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ファクタリングコラム
2023年7月6日
目次
運転資金に困っているけど、どんな資金調達方法を利用すれば良いか迷っている方はいませんか?
運転資金不足を解消する方法として、ファクタリングはおすすめの資金調達方法です。
とはいえ、ファクタリングと融資の違いがわからない方やどのように活用すればよいかわからない方も少なくないでしょう。
この記事では、資金調達方法であるファクタリングについて、「活用するときの流れ」や「融資とどっちを選べばいいか」をわかりやすく解説します。
ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社に売却し代金を受け取って資金調達する手法です。
売掛金とは、自社商品等を企業に売ったときに、後日その代金を受け取れる権利。
通常会社間取引では、商品を売り上げた際に資金化できるまでに時間がかかってしまいます。
例えば「月末締め翌月払い」の場合、2月に売上がたったのなら3月に入金となりますよね。
しかし、この間にも従業員への給料の支払いや仕入れ商品の代金のお支払いなど運転資金が発生してしまいます。
このタイムラグに目をつけたのがファクタリング会社です。
ファクタリングを利用することによって、売掛金の入金日を待たずとも早期に資金調達が可能になります。
運転資金とは、光熱費や事務所の家賃、人件費、在庫を仕入れる費用など事業を続けるにあたって必要な資金のことで、この資金をまとめて運転資金と呼びます。
もし運転資金不足だと、いくら黒字経営だとしても倒産してしまう可能性も低くありません。
売上が十分あるのに運転資金が原因で倒産ということがあれば非常にもったいないですよね。
また、運転資金と混同しがちな言葉に設備資金があります。
設備資金とは、タイミングによって必要となる資金で、運転資金のように長期的に継続して必要となるお金ではありません。
車や土地、パソコンといった機材の購入費が設備資金となります。
運転資金は4つの種類にわけることが可能です。
どんなタイミングでどの資金が必要か知っておけば、経営の安定化を図れます。
経常運転資金とは会社を続けていくにあたって必要となる資金のことです。
一般的に運転資金といえば経常運転資金を指します。
特定の季節になると需要が増え増加する運転資金のことです。
例えば、お正月に関する商品を販売している会社が、お正月付近での仕入れ増加によって増加する運転資金が該当します。
商品などの売上が急増するときは、人員を増員したり仕入れ数を増やしたりと売り上げに比例して必要な資金も増えていきます。
このように売上が増えたときに必要になる資金が増加運転資金です。
減少運転資金とは、先ほどの増加運転資金の反対で売上が減少しているときに必要な資金です。
人件費や家賃など売り上げに関係なく支払わなければならないときは、減少運転資金でまかないます。
業種や経営状況によって異なりますが、手元に残すべき運転資金の目安は粗利益の3~6カ月分といわれています。
ただし、資金を調達する力が強い企業なら粗利益の1〜2カ月分でも問題ない場合もあるため、粗利益の3〜6カ月分はあくまで目安です。
経営していくうえで、急激な売り上げの減少や営業停止も起こり得るため、数か月は会社を存続できるような資金を確保しておく必要があるでしょう。
運転資金は以下の2つの計算方法があります。
• 在高方式
• 回転期間方式
それでは、運転資金を算出する2つの計算方法をみていきましょう。
在高方式とは、必要となるだいたいの運転資金を求める計算方式です。
計算式は、「運転資金=売掛金+棚卸資産-買入債務」となります。
回転期間方式とは、一定期間でどれくらいの運転資金が必要になるのかを求める計算方式です。
計算式は、「運転資金=平均月商×(売上債権回転期間+棚卸資産回転期間-買入債務回転期間)」となります。
運転資金が不足する原因としては、以下の3つが考えられます。
• 急に大きな収支が発生した
• 収支を把握していない
• 売掛債権を過剰に抱えている
なぜ運転資金が不足するのかわからない場合には、原因をしっかりと理解しておくと取るべき行動を素早く意思決定できるでしょう。
それでは、運転資金不足に陥る3つの原因を解説します。
従業員へのボーナスや不祥事による損害賠償など、急に多額の収支が発生すると運転資金が不足する可能性があります。
また、売上が急激に増えた場合にも注意が必要です。
売上の増加にともない、仕入材料を増やしたり、従業員を増やしたりする必要が出てくるため、用意すべき資金も増えてしまいます。
国内の企業間取引では、一般的に掛取引をおこなっているため、帳簿上では黒字でも手元の現金不足によって倒産してしまう可能性もゼロではありません。
経理担当者だけでなく、経営者も会社の収支を把握しておかないと運転資金不足になる可能性があります。
収支を把握する方法としては、資金繰り表の作成と活用がおすすめです。
資金繰り表とは、会社の現金収支をまとめた表で、現金の流れを一目で把握できます。
エクセルで簡単に作成でき、インターネットで検索すればテンプレートもみつかるため、比較的導入しやすいでしょう。
売上はあるものの、取引先から入金されるまで期間が空きすぎる場合、資金繰りが悪化しやすく運転資金が不足しがちです。
支払条件を売掛先に任せている場合や請求書漏れがある場合には一度、すべての売掛債権の見直しをおすすめします。
売掛先の支払いが遅れがちの場合にも、支払サイトをしっかりと確認しておくことが大切です。
売上があり、黒字経営であっても、支払サイトが長いほど経営の安定化は図れません。
売掛債権を売却し現金化するファクタリングは、運転資金不足の解消法として適しているサービスです。
ファクタリング会社によって異なりますが、利用する際は以下の流れとなります。
1. 活用するファクタリング会社を選ぶ
