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ファクタリングコラム
2024年10月25日
目次
ファクタリングがやばいとされる理由に、ファクタリングに対する誤解があります。
ファクタリングは国が利用を後押ししているほど健全な資金調達方法です。
しかしその一方で、悪質な業者による違法ファクタリングの問題もあります。そういった問題が取り沙汰され、やばいと言われてしまう現状があります。
また資金繰りの状況によっては、ファクタリングを活用することで、かえってキャッシュフローを乱れさせる恐れがあります。一度キャッシュフローが乱れてしまうと、立て直すことが困難です。
上手く活用できなかった事例が取り上げられ、誤解されている現状もあります。
適切な利用には、正しい知識をつけることが不可欠です。
ファクタリングについての正しい知識をつけ、本当に活用が難しいのか、正しく判断してください。
ファクタリングとは、売掛債権を売却して資金を得る資金調達方法です。
売掛債権とは、売掛金を受け取る権利のことを言います。
売掛金とは、売り上げがあったにもかかわらず、まだ受け取っていない代金のことです。
スーパーなどで個人が買い物をする場合、一般的には、その都度代金を支払います。
しかし売買契約において、商品の代金を翌月にまとめて支払う契約が存在します。掛け売りと言い、商品を渡してもその場で代金をもらうことはできません。
このように、品物を売り上げてから実際に代金を受け取るまでの期間において、受け取っていない代金のことを「売掛金」と呼びます。
通常、「売掛金を受け取る権利」は「商品を売り上げた人」にあります。
売掛債権を所有している人は契約で決められた支払期日に売掛金を受け取ることが可能ですが、基本的には支払期日前に売掛金を受け取れません。そのため掛け売りをおこなっていると、支払期日までに資金繰りが悪化する恐れあります。
そのような時に活用可能なサービスがファクタリングです。
ファクタリング業者に売掛債権を譲渡し、利用者はその対価として現金を受け取ります。
利用者は支払期日前に現金を入手でき、その資金を自由に活用できます。
業者は「売掛金を受け取る権利」を購入したため、売掛金の支払期日には、売掛先から支払われた売掛金を受け取れます。
このようなシステムで取引が成り立っています。
ファクタリングの利用は国も推進しています。
たとえば建設業における「下請債権保全支援事業」などもファクタリングを利用する制度です。条件に合わせてファクタリングを利用することで、債権回収が保証され、国が手数料の一部を立て替えてくれます。
この制度により、万が一売掛先が倒産しても、その被害を受けずに済みます。
このように柔軟な資金調達が可能になるサービスですが、その一方で、やばいと言われてしまうこともあります。
やばいと言われてしまう理由のひとつに、独自の法整備がされていないことがあげられます。
銀行には銀行法、貸金業には貸金業法といった法律が定められているのに対し、ファクタリングにはそれを規制する独自の法律がありません。
誰でも参入できることから、闇金などの業者が紛れ込む恐れもあります。そのため、やばいとされてしまうのです。
闇金業者の存在が問題視されていた貸金業界では、貸金業法によって違法業者が参入しないように対策されています。たとえば貸金業をおこなうためには、国などに貸金業の登録をしなければいけません。
しかしファクタリングの場合、資格や登録などが必要ありません。
結果として、貸金業界に居られなくなった悪徳業者などのやばい業者が、貸金業からファクタリングに鞍替えしている事例もあります。
さらにファクタリングでは、やばいと言われる業者を簡単に判別する手段もありません。
気づかぬうちに、やばいと言われる業者と契約してしまう恐れもあります。
そのような業者を利用しないためには、知識をつけて自衛するようにしましょう。
やばいと言われる業者を利用しないためには、取引をおこなう際の契約内容にも注意が必要です。
ファクタリングは融資ではなく、売掛債権の売買です。
しかし条件が少し変更されると、売掛債権の売買ではなく「売掛債権を担保にした融資」と判断されることがあります。
判断は、売掛先から万が一売掛金が支払われなかった場合に、利用者がどのような対応をするかによって変わります。
売掛債権を業者に売却した時、「売掛金を受け取る権利」と同時に「売掛金が支払われないリスク」も業者へ譲渡します。
そのため万が一売掛先が売掛金を支払わなかった場合には、業者はその損害をみずから被らなければなりません。
しかし業者の中には、売掛金が支払われなかった場合、利用者に対応を求める業者もいます。
