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ファクタリングコラム
2024年1月30日
目次
ファクタリングを提供する会社は主に独立系・銀行系・ノンバンク系の3種類に分かれています。
ファクタリングの需要も増えつつある中で、独立系のファクタリング会社が急増し、よく耳にするようになった方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、独立系ファクタリングについて、利用するメリット・デメリットを解説します。
本記事を読めば、独立系ファクタリングが自社に合っているかどうかがわかるはずです。
独立系ファクタリングとは、出資する親会社の存在がなく、専門的、独立的にファクタリングサービスを提供している会社を指します。
ファクタリングは債権譲渡行為に該当し、貸金業登録が不要です。
そのため、どのような企業でも事業として行える性質を持っています。
最近では、銀行系やノンバンク系だけでなく、独立系のファクタリング会社も増えており、サービスの多様性も顕著です。
特に会社独自で基準や提供方法を決められる点においては、独立系ファクタリングは柔軟性のあるサービスといえるでしょう。
銀行系とは、業務の一環としてファクタリングを提供している銀行のグループ企業を指します。
基本的に、銀行では預貯金や融資を行う業務がメインではあるものの、資金調達を実現させるという点においてはファクタリングも含まれています。
そのため、グループ企業にファクタリングを提供させて、より多くの顧客に満足してもらえるサービス形態を有しているのです。
大手銀行の傘下企業だからこそ社会的信用性が高く、安心した取引を行いたい方にとっては銀行系は魅力になります。
ただし、ファクタリング利用の情報が履歴として残るので、同じ銀行系で融資を行う際には、審査に影響する可能性がある点は理解しておきましょう。
ノンバンク系とは、預貯金や融資といった銀行業務以外の事業を行っている会社の傘下グループとして展開しているファクタリングです。
例えば、消費者金融やクレジットカード、通信回線といったサービスを提供している会社がファクタリングサービスを行うと、ノンバンク系として扱われます。
銀行系よりも審査が厳しくなく、独立系よりも資本力がある点では、それぞれの中間に位置するファクタリング会社といえるでしょう。
会社としての信用性もあり、ファクタリングでの大規模な資金調達もしやすいので、人によってはノンバンク系が最適な場合も少なくありません。
独立系ファクタリングには、以下のようなメリットがあります。
・審査が比較的通りやすい
・入金スピードが早い
・2社間ファクタリングを強みとしている
・中小企業・個人事業主・フリーランスにも対応可能
では、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
独立系ファクタリングは銀行系・ノンバンク系と比べると審査が通りやすい点がメリットです。
特に銀行系は、自社で定めている審査基準に基づいてファクタリングを提供している傾向にあります。
しかし、ファクタリングは融資ではなく資産の売却にあたるため、同等の審査基準を設ける必要がないのです。
独立系では、ファクタリングに特化した審査基準であり、なおかつ顧客獲得のために審査通過率を高くしている会社もあります。
そのため、審査が通りやすく、より多くの顧客に利用してもらいやすい形式を整えているのです。
独立系ファクタリングのメリットとして、入金スピードが早い点もあげられます。
最近では審査をAIが行い、Web上で手続きが完結するオンラインファクタリングが人気です。
オンラインファクタリングを用いれば、最短即日で入金ができるので、今すぐにでも資金が必要な企業・事業者にとっては大きなメリットとなるでしょう。
独立系ファクタリングでは、独自の審査基準を設けているからこそ、オンラインファクタリングを導入しやすいです。
独立系は依頼主・ファクタリング会社で取引を行う2社間ファクタリングを強みにしています。
2社間ファクタリングでは、売掛先に通知されず、入金までが早いメリットがあり、その恩恵を提供しやすいのが独立系の特徴といえるでしょう。
ファクタリングを利用する企業は手元資金が枯渇していると捉えられ、場合によっては信用性を損ねてしまう可能性があります。
しかし、2社間ファクタリングを強みとしている独立系を利用すれば、取引先やその他企業に知られることなく資金調達ができるでしょう。
独立系ファクタリングのターゲットは、主に中小企業・個人事業主・フリーランスです。
資金繰りに困窮しやすい中小企業や個人事業主にとっては、独立系ファクタリングは非常に心強い味方になります。
