2回目以降は手数料が安くなる、審査に通りやすくなるといったメリットがあります。
自社の信用に対するリスクヘッジを設ける必要がなくなった点で、手数料に還元されます。
また、判断材料がすでにデータとして残っている点でも、審査に通りやすくなるはずです。
ただし、同じファクタリング会社を利用するという条件があります。
ファクタリング会社同士で情報共有はしていないのがほとんどなので、同じファクタリング会社で2回以上取引を行う際のメリットだという点を理解しておいてください。
今回は、法人向けファクタリングは初回だと審査が厳しいのか、注意すべきポイントについて解説しました。
初回取引は、依頼法人の情報がないため、慎重に審査をしなくてはならず、厳しい傾向にある点が理解してもらえたはずです。
ただし、ファクタリング全体の審査難易度は高くないので、事前準備と審査基準を把握しておけば問題ないでしょう。
ぜひ、これからファクタリングを検討している法人は、本記事を参考に資金調達を実現させてください。
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