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ファクタリングコラム
2021年11月11日
目次
はじめに、2社間ファクタリングについておさらいをしておきましょう。
2社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者とファクタリング会社の2社間における債権譲渡契約に基づいたファクタリングのことです。3社間ファクタリングのように売掛先企業への通知が必要なく、2社間で完結する資金調達手段です。平成10年10月1日から実施された「債権譲渡登記制度」の普及により利用が広まったとされています。
債権譲渡登記制度とは、債権が譲渡されたことを公示するために登記する仕組です。債権譲渡登記制度により、登記するだけで債権譲渡の法的根拠が満たされ、ファクタリング会社が第三者に対する対抗要件を得られるようになったのです。
では、2社間ファクタリングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
第一のメリットは、2社間ファクタリングでは、ファクタリングを利用しているという事実を売掛先企業に知られることがない点です。3社間ファクタリングの場合、売掛先企業に債権譲渡通知が行われるため、ファクタリングを利用している事実を知られてしまいます。2社間ファクタリングはあくまでもファクタリングの利用者とファクタリング会社の2社間における契約であるため、こちらから告知でもしない限り売掛先企業に知られる可能性はまずありません。
また、3社間ファクタリングよりも比較的スピーディーに現金化が出来るのも2社間ファクタリングのメリットです。売掛先企業の同意書などを得る必要もなく、ファクタリング会社の判断ですぐに売掛債権を買取ってもらえます。ファクタリング会社の中には、契約締結から最短即日に入金してくれるところもあります。
一方、2社間ファクタリングのデメリットは何でしょうか。2社間ファクタリングの最大のデメリットは手数料の高さでしょう。3社間ファクタリングでは、売掛先企業からファクタリング会社へ売掛金が入金されますが、2社間ファクタリングでは、売掛先企業からファクタリング利用会社へ売掛金が入金され、それからファクタリング会社へ支払いが行われます。
特にファクタリング利用会社の資金繰りが厳しいと言ったケースでは、ファクタリング会社の未回収リスクは相応に高くなります。それゆえ、2社間ファクタリングでは3社間ファクタリングよりも高めの手数料率が設定される傾向にあります。
次に、2社間ファクタリングの流れを確認しておきましょう。
まず、ファクタリング利用会社Aが取引先Bに製品やサービスを販売し、売掛債権が発生します。
発生した売掛債権に対し、ファクタリング利用会社Aとファクタリング会社Cが債権譲渡契約と集金業務委託契約を締結します。
債権譲渡契約で定めた債権譲渡をファクタリング会社Cが登記所で登記します。
債権譲渡契約に基づき、ファクタリング会社Cはファクタリング利用会社Aに対して代金を支払います。
支払期日までに、取引先Bがファクタリング利用会社Aに売掛金を支払います。そして
ファクタリング利用会社Aは入金された売掛金をファクタリング会社Cへ支払います。これで債権譲渡契約は終了となります。
ところで、2社間ファクタリングにおける入金・支払いは通常どのようになされるのでしょうか。
まず、2社間ファクタリングを利用するには、ファクタリング会社による審査に通過する必要があります。例えば買速の場合、審査の申し込みは電話またはメールで行います。審査は基本的に当日行われ、結果は電話またはメールで伝えられます。その後契約締結となり、契約締結後、最短即日に銀行口座へ入金されます。申込から入金まで、原則来店不要で実行されます。
2社間ファクタリングにおける支払いの方はどうでしょう。2社間ファクタリングでは、売掛金は売掛先企業からファクタリング利用会社へ売掛金が入金された後に、全額をファクタリング会社へ支払います。通常は債権譲渡契約で定められた期日までに支払う必要があります。
なお、日本には数多くのファクタリング会社が存在しますが、以下に挙げる理由から筆者は買速をおすすめしています。
買速をおすすめしている理由は、買速の審査と入金のスピードの速さです。ファクタリング会社によっては申込から審査まで数日から数週間程度かかるところもありますが、買速であれば電話かメールで申込め、最速当日審査をしてもらえます。また、最短即日の入金も可能です。とにかく急いで資金を調達したいといったケースでは、買速のスピードは何物にも代えられないでしょう。
審査が柔軟なのも買速をおすすめする理由です。決算が赤字の企業や、税金を滞納している企業などでも申し込みが可能です。さらに過去に金融事故を起こしたブラック企業でも申込可能です。また専門の部署を用意して自営業者やフリーランスにも対応しています。
手数料以外に費用がかからない点も買速をおすすめする理由です。多くのファクタリング会社は、ファクタリング手数料に加えて、審査料、初期費用、事務手数料などの名目で費用を請求してきます。買速であれば手数料以外の「その他の費用」がまったくかかりません。
買速をおすすめする理由は同社が持つ豊富な実績です。日本のファクタリング業界黎明期の2007年設立で、15年に渡る豊富な実績を持っています。買速の豊富な実績は、同社の審査能力の向上につながり、結果的に審査通過率75%(2021年4月集計)という高い数字となっています。
以上、2社間ファクタリングにおける入金・支払いを中心テーマに、2社間ファクタリングのメリット・デメリット、2社間ファクタリングの流れなどについて説明しました。最後に指摘しておきたいのは、すべてのファクタリング会社が2社間ファクタリングを行っているわけではない点です。2社間ファクタリングを検討する際は、ファクタリング会社が2社間ファクタリングに対応しているか必ず確認してください。また、2社間ファクタリングに対応している場合でも、その会社の実績や評判を確認し、安心してファクタリングできるようにしてください。
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