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ファクタリングコラム
2024年5月13日
はじめに、ファクタリング業者とは何かについて、基本的なところを確認しておきましょう。
ファクタリング(Factoring)業者とは、文字通りファクタリングを業として行っている業者のこと。ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権を買取専門業者第三者へ売却し、現金化する資金調達手段です。買取専門業者は、企業が保有する売掛債権を買取り、手数料を差し引いた金額を企業に対して供給します。つまり、売掛債権の買取業務を業として行っている業者のことをファクタリング業者と呼びます。
ところで、ファクタリング業者に登録や免許は必要でしょうか。一般に、人や組織に対して金銭を貸し付ける業務を「貸金業」「貸金業者」と呼びますが、「貸金業」「貸金業者」を業として行うには自治体に「貸金業者」として登録する必要があります。ファクタリングも、人や組織に対して金銭を供給する点では貸金業と似ていますが、ファクタリングは貸金業ではありません。ファクタリングは貸付ではなく、あくまでも業者による売掛債権の「買取り」だからです。よって、ファクタリング業者は、「貸金業」として登録したり免許を取得したりする必要はありません。
なお、金融庁は、ファクタリング業者について、「ファクタリングとは、一般に、企業が取引先に対し有する売掛債権をファクタリング会社が買い取り、買い取った債権の管理・回収を自ら行う金融業務をいいます。このようなファクタリングの法定性質は、売買契約に基づく指名債権の譲渡であり、金銭の貸し借りではないので、貸金業の登録は必要ありません」と説明しています。
ファクタリングは貸金業ではなく、ファクタリング業者として行うには登録も免許も必要ありません。言うなれば、ファクタリング業者は適用される法律が存在しないグレーな世界です。貸金業であれば、貸金業法により法定金利の上限が定められていますが、ファクタリングではそうした規制がまったくなく、ファクタリング業者は手数料などを自由に設定できるのです。
従って、ファクタリングを利用する側にすれば、注意をしないとファクタリング業者に好きなだけ手数料をとられてしまうリスクがあるのです。実際に、ファクタリング業者の言うままに契約を交わし、法外な手数料をとられてしまうケースも珍しくありません。
実際、金融庁もホームページで、以下のように悪質業者に対する注意喚起を行っています。
「ファクタリング」とみせかけて、実際には、高金利で金銭を貸し付けている業者が存在した事例(具体的には、「ファクタリング」と称し、高額な手数料を差し引いて売掛債権の買取代金を支払う(貸し付ける)一方で、当該債権の管理・回収を自ら行わず、同債権の売り主をして売掛債権を回収させた後、回収した売掛金を原資として買取代金を返済させるもの)が発生しています」(金融庁ホームページより引用)
「ファクタリング契約や業者との売掛債権売買契約において、譲受人に償還請求権や買戻請求権が付いている場合、売掛先への通知や承諾の必要がない場合や、債権の売り主が譲受人から売掛債権を回収する業務の委託を受け譲受人に支払う仕組みとなっている場合は、ファクタリング業者を装ったヤミ金融の可能性が高いことから、相手方業者の貸金業登録の有無を確認のうえ、手数料(又は債権額と買取額の差)が年率換算で事実上の高金利になっていないか、十分にご注意ください」(同上)
上記で述べた様に、悪質業者は不要な支払いを要求してきたり、法外な高手数料を求めてきたりします。そのため、悪質業者と知らずに利用した場合、資金繰りが悪化する可能性が非常に高いです。では、ファクタリングを利用する側として、悪質な業者をどのようにして見抜けばいいのでしょうか。
悪質業者には以下のポイントがあるため、利用時にはしっかりと確認し、該当する場合は利用しないようにしましょう。以下にポイントをまとめます。
・契約書に償還請求権が設定されている
・分割払いを認めている
・担保や保証人を求めてくる
・社歴が浅く、実績がない
・住所や固定電話を開示していない
・手数料が相場から逸脱している
・手数料以外の諸費用で高額請求する
・契約書の控えがない
・債権の一部買取をしている
ファクタリングは、ファクタリング利用者とファクタリング業者間の債権譲渡契約をベースに行われますが、債権譲渡契約またはファクタリング契約に償還請求権が設定されている場合は注意する必要があります。償還請求権とは、売掛債権が回収不能になった場合にファクタリング業者がファクタリング利用者へ買戻しを求める権利のことです。
債権譲渡契約に償還請求権が設定されていると、仮に当該債権がデフォルトしたら、買い戻さなければならなくなります。事実上の債務保証であり、ファクタリングの原則から完全に逸脱しています。契約書に償還請求権を設定しているファクタリングは、ほぼ間違いなく悪質な業者です。
