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ファクタリングコラム
2024年4月26日
目次
国内においては、ファクタリングを提供する会社が増えつつあり、手数料や契約方式など、多様性が広がっています。
その中で、自社が締結した契約内容よりも魅力的な条件を見つけ、乗り換えを考えている企業・事業者もいるのではないでしょうか。
しかし、乗り換え時にファクタリング会社や売掛先に通知されてしまうのを避けたい場合、行動に移すのが難しいかもしれません。
そこで今回は、ファクタリングの乗り換えはバレないのか、ファクタリング会社と売掛先それぞれへの通知について解説します。
結論をはじめにいうと、乗り換えの情報が他社へバレることは基本的にありません。
そのため、いくら乗り換えたとしても審査の際に知られることはなく、自社の好きなタイミングで行っても問題ないのです。
なぜ乗り換えをしてもバレないのかについては、ファクタリング会社間の情報共有が関係しています。
CICやJICCのような信用情報機関は存在せず、情報が集約されるわけではありません。
仮に顧客情報を競合他社へ共有すると、自社が提供している条件よりも甘くしてしまえば、簡単に引き抜きが可能です。
なぜなら、ファクタリング会社には利息制限法などの特別法がなく、それぞれで提供するルールを変更できるからです。
上記の理由からも、顧客情報は共有せず、各ファクタリング会社ごとに保存されています。
基本的には乗り換えはバレないものの、金融でいうブラックリストに載るような悪質な行為をしていたら、情報共有がされる場合があります。
架空債権や二重譲渡、債務不履行を何度も行っている企業・事業者は、業界全体で共有し、損失を防がなくてはいけません。
また、ファクタリングには通帳のコピーを提出する場合がありますが、その際にファクタリング会社との取引が記載されていると、提出時にバレてしまうでしょう。
銀行系・メガバンク系だと、融資や借入の履歴の情報共有が行われる可能性があります。
例えば、ある銀行で融資を行っていた会社が、同系列のファクタリング会社へ依頼したとしましょう。
このとき、すでに銀行では顧客情報を取得しているので、利用情報を共有して審査を行います。
そのため、通常の審査よりも不利に働いてしまう場面があるかもしれません。
ただし、融資・借入情報については、ファクタリングを提供している他社に共有されることはないため、乗り換え自体はバレないです。
ファクタリングの乗り換えは、売掛先にバレないか心配になる方もいるでしょう。
基本的にバレないと捉えて問題ないですが、契約方式によっては通知される可能性があります。
自社がどのような契約方式で乗り換えを行う予定なのかもふまえて確認しましょう。
依頼主とファクタリング会社間で取引を進める2社間ファクタリングなら、乗り換えしてもバレないです。
ファクタリング会社は依頼主から入金され、売掛先は依頼主の口座へ送金する流れは変わりません。
依頼主は、入金された売掛金を乗り換え先のファクタリング会社へ送金すれば、手続きは問題なく完了します。
ただし、乗り換え時というわけではありませんが、ファクタリング会社へ売掛金の送金が行われなければ、売掛先へ通知が送られます。
契約自体は問題ないものの、債権支払い時にバレる可能性があるので注意してください。
依頼主・ファクタリング会社・売掛先の3社間で契約を進めるファクタリングは、売掛先が直接関与している以上、乗り換えの旨が知られてしまいます。
そもそも売掛先がファクタリングを承認する必要があるので、乗り換え時に改めて債権譲渡通知が送られてしまいます。
乗り換えをするたびにファクタリングの承認をするのは、売掛先の負担が増えるので、3社間ファクタリングではあまりおすすめしません。
よほど好条件でない限りは、3社間ファクタリングの乗り換えは行わないようにしましょう。
以下の点を注意しておくと、乗り換え時にスムーズです。
・二重譲渡をしないよう注意
・乗り換えをする目的を明確にする
・乗り換えるたびに書類の準備・提出が必要
・悪質・違法業者と契約するリスクがある
では、それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
最も注意したいのが、乗り換え時に同一の売掛債権を複数社へ譲渡してしまうことです。
これは二重譲渡と呼ばれ、法律に反する行為とみなされてしまいます。
また、二重譲渡をした場合、該当するファクタリング会社間同士で事実確認をする場合もあるでしょう。
