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ファクタリングコラム
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ファクタリングは法的に違法ではありませんが、まだ十分に認知されている資金調達方法ではないため、違法業者と勘違いされることを不安に思う人がいるのも不思議ではないでしょう。そこで今回の記事では、ファクタリングが違法ではない法的な根拠や、違法となる可能性が高いファクタリング会社の見分け方を解説します。
ファクタリングの基本情報を紹介します。ファクタリングとは何かについて、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分けて解説します。
利用者とファクタリング会社で行う、売掛金の売買取引のことです。
売掛金とは、商品やサービスの販売代金などを売り上げた際に「あとでお金を支払ってもらえる権利」のことを指します。具体的には、お店が「ツケを請求する権利」と考えていただければ分かりやすいです。例えば、フルーツ屋さんがりんごを売り、その代金を後日に請求する場合、その「あとでお金を支払ってもらえる権利」が売掛金となります。売掛金は資産として計上され、会計上の仕分けには注意が必要です。未収金とは異なり、売掛金は「売り上げた側」からの視点で記録されます。
2社間ファクタリングでは、売掛先への承諾が不要で、期日前の売掛債権を売却し、利用者が手数料を差し引いた代金を受け取る資金調達方法です。2社間ファクタリングは、スピーディに現金化できる一方で、手数料が高く審査に通りにくいことが特徴です。
3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者が同意した債権売買契約の形態です。具体的には、以下の流れで進行します。
1. 売掛金の受け取り: 利用者が売掛先に商品やサービスを納入し、売掛金(売掛債権)が発生します。
2. ファクタリング申込み: 利用者がファクタリング会社に申し込みます。
3. 売掛先の同意と債権譲渡登記: 売掛先が債権譲渡の同意を得た後、法務局で債権譲渡登記を行います。
4. 債権買取代金の入金: ファクタリング会社から利用者に債権買取代金が支払われます。
5. 売掛金の回収: 売掛先が直接ファクタリング会社に売掛金を支払います。
3社間ファクタリングは、手数料が低く、信頼性の高い契約として利用されています。より多くの現金を手元に残すことができ、資金繰りの改善に寄与します。また、回収業務をファクタリング会社にアウトソーシングできるため、利用者は経営に集中できます。
ファクタリング自体が違法でない理由を説明します。ファクタリングは合法であり、以下の3つの根拠があります。
1. 売掛金は譲渡できる(債権法/民法第466条)
ファクタリングとは簡単に言うと売掛債権の譲渡です。そして債権の譲渡は民法第466条で認められています。また、売掛債権を含む債権は、債権法により「債権は、譲り渡すことができる」と規定されています。
2. 権利譲渡禁止の特約が付いていても譲渡が可能(2020年4月改正)
売掛先との契約書に「権利譲渡禁止の特約」があっても、売掛金を譲渡(売却)できます。2020年4月に債権法が改正され、債権譲渡の効力を妨げられないことが明確になりました。
3. 円滑な資金調達を実現するための法改正
経済産業省は債権の流動化を推奨しており、中小企業の資金調達を円滑にするために法改正されています。
一部の悪質業者が違法な手法を行っているため注意が必要です。以下は、違法なファクタリングの主な種類です。
1. ファクタリングを装うヤミ金融業者
闇金業者がファクタリングを装い、実際には金銭の貸付を行おうとします。違法な金利設定で高額な利息を請求することがあります。
2. 貸金業未登録の給与ファクタリング業者
労働者が受け取っていない給与を給与債権として売却し、給与支給日前に現金化するのが給与ファクタリングです。個人の給料を給与債権とみなし、現金化するサービスです。判例で貸金業とされているため、貸金業未登録の業者は違法であるため、注意が必要です。
3. 分割払い可能な業者
たまに分割払いを勧めてくる業者があります。分割払いに応じることで、ファクタリングを装ったヤミ金融業者に注意が必要です。
4. ジャンプを勧める業者
違法な業者は、利用者にジャンプ(別のファクタリング会社への移行)を勧めることがあります。実績や信頼性を持つ正規のファクタリング会社を選ぶことが重要です。
違法な業者に注意しながら、正規のファクタリング会社と取引を行うことで、安心して資金調達を活用できます。
ファクタリングを利用する際に、安心して利用できる優良なファクタリング会社を選ぶためのポイントをいくつか共有します。また、実績のあるファクタリング会社の一部もご紹介します。
1. 透明性の高い情報提供
安心できるファクタリング会社は、手数料や契約条件など、全ての情報を明確に提供します。不明瞭な点がないか、細かな字面までしっかりと確認しましょう。
2. 実績と評判
長年にわたる運営実績や良好な顧客評判は、業者選びの大きな手がかりとなります。
以下は、安心して利用できるおすすめのファクタリング事業者の一部です。
・アクセルファクター
経営革新等支援機関として認定されたファクタリングサービスです。中小企業の経営力強化をサポートし、即日入金と審査通過率93%の高い信頼と安心を提供しています。アクセルファクターは、累計で11,000件を超える利用件数と、350億円に及ぶ買取申込額を誇っています。専属担当が付き、経営改善の計画的なサポートがあります。審査通過率も高く、手数料の設定も低めです。
・日本中小企業金融サポート機構
非営利団体のファクタリングサービスを提供しています。経営者や個人事業主が抱える資金調達の課題をサポートし、即日資金化が可能なファクタリングを提供しています。手数料は最低1.5%からとリーズナブルで、最短3時間で資金調達できるため、急いでいる方にもおすすめです。また、オンラインでの申し込みも可能で、パソコンやスマートフォンから手続きができます。
・Best Factor(ベストファクター)
株式会社アレシアが運営するファクタリングサービスで、最短即日で売掛債権を現金化できる特徴を持っています。ファクタリングは、売掛金を早期に現金化するための方法であり、事業を始めたばかりで活動資金が不足している方におすすめです。Best Factorは以下の特徴を持っています。
高い審査通過率と即日振込実行率
財務コンサルティング業も提供
手数料は2%から利用でき、柔軟な審査と高い買取率を提供しています。Best Factorは、中小企業の資金調達をサポートする頼りになるパートナーとして選ばれています。企業価値向上にも注力しています。
ファクタリングに関連する判例や事件には、違法性が明確に示されたものがいくつかあります。以下にいくつかの主な事例を紹介します。
1. 給与ファクタリング
給与ファクタリングは、給料を債権として業者に売却するサービスです。最高裁判所は給与ファクタリングが貸付であり、貸金業法に違反していると判断しました。利息制限法を超える高額な手数料を請求する悪質な業者がいるため注意が必要です。
2. 偽装ファクタリング
あたかもファクタリングかのように装って売掛債権を担保とした貸付を行う違法行為です。特定の契約書に「売買契約」である旨が明確に定められていない場合、偽装ファクタリングの可能性が高いです。
3. 架空債権・二重譲渡
架空債権は、取引事実がないにもかかわらず発行された売掛債権です。二重譲渡は、同じ売掛債権を別々のファクタリング会社に売却する行為です。これらは詐欺罪に問われる可能性があります。
これらの判例を理解することで、違法な業者を回避し、安心してファクタリングを利用できるようにしましょう。
本記事ではファクタリング自体が違法とは言えない根拠を紹介しました。違法業者がいることも事実ですので、安心して利用できるファクタリング会社を選ぶように注意しましょう。
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