ファクタリング利用者に分割払いを認めているファクタリング業者にも注意が必要です。なぜなら、ファクタリングは貸付ではないので、支払いは一括払いが原則です。分割払いを認めるということは、ファクタリング業者がファクタリング利用者に対して「期限の利益」を与えることになり、その時点で「貸金」になってしまうからです。当然のことながら、「貸金」を業として行うには、「貸金業」の登録が必要であり、純粋なファクタリング業者とは言えません。
また、担保や保証人を求めてくるファクタリング業者にも注意する必要があります。ファクタリングは「貸金」ではなく、あくまでも売掛債権の「買取り」です。そもそも融資ではないので、担保や保証人が必要ありません。それにもかかわらず業者が担保や保証人を求めてくるのは常軌を逸した行為です。担保や保証人を求めてくるファクタリング業者は、ほぼ間違いなく悪質な業者です。
さらに、社歴が浅く、実績がないファクタリング業者にも注意が必要です。悪質なファクタリング業者の多くは、不法行為を行って摘発され、解散して新たに組織を立ち上げるなどを繰り返しています。中には組織の実体がないのにもかかわらず、ホームページに架空の住所を表示し、あたかも存在しているように見せかけているファクタリング業者も存在します。ファクタリングを利用する際には、ファクタリング業者の社歴と実績をしっかりと確認する必要があるでしょう。
ホームページ上に、住所や固定電話などの情報を開示していない業者にも注意が必要です。悪質業者は摘発されそうになっては雲隠れし、新たな会社を立ち上げます。そのため、足が付かないように業者の固定電話は使用せず、すぐに解約・契約のできる携帯電話を使用していることがほとんど。固定電話がなかったり、業者の住所を開示していなかったり、架空の住所であったりする場合は、かなりの確率で悪質業者と思って間違いありません。
ファクタリングの手数料は2社間ファクタリングで10%から30%、3社間ファクタリングで1%から10%が相場です。ファクタリングは利息制限法が適用されませんが、この相場の範囲内で手数料を設定している業者が多いです。違法にはならないからと、高い手数料を設定されては利用者の資金繰りは悪化するばかり。とても優良業者とは言えず、利用を勧めることはできません。
さらに悪質な業者の場合、手数料は相場の範囲内に納め、その他諸費用で高額請求してくることもあります。ファクタリング手数料の他に請求があるとすれば、出張費や債権譲渡登記の登記費および司法書士報酬(約10万円)程度です。これ以外に内容不透明な請求があった場合には注意しましょう。なお、ファクタリングは非課税取引であるため、手数料や調達資金に消費税が発生することはありません。不要な消費税請求がないかも確認するようにしましょう。
悪質業者の多くは、口約束で「手数料を安くします」「償還請求権はありません」などと言っておいて、業者との契約書の内容が異なるという手口をよく用います。口約束した内容が契約書に記載されているか、契約書の控えをくれるかも重要です。契約書の控えをくれない場合、署名後に内容を改ざんされる可能性もあるため、必ず控えはもらうようにしましょう。
債権の一部買取に応じている業者にも注意が必要です。ファクタリングは債権の全額買取が原則。稀に一部買取に応じている業者もありますが、買い取らなかった残額に関与しない契約なら問題ありません。問題となるのは、一部買取を行い、なおかつ残額の支払いを売掛金回収後に行う契約。これは、残額を担保とした有担保融資とみなされる可能性があります。貸金業登録をせずファクタリング同等の手数料を要求してくる場合、違法であり非常に悪質と言えるでしょう。
ファクタリングを利用して資金調達をする場合、悪質業者ではなく優良業者を利用したいと思うのは当然のことです。優良ファクタリング業者を選ぶためには、以下のポイントを確認する必要があります。
・手数料が適正である
・買取率が高い
・審査や振込のスピードが速い
・償還請求権を設定しない
・担保や保証人を要求しない
・実績がある
第一のポイントは手数料が適正であることです。一般的なファクタリングにおいては、手数料相場は2社間ファクタリングで10%から30%程度、3社間ファクタリングで1%から10%程度とされています。ファクタリング業者の手数料が、相場の範囲内であることをまずは確認しましょう。
また、多くの悪質ファクタリング業者は、手数料以外に審査料、初期費用、事務手数料などの様々な名目で費用を請求してきます。手数料を確認する際は、手数料以外の費用も含めてトータルで確認するようにして下さい。
買取率が高いファクタリング業者を選ぶのもポイントです。買取率はファクタリング業者によってまちまちですが、中には100%や、100%に近い買取率を謳っているファクタリング業者もあります。当然ですが、他の条件が同じであれば、買取率が高いファクタリング業者を選ぶ方がより高額な資金調達が可能となるでしょう。買取率がどの程度なのかの確認も重要です。