二重譲渡をしないためには、売掛金の管理を徹底するのが最善策です。
資金不足だからといって、1つの売掛債権を複数社に譲渡しないよう気をつけてください。
乗り換えを行う目的は何なのかを明確にしておくことも重要です。
手数料や資金調達スピード、債権上限額など、自社が求める条件を洗い出して比較しましょう。
今まで審査や手数料面で優遇されていたものが、乗り換えによってゼロになります。
バレない乗り換えを行いたいという気持ちはわかりますが、乗り換えによる明確な目的がない場合は、よく吟味しておきましょう。
ファクタリング会社を乗り換えるたびに書類の準備や提出が必要になるので手間が増えてしまいます。
日頃業務が忙しくて準備する時間が確保しにくい場合は、乗り換えるべきなのか改めて考えるべきです。
また、審査においても初回取引の依頼主は慎重に行う傾向にあるので、時間がかかる、あるいは落ちてしまう可能性もあるでしょう。
乗り換え時には手間やコストが発生する点も理解しておきましょう。
新たにファクタリング会社と契約を結ぶ際は、悪質・違法業者ではないかを徹底して調べるべきです。
悪質・違法業者と契約すると自社へのデメリットが大きく、かえって資金が枯渇する可能性があります。
契約時には、不審に思う点はないか、正当性があるのか、信頼できるファクタリング会社かなど、徹底して調査した上でやりとりを進めていきましょう。
ファクタリング会社乗り換え時に見るべき項目としては、以下の4点です。
・手数料
・入金スピード
・買取可能額
・審査通過率
では、それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
現在利用しているファクタリング会社よりも手数料が抑えられているかどうかは、乗り換えを行う上で非常に重要です。
手数料が抑えられる分、同じ売掛債権額でも得られる現金が多くなります。
見積もりを出した際に、現在利用しているファクタリング会社よりも手数料が高くなってしまうなら、乗り換えはしないほうがいいでしょう。
資金調達までに逼迫している状態なら、入金スピードに重きをおいた乗り換えも検討すべきです。
2社間契約なら最短即日で対応してもらえる場合も多く、3社間契約なら7日〜10日ほどかかります。
ただし、乗り換えというよりは即日で資金調達が可能なファクタリング会社を候補に複数社利用を検討しておくのがいいでしょう。
自社が保有する売掛債権の金額が大きい、あるいは小さすぎてしまうとき、乗り換えを検討してもいいかもしれません。
現在取引しているファクタリング会社の買取可能範囲外だと、断られてしまう可能性があるからです。
ただし、十分な信頼関係が構築できていれば、相談することで対応してもらえるケースもあります。
仮に審査に断られたとしても、他社・売掛先へ通知されることはなく、利用はバレないので安心しましょう。
審査が断られてしまうケースが多いなら、通過率を基準にした乗り換えを検討するのもおすすめです。
審査に通らなければ資金調達は実現できないため、条件が多少厳しくなっても通過率の高いファクタリング会社を選ぶのがいいでしょう。
ただし、審査が通らない場合、ファクタリング会社よりも使用する売掛債権や売掛先の信用力に問題がある可能性が高いです。
審査通過率を重視するのも大切ですが、まずは審査に通りやすいポイントを抑えているかを確認しましょう。
ここでは、よくある質問をまとめました。
乗り換え数によってバレる・バレないはありません。
ただし、あまりにも高頻度で乗り換えを行っていると、悪用する企業だとみなされてしまう可能性はあるでしょう。
ファクタリング会社によっては、乗り換え時にキャンペーンを行っているところもあります。
ただし、金銭を扱う業種であるため、魅力的な内容のキャンペーンを実施している可能性は業界全体で期待できません。
あくまでキャンペーンを実施している可能性がある、という点だけ覚えておいてください。
今回は、ファクタリングの乗り換えはバレないのか、という点について解説しました。
基本的に乗り換えによってファクタリングの利用がバレることはなく、ファクタリング会社・売掛先どちらにもマイナスになることはありません。
ただし、3社間契約では売掛先が債権譲渡の承諾やファクタリング会社とやりとりをしなくてはならないのでバレてしまうでしょう。
ぜひ、本記事を参考に理解して、正しいファクタリングを行ってください。
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