たとえば利用者が売掛債権を買い戻したり、支払われなかった売掛金を利用者が弁済したりするような契約です。
このような契約は、債権の売買契約として認められていません。
利用者にリスクを負わせるような条件の付いた契約は「売掛債権を担保にした融資」として認定される可能性があります。
その場合、契約もすべて貸金業法にのっとる必要があります。
たとえば貸金業法では、利用における上限金利が定められています。
ファクタリングの手数料が上限金利を超える場合は違法です。また、このような取引をおこなう業者は貸金業の登録をおこなう必要があります。
ファクタリングを装い融資をおこなうことを「偽装ファクタリング」と言います。
偽装ファクタリングは金融庁なども注意喚起をおこなっている問題です。このような取引をおこなう業者の中には、やばいと言われる業者が紛れている可能性も指摘されています。
正しい契約内容の知識をつけ、やばいと思われる契約は締結しないようにしてください。
ファクタリング業者の公式サイトなどで「審査なし」と謳っている業者が存在します。しかしそういった宣伝文句を掲げる業者は、やばい業者である可能性があります。
通常ファクタリングの利用において、審査をせずに契約を締結することはありえません。
売掛金が架空取引されたものであったり、売掛先が架空業者であったりする場合、損をするのは業者だからです。
それにも関わらず審査なしとしている場合、その業者はなんらかの方法で確実に損をしないような取引をしていると考えられます。正規の取引では考えられないことであり、やばいと言われる取引をおこなっている可能性もあります。
正規の取引をおこなう業者では「審査なし」といった宣伝文句は使用しないため、やばいと言われる業者を判別する際には、宣伝文句に注目してください。
やばいと言われる業者を利用しない方法のひとつに、利用者の声を参考にする方法があります。
インターネット上のクチコミも参考になりますが、同業者や取引先などのクチコミを参考にすることもできます。
また、利用者数の多い業者や長年ファクタリングをおこなっている業者を選ぶことも有効です。
とくに、やばいと言われる業者は不適切な取引後、会社名などを変えて新たに運営している可能性もあります。
そのため、老舗の業者を選ぶことで、やばいと言われる業者を避けられる可能性が高まります。
ファクタリングは売掛金の支払期日を前倒しして売上金を手に入れられる方法です。
前倒しするため、本来の支払期日に受け取る売上金はなくなります。これが、ファクタリングがやばいと言われるもうひとつの理由です。
毎月一定の売掛金が発生し、毎月コンスタントに支払期日が到来していた場合、ファクタリングを利用するとその後のキャッシュフローが乱れます。
本来の支払期日に入金される現金が無く、資金不足におちいった場合には、再びファクタリングを利用しなければ経営を続けられません。
このように資金不足をファクタリングでおぎなっていくと、売掛金を順繰りにファクタリングで使用していくことになり、やめられなくなる可能性があります。
ファクタリングには10%前後の手数料がかかることが一般的です。
一度の利用では大きな負担ではないかもしれません。しかし毎月利用していくと、手数料の負担も蓄積していきます。
毎月手数料の分だけ売り上げが目減りしていく状態になり、利用を重ねていくほど経営は苦しくなっていきます。
そのため、やばいと言われてしまうことがあるのです。
日頃から都度払いが多い企業の場合、一時的に掛け払いが増えた時には、ファクタリングの利用が適しています。
普段は都度払いされているにも関わらず、一時的に売掛金が発生してしまった場合、その時点でキャッシュフローが乱れてしまいます。そのままでは運転資金が足りません。
そのような時にファクタリングを活用することで、支払期日まで待つことなく資金を入手でき、キャッシュフローを正常化させられるのです。
やばいと言われてしまうのは、ファクタリングを利用したあとの資金繰りが上手くいっていない時です。
ファクタリングを活用する時にはその後の状況を考え、資金繰りに問題が発生しないか判断してから活用してください。
ファクタリングがやばいと言われてしまうのは、偽装ファクタリングなど、やばい業者による事例が発生しているためです。またサービスを適切に活用できていない場合も、キャッシュフローを乱す原因となり、やばいと言われてしまいます。
本来ファクタリングは健全な資金調達方法であり、国も利用を推進している資金調達方法です。
正しく活用するには、正しい知識が必要です。
正しい知識をつけ、やばいと言われるような被害にあわないよう心がけてください。
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