2. ファクタリング会社に事前相談する
3. ファクタリング会社に必要書類を提出し査定・審査を申し込む
4. ファクタリング会社と契約を締結する
5. ファクタリング会社から入金される
それでは、各手順をみていきましょう。
まずはじめに活用するファクタリング会社を選びます。
さまざまなファクタリング会社が存在するため、利用する際は手数料や入金スピードなどを考慮して選びましょう。
会社を選んだら次は事前相談を実施。
必要ない会社も存在しますが、大体は事前相談をおこないます。
運転資金の調達を行いたい旨を細かく伝えましょう。
事前相談が終わると、手続きに必要な書類を用意し審査を申し込みます。
書類は一般的に下記が必要です。
• 登記簿謄本(法人)
• 身分証明書
• 売掛先の企業との基本契約書
• 決算書
• 通帳
• 印鑑証明書
• 売掛金の請求書
必要書類は会社によって異なりますので、必ず公式サイトを確認するようにしてください。
不安な場合は、利用を検討しているファクタリング会社へ直接問い合わせてみてもいいでしょう。
査定や審査では、買取の対象となるか、手数料率がいくらになるのかなどを判断されます。
審査・査定の申し込みは電話から申し込み以外にもサイト上からできる会社もあるため、事前に確認しておきましょう。
審査をしてもらい、結果に納得がいったら契約に進みます。
オンラインで契約できる会社もありますが、対面での契約が必須な場合もあるため、対面での契約に時間が割けないという人はオンライン上で手続きできる会社を選びましょう。
契約が完了したら、ファクタリング会社から代金が入金されます。
入金にかかる時間は会社によって異なりますが、場合によっては申し込みから即日での入金も可能です。
ファクタリング会社には、詐欺行為を働いている悪質なファクタリング会社も存在します。
悪質なファクタリング会社を選ばないためにも以下のことを守って活用していきましょう。
• 償還請求権の有無を確認する
• 大手のファクタリング会社を選ぶ
償還請求権とは、売掛先が倒産などして回収できなかった売掛金を債権者(ファクタリング会社を利用した人)に請求できる権利のことです。
償還請求権があると、本来リスクヘッジになるはずのファクタリングのメリットがなくなってしまいます。
特に貸金業に登録していないのに償還請求権を求めてきたら、違法な業者の可能性が高いため注意が必要です。
実績や評判の高いファクタリング会社を選ぶと、安心してファクタリングを利用できるでしょう。
一般的には、資金調達方法として融資を検討する会社がほとんどです。
では、ファクタリングと融資の違いは何でしょうか?
一言で言うと、ファクタリングは「債権を買い取る」、融資の場合は「お金を貸す」です。
対応金額や返済方法などいろいろと違うのでそれぞれ見ていきましょう。
融資とファクタリングでは対応可能な金額が異なります。
融資の場合はビジネスローンなら数万円から対応してくれ、中小企業であれば数十億円単位で対応可能となり、対応額が様々です。
ファクタリングの場合は、基本的には売掛債権の額が上限となります。
対応額はファクタリング会社によって違ってきますので、事前に確認しましょう。
あくまで目安ですが、融資の場合は1日〜数ヶ月かかるのに対し、ファクタリングは1日〜数日程度で資金調達できます。
ファクタリングの場合、会社によっては30〜60分での資金調達も可能であり、急に運転資金が必要になった際に活用できます。
融資の場合、返済期間は1ヶ月〜10年程度で、支払い方法は期日一括、分割、残高スライドなどの方法があります。
ファクタリングの場合は、支払い期間は1ヶ月〜2ヶ月程度で、支払い方法は売掛金の期日に一括支払いのみです。
ファクタリングと融資にはどちらも審査がありますが、審査対象が異なります。
融資の場合は融資を受ける「自分」が審査対象となるのに対し、ファクタリングの場合は売掛先(取引先)が審査の対象です。
したがって、売掛先の経営状況に問題がなければ、自社の経営状況が多少悪くてもファクタリングなら利用できます。
融資の場合、取引先への通知がありませんが、ファクタリングの場合は3社間と2社間で通知の有無が異なります。
3社間の場合、ファクタリングを利用すると取引先に通知されますが、2社間を選択すれば基本的には通知されません。
融資の場合は自身の返済能力が重視されるため、債務超過がある場合などは利用が難しいでしょう。
その点、ファクタリングだと売掛先の信用が重視されるため、自身の状況が多少悪くても売掛先が大丈夫なら柔軟に対応してもらえる傾向があります。
融資だと返済余力に依存することになりますので、限度額まで借りていると追加の資金調達が受けられない可能性が高いといえます。
一方で、ファクタリングは、信用力がある売掛金があれば追加の調達が可能です。
運転資金を調達するとき、ファクタリングと融資だとどちらを選べばいいか悩みますよね。
融資が向いているのは、長期的に資金繰りを改善したいときに向いています。
一方で、自社の状況が少々厳しく融資が受けられない企業や売掛金を過剰に保有している会社はファクタリングが向いているでしょう。
どちらも向き不向きがあるため、しっかりと理解して最適な資金調達方法を選びましょう。
この記事では、運転資金を確保するファクタリングの特徴や融資との違いを解説しました。
運転資金が足りない状況にある場合には、ファクタリング会社を頼ってみるのも一つの選択肢です。
運転資金が不足している状態で経営を続けていると、いくら黒字でもいずれ黒字倒産してしまう可能性があります。
ファクタリングは融資と違い、自社の経営状況が多少悪くても売掛先の信用度が高ければ、利用できる場合がある資金調達方法です。
資金調達する方法も融資より比較的簡単なため、運転資金に困っていたらぜひファクタリングを利用してみてください。
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