審査や振込のスピードも確認する必要があります。ファクタリング業者によってはオンラインで申込みできるところがあれば、対面での申込しか受け付けないところもあります。また審査にかかる時間も、即日で行える業者もあれば、数日から数週間かかる業者もあります。さらに審査から振込みのスピードも、業者によって相当のバラツキがあります。当然ながら、審査や振込のスピードが速いファクタリング業者が望ましいのは言うまでもありません。
ファクタリング業者が償還請求権を設定しないことも重要なポイントです。悪徳ファクタリング業者のほとんどが、契約書に償還請求権を設定してきます。ファクタリング契約に償還請求権が定められていると、当該債権がデフォルトしたら、買い戻さなければなりません。それではファクタリングをした意味がなくなってしまいます。ファクタリング業者が償還請求権を設定しないことを必ず確認して下さい。
ファクタリング業者が担保や保証人を要求しないことの確認も大事です。ファクタリングは「貸金業」ではなく、あくまでも売掛債権の「買取り」です。そもそも必要がない担保や保証人を求めてくるのは、完全にファクタリング業者の業務から逸脱する行為であり、優良ファクタリング業者とは言えません。
ファクタリング業者を選ぶポイントはいくつもありますが、筆者は実績があるファクタリング業者を選ぶことが重要なポイントのひとつだと考えています。上述のように、ファクタリング業界は玉石混交で、悪徳ファクタリング業者も少なくありません。悪徳ファクタリング業者を見抜く最高の方法は、ファクタリング業者の実績を確認することです。しっかりとした社歴と実績を持った、信頼できるファクタリング業者を選びましょう。
さらに言うなら、ファクタリングを利用する会社と同業者の実績があるかどうかも確認できると良いかもしれません。いくら優良ファクタリング業者であったとしても、過去に取引実績のない業界では、取引に時間がかかってしまう可能性もあります。可能な限り、同業実績のあるファクタリング業者を選ぶようにしましょう。
ファクタリング業界は玉石混交と書きましたが、玉とすべきファクタリング業者として、筆者は買速を、自信を持っておすすめします。
買速をおすすめする第一の理由は、手数料以外に費用がかからないこと。上述のように、多くの悪徳ファクタリング会社は、手数料以外に審査料、初期費用、事務手数料などの様々な名目で費用を請求してきます。買速では、手数料以外に費用はかからず、シンプルで安心です。
審査と振込のスピードが速いのも買速がおすすめの理由です。審査にかかる時間は、即日で行える業者もあれば、数日から数週間かかる業者もあります。さらに審査から振込みのスピードも、業者によって相当のバラツキもあるでしょう。買速であればオンラインで申込みができ、即日審査が可能です。振込も業界最速水準の速さで、最速で申込みから30分以内の入金が可能となっています。(2社間ファクタリングを利用の場合)。
また、単にファクタリングを行うだけのファクタリング業者と違い、資金繰り改善のアドバイスが受けられることも買速がおすすめの理由です。これまでに培ってきた資金繰り改善のノウハウをもとに、ファクタリング利用者の資金繰り改善に対するアドバイスも可能です。
審査が柔軟であるのも買速をおすすめする理由です。買速であれば赤字企業や税金滞納企業でも申込可能です。自営業者やフリーランスの方も利用可能であり、個人事業主専用のファクタリングサービスも展開しています。なお、買速の2022年現在の審査通過率は80%を超えており、他業者の審査で断られてしまった場合でも利用できる可能性が高いでしょう。
契約に償還請求権を設定しない点も買速がおすすめの理由です。上述の通り、ファクタリング契約に償還請求権が定められていると、当該債権がデフォルトしたら買い戻さなければならなくなります。買速は償還請求権を設定しないので、万が一当該債権がデフォルトしても、利用者に弁済や補填する義務はありません。
これは筆者が買速をおすすめする最大の理由ですが、買速が豊富な実績と高い信頼性を有していることです。日本のファクタリング黎明期の2007年設立で、15年の買取り実績を誇っています。経験豊富で誠実な経営は、これまでに数多くの中小零細企業や自営業者の資金繰りを改善し、アシストしてきました。
以上、ファクタリング業者を選ぶポイントや、注意する点などについて解説しました。繰り返しますが、ファクタリングの世界は適用される法律が存在しないグレーな世界です。ファクタリング業界も玉石混交で、文字通り玉の業者も石の業者もそれぞれ確実に存在します。ファクタリングの利用を検討される際は、良いファクタリング業者を確実に見分け、くれぐれも悪徳ファクタリング業者に引っかかることがないようご注意ください。
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