受付時間 9:00-19:00(日祝除く)
ファクタリングコラム
目次
一般的にファクタリングとは、「決済期日前の売掛債権を売却し現金化する資金調達方法」というように多くの経営者様は理解されているはずです。
このようなサービスを買取型と呼び、その1つに「一括ファクタリング」があります。
今回は「一括ファクタリング」とはどのようなサービスであり、どんなメリット・デメリットがあるかなどを解説させていただきます。
一括ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社が買取り現金化する「買取型ファクタリング」の一種です。
買取を行うファクタリング会社が売掛先(債務者)と債権を保有する企業(債権者)の決済事務を一括で管理するというのが、一括ファクタリングの大きな特徴となります。
またこのサービスを行っている場所の多くは銀行・ノンバンクか、それらの関係会社です。
一括ファクタリングは「手形取引を発展・進化させた取引方法」というように言われることがあります。
手形取引は事務手続きの手間や印紙代などのコストが利用する企業にとっての負担となり、年々需要が縮小することとなりました。
しかし一括ファクタリングでは債権者・債務者ともに手続きの負担は小さく、印紙代も不要です。
手形取引の問題点を解消できる一括ファクタリングは手形に変わる資金調達方法となり得ます。
一般的な買取ファクタリングを利用された経験のある経営者様は、3社間ファクタリングをイメージしていただければ、取引の流れを掴むことができます。
3社間ファクタリングは売掛先(債務者)、債権を保有する企業(債権者)、ファクタリング会社(買取業者)の3社間で手続きを進めますが、一括ファクタリングも同様です。
債権を保有している企業が売却を申込み決済日前に現金化できる点や、償還請求権がない点など、取引の特徴は3社間ファクタリングと一括ファクタリングも酷似しています。
一括ファクタリングと3社間ファクタリングの最大の違いは、一括ファクタリングは売掛先がこの取引システムの利用を決断し、システムを導入することから手続きが始まるという点です。
一般的なファクタリングでは、債権者がファクタリング会社に債権の売却申込みを行うのが取引のスタートとなりますので、一括ファクタリングもとの違いを理解しておきましょう。
一括ファクタリングは債務者が主体となってシステムを導入する必要がありますが、債権の期日前現金化など、債権者に大きなメリットがあるように感じるかも知れません。
しかし実際には債務者・債権者の双方にとって一括ファクタリングもは意味のある資金調達方法なのです。
ここからは債務者・債権者のそれぞれが得られるメリットを解説します。
債務者である売掛先が得られるメリットは、手形取引と比較しての手続きの負担の軽減や印紙代などのコストがカットできることです。
ただし、事務手続きの負担は軽減されるものの、取引に関しての事務作業が全くなくなるというわけではありません。
また印紙代は手形取引でも10万円以下は非課税であり500万円でも1,000円ですので、高額な売掛債権を取り扱うわけでなければ、大きなメリットがあるとは言えないかも知れません。
売掛金を保有する側となる債権者にとってのメリットは3社間ファクタリングを利用する場合と近くなります。
まずは売掛債権を決済日前に現金化できることにより、本来の支払サイトよりも早いタイミングでの資金調達が行えるという点です。
また一括ファクタリングの場合もノンリコース(償還請求権なし)での契約が可能ですので、ノンリコースを選択できれば売掛先の倒産リスクを回避できます。
債務者・債権者の双方にメリットがある一括ファクタリングにもデメリットは存在します。
一括ファクタリングのメリットだけに目を向けるのではなく、デメリットも理解した上で利用しなくては思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあり、満足度の低い取引となってしまうかも知れません。
一括ファクタリングの利用は、売掛先(債務者)がシステム導入を決断しなくては不可能です。
債権者の立場からシステム導入を提案することはできるかも知れませんが決定権はないということが、債権者にとってはデメリットと言えます。
一括ファクタリングで取り扱うのは手形ではなく売掛債権です。
手形は下請法の対象となっている場合でも支払いまでに120日の期間が設定できますが、売掛債権は60日となり支払サイトが短くなることになります。
資金繰りに余裕を作るためには、債権者の立場では支払いサイトを長くするのが効果的です。
ですから手形ではなく一括ファクタリングを利用することで債務者にとっての負担は大きくなるかも知れないのです。
もしかすると一括ファクタリング最大のデメリットになるかも知れないのが、「取り扱っている金融機関の少なさ」です。
一括ファクタリングを利用したいと思っていても利用できる金融機関が見当たらなくては、どうにもなりません。
また一括ファクタリングもの選択肢が少ない中で選ぶとなると、期待しているような質のサービスが受けられない可能性も高くなってしまいます。
一括ファクタリングは売掛先にとってもメリットのあるサービスですが、対応可能な金融機関の少なさなどシステムを導入するためのハードルは低くはありません。
債権者側から見た場合でも、売掛債権の早期現金化などの魅力はありますが、利用の主導権が売掛先にあり自由に利用できるものではないという問題があります。
もし債権者となる企業が資金調達先を探しているのであれば、金融会社が関係しない独立系のファクタリング会社での通常のファクタリングの利用をおすすめします。
3社間ファクタリングだけでなく2社間ファクタリングも利用しやすく、債権の即日現金化も期待できるなど、中小企業の資金調達に大きなメリットを与えてくれるはずです。
2025.04.24
ファクタリング
土日対応ファクタリング会社10選!即日対応サービスの比較と注意点
目次ファクタリングは土日も利用可能?土日に買取対応が可能なファクタリング会社は多くはない「買速」のファクタリングはWebからの申込みを24時間365日受付中土日対応可能なファ […]
2025.04.24
ファクタリング
【2025年最新版】ファクタリングは掛け持ち可能?複数業者利用する際の注意点を詳しく解説!
目次ファクタリングは掛け持ちで利用できるサービスファクタリング会社を掛け持ちで申し込むメリット手数料の相場を把握できる交渉が有利に進む可能性がある悪徳業者を見極められるファク […]
2025.04.24
ファクタリング
その債権、もっと高く売れるかも?ファクタリングで高額買取を実現するためのコツを徹底解説!
目次売掛債権の高額買取は可能?額面以上の債権買取は絶対に不可能債権買取に発生する手数料の相場は?ファクタリング手数料は高い?低い?売掛債権の高額買取を実現するための8つのポイ […]
2025.04.24
ファクタリング
資金繰りの救世主!中小企業が知っておきたいファクタリングの基本!
目次銀行融資とファクタリングは全く違う資金調達方法銀行融資のメリット銀行融資のデメリットファクタリングのメリットファクタリングのデメリット中小企業の資金繰り問題銀行融資に断ら […]
2025.04.23
ファクタリング
法人向けファクタリング手数料の相場は?安いところを利用するコツについて解説
目次法人向けファクタリングで安い手数料のまとめ法人向けファクタリングの手数料とは?ファクタリング会社の収益になる手数料の内訳とは?法人向けファクタリングの手数料の相場3社間フ […]