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ファクタリングコラム
2024年3月29日
目次
2社間ファクタリングを検討している企業・事業者にとって、審査通過率は気になる部分です。
自社の経営状態や売掛先に不安が残る場合、審査通過率の高い契約方式を選ぶべきでしょう。
そこで今回は、2社間ファクタリングの審査通過率はどのくらいなのか、通りやすくなるポイントについて解説します。
本記事を参考に2社間ファクタリングの審査通過率や資金化できるかの判断基準を学んでいきましょう。
残念ながら、2社間ファクタリングの審査通過率というのは明確に平均化はされていないため、業者ごとによって異なるというのが結論です。
ファクタリング全体の審査通過率としては、60%〜70%ほどだとされているため、融資や借入の審査通過率50%〜60%と比較すると、大きく上回っているのがわかります。
また、2社間ファクタリングを提供している業者の中には、審査通過率が90%以上と公式サイトで発表している例もあります。
そう考えると、契約方式に関係なく審査通過率が高い水準であるのがファクタリングだといえるでしょう。
審査通過率ではなく利用率を考えると、圧倒的に2社間ファクタリングのほうが高いです。
その理由としては、以下の点があげられます。
・資金化までのスピードが早い
・売掛先に通知されない
・必要書類が少ない
・オンライン契約が可能
では、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
2社間ファクタリングは資金化までのスピードが早い点が。1つ目の理由です。
増員や仕入れを増やしたため、経費の支払いが間に合わなくなった、急な設備故障によって手元資金が必要になった、という場合に活用できます。
最短即日で入金が実現可能なため、多くの企業・事業者が2社間ファクタリングを選択するのです。
2社間ファクタリングは売掛先に通知されないので、自社のみで資金調達ややりとりが完結する点も利用される理由の1つです。
売掛先にファクタリングの利用を知られてしまうと、場合によっては信用を損ねてしまうリスクがあります。
しかし、2社間ファクタリングなら、売掛先に通知されることはないので、好きなタイミングで利用可能です。
必要書類が少ないため、利用へのハードルが低いのも2社間ファクタリングが利用される理由でしょう。
最近のファクタリング会社は、必要書類を少なくし顧客の利用ハードルを下げようとする試みが見受けられます。
依頼主の中には、書類を準備するのが手間でファクタリングを諦めてしまうケースも珍しくありません。
そこで、必要書類の少ない2社間ファクタリングがあれば、すぐに利用できるので便利に感じる、といった流れです。
3社間ファクタリングでは、取引先が介入する分、どうしても書類は多くなってしまうため、利用ハードルも高くなってしまいます。
オンライン上で契約が完結できるのも2社間ファクタリングならではのメリットです。
オンライン上で書類を提出し、AIによるスコア評価で審査の合否を判断してくれるため、入金までのスピードも早くなります。
また、審査に柔軟性はないものの一定の基準さえ超えていれば通るので、オンラインファクタリングは審査通過率も高い傾向です。
2社間ファクタリングの審査通過率を高めるポイントとしては、以下のとおりです。
・審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶ
・継続した取引を証明できる書類を用意しておく
・社会的に信用できる売掛先を選定しておく
・中堅のファクタリング会社を選ぶ
では、それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
最も効果的なのは、審査通過率70%以上と、資金化しやすい点を公表しているファクタリング会社を選ぶことです。
審査通過率が90%以上のファクタリング会社を選べば、ほとんど全ての売掛債権を買い取ってもらえます。
ただし、審査が通りやすいということは、リスクヘッジとして手数料を高く設定している可能性があるので注意が必要です。
手数料が高ければ当然得られる資金も少なくなってしまうため、審査に通りやすい売掛債権を保有しているなら、無理に選ぶ必要はありません。
自社が赤字決算をしている、税金滞納履歴があるといった場合でも、売掛先の信用があれば審査に通る可能性は十分にあります。
売掛先と継続した取引を証明できる書類を用意しておけば、信用できる証拠として提示が可能です。
審査に通るかどうかは、売掛先の信用度が大きく影響しています。
例えば、初回取引をした企業と1年を通して定期的に取引を行っている企業がいたとしたら、どちらが売掛債権の支払いに信用があるでしょうか。
答えはもちろん1年を通して定期的に取引を行っている企業です。
定期的に取引を行い、売掛金が支払われていることが証明されているため、今回の売掛債権も滞りなく入金されると判断してもらえます。
継続した取引を証明するには、該当取引が掲載されている部分の口座や通帳のコピーが最適です。
ファクタリング会社でも、提出書類の中に記載されているはずなので、忘れずにチェックしておきましょう。
社会的に信用できる売掛先を選定しておくのもポイントです。
例えば、大手企業や行政機関、公的機関からの売掛債権は信用力が高い売掛先とみなされ、審査が通りやすくなります。
一方、個人事業主やフリーランスとの間で発生した売掛債権は、信用力に乏しいため、おそらくほとんどのファクタリング会社では買い取ってもらえません。
このように、売掛先の信用力を重視した審査が行われます。
自社ではなく売掛先の経営状態や資本力も含めて、審査に提出する売掛債権を選定しましょう。
大企業よりも中堅のファクタリング会社を選ぶほうが、審査通過率は高い傾向にあります。
理由としては、顧客獲得のために多少リスクの高い売掛債権でも買い取っているからです。
また、柔軟な審査を行ってくれるのも中堅のファクタリング会社の特徴です。
一般的には買い取ってもらいづらい売掛債権も、面談や現地視察を重ねて支払いが行われることを判断し、審査を通してくれる柔軟な対応をしている業者もあります。
審査通過率に不安を抱えているなら、こうした依頼企業に寄り添ってくれる中堅のファクタリング会社を選ぶのもいいでしょう。
ここでは、2社間ファクタリングの審査通過率に関するよくある質問についてまとめました。
審査通過率が高いと怪しいですが、信頼できる業者の中で90%以上を公表しているところもあります。
ただし、ファクタリングの知識がないと怪しい企業かも判断できないため、もし不安なら口コミの確認が大切です。
また、契約書・約款がない、30%以上の手数料を取られる、担保や保証人を立てる必要がある、となった場合は違法・悪質業者の疑いがあるので、利用は避けましょう。
明確なデータや調査結果はないため、3社間ファクタリングのほうが審査通過率が高いと断言はできません。
ただし、売掛先とファクタリング会社が直接やりとりをする分、売掛債権回収の判断はしやすいので、審査は通りやすい傾向にあります。
審査通過率100%を謳っている2社間ファクタリングは違法・悪質業者を疑うべきでしょう。
100%というのは誰でも通ると同じ意味を持つので、形骸化された審査になるのは、ファクタリング事業を行う企業として信用に関わる問題になるはずです。
甘い誘惑に乗ってしまわないように、審査通過率100%やそれに近しいファクタリング会社は利用しないと決めておくといいでしょう。
今回は、2社間ファクタリングが通りやすくなるポイントとあわせて審査通過率について解説しました。
ファクタリング自体の審査通過率は70%ほどあるため、融資や借入よりも資金化しやすいのが現状です。
また、利用ハードルの低さから、2社間ファクタリングは多くの企業が活用しています。
審査通過率と手数料を天秤にかけ、自社はどのようなファクタリング会社を利用するのかを慎重に選択しましょう。
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