一般的なファクタリングでは、数百万円の売掛債権が最小買取額であるものの、独立系によっては数万円〜数十万円に設定されているケースも珍しくありません。
そのため、目的別に資金調達がしやすく、ファクタリングを通してキャッシュフロー改善に役立たせることができます。
独立系ファクタリングには、以下のようなデメリットがあります。
・手数料が高い傾向にある
・悪質・違法業者が存在する
・大規模な売掛債権は取り扱ってもらえない可能性がある
それぞれのデメリットを理解し、自社に適切かを見極めていきましょう。
独立系は審査が通りやすい反面、支払い回収リスクとして手数料を高く設定している傾向にあります。
もし、できるだけ得られる現金を多くしたいのであれば、独立系ではなく銀行系やノンバンク系とファクタリング契約を締結するほうがいいでしょう。
ただし、オンラインファクタリングでは人件費削減を実現している点で、手数料は低い傾向です。
そのため、独立系ファクタリング会社の選び方によっては、手数料が高いと感じることはないかもしれません。
ファクタリング自体、貸金業登録が不要のため、悪質・違法業者が多く存在します。
信用力の観点からすると、銀行系・ノンバンク系が違法取引を行うケースはほとんどないので、独立系ファクタリングの中で悪質・違法業者がいるという認識が正しいです。
ファクタリングはどの企業でもサービス提供できてしまうからこそ、独立系でサービスを提供する企業には注意しなくてはいけません。
メリットも魅力的だからこそ、信頼できる独立系ファクタリング会社を見つけ、安心できる取引を行いましょう。
独立系ファクタリングは、資本力の問題から数千万円〜数億円といった大規模な売掛債権は取り扱ってもらえない可能性があります。
大規模な売掛債権を買い取ってほしい場合には、銀行系あるいはノンバンク系のファクタリングを検討すべきでしょう。
独立系ファクタリングを利用する場合には、買取可能上限額を必ず確認し、範囲内で収まる売掛債権を買い取ってもらえるようにしてください。
ここでは、独立系ファクタリングの利用がおすすめな企業について解説します。
基本的には、以下に該当する企業・事業者におすすめです。
・中小企業・個人事業主・フリーランス
・必要な資金が小規模な企業
・資金が必要な期限が差し迫っている企業
それでは、おすすめな企業・事業者についてそれぞれ見ていきましょう。
独立系ファクタリングは中小企業・個人事業主・フリーランスの方におすすめです。
銀行系やノンバンク系のファクタリングでは、審査基準に自社の経営状況も加味するケースが珍しくありません。
独立系でも審査基準として依頼主の経営状況は含まれるものの、さほど重要ではないでしょう。
そう考えると、中小企業や個人事業主、フリーランスは、独立系ファクタリングの審査に通りやすく、資金調達が実現しやすいといえます。
数万円〜数百万円のように、必要な資金が小規模な企業にとっても、独立系ファクタリングはおすすめです。
特に個人事業主・フリーランス向けにサービスを展開しているファクタリング会社は、最小買取額が低い傾向にあります。
独立系ファクタリングの強みである入金スピードの早さを活かすなら、資金が必要な期限が差し迫っている企業が利用すべきでしょう。
例えば、突然の設備故障によって業務が滞ってしまう場合、すぐに補填しなければ損失が大きくなります。
しかし、導入費用が手元資金では賄えない、といった際にファクタリングは有効です。
その他にも、従業員の給与が支払えない、取引先への入金ができないといったケースにも活用できるでしょう。
ここでは、独立系ファクタリングに関してよくある質問についてまとめました。
独立系に限らず、2社間ファクタリングなら取引先に通知されません。
また、3社間ファクタリングは取引先の承諾が必要になるため、利用する旨は知られます。
融資サービスを提供する場合には、必ず貸金業登録が必要です。
もし、独立系のファクタリング会社が借入を勧めてきた場合、まずは貸金業登録をしているか確認しましょう。
中には、貸金業登録をしておらず悪徳・違法取引を持ちかけている可能性があるため、該当会社と借入はおろかファクタリング自体利用すべきではありません。
今回は、独立系ファクタリングについて、利用するメリット・デメリット、おすすめな企業について解説しました。
独立系は、銀行などの親会社が存在せず、独立してファクタリングサービスを提供している会社だとわかってもらえたはずです。
独立系なら審査や入金スピード、買取可能額が魅力なので、中小企業・個人事業主・フリーランスの方は前向きに利用を検討すべきでしょう。
ぜひ独立系ファクタリングについて理解し、正しく利用して資金繰りの改善を行ってみてください。
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