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ファクタリングコラム
2024年9月11日
目次
ファクタリング利用時に審査落ちしてしまう主な原因は、大きく分けて次の3つです。
・ 売掛先に問題がある
・ 売掛債権に問題がある
・ 利用者に問題がある
では、どのような原因で審査落ちしているのか、詳細をランキング形式で見ていきましょう。
ファクタリングの利用時に審査落ちしてしまう原因のランキングは次の通りです。
・ ランキング1位 不良債権を利用しようとした
・ ランキング2位 売掛債権を二重譲渡しようとした
・ ランキング3位 売掛先の信用が低い
・ ランキング4位 売掛債権の額面に問題がある
・ ランキング5位 利用者の経営状況がよくない
これらの原因について、ランキングを基に詳しく解説していきます。
不良債権とは、支払期日が到来したにも関わらず売掛金が支払われていない、もしくは支払われる見込みの少ない債権です。
ファクタリングで売買する売掛債権には、支払期日が設定されています。
売掛先は支払期日に、額面通りの売掛金を支払わなければなりません。しかし売掛先の経営状況が悪い場合など、期日通りに売掛金が支払われない場合があります。
期日通りに支払われなければ、それ以降いつ支払われるかわかりません。
支払いが遅れている事実を指摘したり、いつまでに支払われるか交渉したりと、回収に向けて動く必要があります。
売掛金の回収は急務です。
しかし相手が取引先である以上あまり強く出られないこともあります。交渉の手間もかかります。高額な売掛債権に対しては調停や訴訟といった方法を取ることもあるかもしれませんが、時間やお金がかかり現実的ではありません。
そのような時に、手軽に現金化できる方法としてファクタリングを活用しようと考えることがあります。
ファクタリングは手数料を支払い、売掛債権を現金化できる仕組みです。ファクタリング会社に「売掛金を受け取る権利」を買い取ってもらうことで、売掛債権を現金化します。
たとえ不良債権であったとしても、今後売掛金が支払われた時にそれを「受け取る権利」は残っています。それを活用しようとしているのです。
しかし当然ながら、売掛金が支払われる可能性の低い売掛債権は審査落ちの原因となります。
通常の売掛債権であれば支払期日が決まっており、その日に支払われるという条件が売掛債権そのものの信用にもつながります。
しかし不良債権では、今後支払う事は可能なのか、いつ支払われるのかといった信用がありません。
とくに支払期日から時間がたてばたつほど回収は困難になります。これが審査落ちの原因です。
売掛債権は「売掛金を受け取る権利」であり、目に見えるものではありません。そのため、ひとつの売掛債権を複数のファクタリング会社に売却し、利益を出そうとする者がいます。
そのような利用方法は審査落ちの原因となります。
ファクタリングに利用した売掛債権は、そのままでは所有者が誰なのかわかりません。
所有者を明確にするには、債権譲渡登記が必要です。登記をおこなうことで、売掛金を受け取る権利が現在誰にあるのか証明できます。
ファクタリング会社は、持ち込まれた売掛債権について登記を確認します。
債権譲渡登記がおこなわれていると確認された場合、それが審査落ちの原因となります。申し込みをおこなった者がすでに「売掛金を受け取る権利」を所有していない状況であるため、そもそも買い取り出来ません。
たとえ登記をおこなわなかったとしても、債権の二重譲渡は違法行為です。支払期日が到来した時に売掛金が支払われなければ、登記をおこなわずとも違法行為は発覚します。
犯罪に手を染めてしまうと会社の信用がなくなり、今後の存続も危うくなります。絶対におこなってはいけません。
ファクタリングで大切なものは、売掛先の信用です。売掛先の信用が低く、売掛金が支払われる見込みのない場合には、審査落ちしてしまう原因となります。
とくに売掛先の規模は重要です。
知名度が高く、創業から長く続いている企業は社会的信用力があります。規模が大きく、従業員の多い企業は、それだけ体力があると言えます。資本金が大きい、上場しているなども安定している企業の条件です。
しかし大きな企業であっても、経営状況の悪化がささやかれているような企業では、信用度が低いと言えます。一番大切なのは、売掛金が支払われる可能性がどれだけ高いかです。
また、売掛先が法人ではなく個人事業主の場合にも、信用力は低いと言えます。
資本金の少ない零細企業や個人事業主は経営状況が安定していないことも多く、売掛金が支払われる可能性も高いとは言えません。
支払い能力が乏しい企業の売掛債権を利用する事は、審査落ちする原因になります。
大きな企業との取引がない場合であっても、取引先のなかから比較的信用力の高い企業を選び、活用してください。
ファクタリング会社によっては、利用金額に条件を設けている場合があります。
売掛債権の額面がその条件に会っていなかった場合、審査落ちする原因となります。
たとえば利用可能な額面の下限が100万円であった時、50万円の売掛債権を買い取ってもらおうとしても、応じてもらえません。下限に満たないため、審査落ちの原因となります。
ファクタリング会社によっては、買い取り金額に上限や下限をもうけていない会社もあります。そのような会社を活用するようにしましょう。
利用者の信用度や経営状況が悪く、審査落ちの原因となることもあります。
ファクタリングにおいて重要なのは、売掛金が確実に支払われるか否かです。そのため、売掛先などの信用度が重要視されます。
通常、利用者の信用力はそれほど重要ではありません。たとえば赤字決済や、税金を滞納している状態であっても利用できることがあります。
しかしたとえば2社間ファクタリングを活用する時には、利用者の経済状況も重要な判断基準になります。
それは2社間ファクタリングにおいて売掛金が、一旦利用者を経由してからファクタリング会社に送金される仕組みであるからです。
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社と利用者の2社間でおこなうものです。具体的には次のような流れで取引します。
1. ファクタリングの利用を申し込む
2. 売掛債権をファクタリング会社へ譲渡する
3. 買い取った金額をファクタリング会社が利用者へ送金する
4. 売掛債権の支払期日が到来する
5. 売掛先は売掛金を利用者に送金する
6. 利用者は受け取った売掛金をファクタリング会社へ送金する
2社間ファクタリングでは、売掛先は自社の売掛金がファクタリングに利用されている事実を知りません。そのため、売掛先は通常通り売掛金を利用者に送金します。
売掛金を受け取った利用者は、その売掛金をそのままファクタリング会社に送金し、取引終了となります。
しかし資金調達しようとする利用者は、資金繰りが悪化している事がほとんどです。
資金繰りが上手くいっていない場合、売掛金を会社に送金することなく、自社で使用してしまう恐れがあります。そのような行為は違法行為です。しかし利用者の経済状況が極端に悪い状況では、そのようなことが起こらないとは言い切れません。
送金されないリスクが高いと判断された場合には、利用者の状況が原因で審査落ちすることになります。
審査落ちを避けるには、社会的な信用度の高い売掛先の売掛債権を選び、それを適切に使用することが大切です。
ランキングにある通り、不適切な売掛債権は買い取ってもらえません。支払期日が到来しても、売掛金の支払われない可能性が高くなるためです。同様に、売掛先の社会的な信用度も非常に重要になります。
取引先の中でもとくに知名度が高く、規模の大きな取引先の売掛債権を選択し使用することで、審査落ちのリスクを下げられます。
ランキング下位にはなりますが、利用者の状況も審査落ちの原因となります。
利用者自身の信用度が審査落ちの原因となる場合には、利用者が赤字決算の状態であっても買い取り可能な会社や、3社間ファクタリングを利用する方法があります。
自分の条件に合った会社を選び、審査落ちを防いで資金調達してください。
審査落ちの原因をランキング形式で解説しました。
ランキングにある通り、ファクタリングは主に売掛先や売掛債権の信用力が審査されます。売掛金の支払われる可能性が低いと判断された場合、それが審査落ちしてしまう原因となります。
審査落ちを避けるためには、信用力の高い売掛先などを選んで活用する必要があります。
また利用者の状況が悪く、審査落ちの原因になりそうな場合には、利用者の経済状況を重視しない会社を選ぶことで解決できます。
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