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ファクタリングコラム
2024年2月11日
目次
事業者の支出が収入を上回った状況が続き年間の決算がマイナスとなれば、「赤字決算」と呼ばれる状況になります。赤字決算に陥った状況では、可能な限り早急に資金繰りを改善し経営の立て直しを行うべきですが、赤字決算の企業が融資などの資金調達方法を利用するのは容易ではありません。しかし2024年現在市場規模が拡大している「ファクタリング」であれば利用できる可能性も高く、資金繰りの改善にも効果的です。本稿では赤字決算の企業でもファクタリングであれば資金調達に成功できる理由と、活用することで得られる効果をメインに解説させていただきます。
赤字決算に悩んでいる事業者様はぜひ参考にしてみてください。
支出が収入を上回り「赤字決算」となれば、利益を伸ばし企業として成長していくことが難しい状態となります。法人税の減税や還付金など、赤字決算を出すメリットもないわけではありませんが、やはり企業が目指すべきは収入が支出を上回る「黒字決算」です。また赤字決算を出すデメリットは幾つもあり、リスクを理解して対処していくことが大切です。
赤字決算の状況が続けば、資産は目減りしていき運転資金の確保もままならなくなります。融資に頼った資金調達を行ったとしても、債務超過に陥る危険が高まり状況の改善は容易ではありません。数年間も赤字決算が続いた場合には倒産という望まない結末を迎えてしまうリスクがあることから、コストの削減などを推し進め企業の体質改善を目指す必要があります。
企業としての成長には設備投資などの費用が必要であり、額の大きな資金調達のためには金融機関からの融資が頼りになります。しかし赤字決算に陥った状況では、決算書などを審査で重視し将来性や返済能力の高さを示す必要がある、銀行を含めた金融機関から借入を行うことは難しくなります。設備投資だけでなく運転資金を確保する場合でも同様ですので、赤字決算の状況では融資による資金調達に成功できる可能性はかなり低くなってしまいます。
赤字決算の状況に陥った状況はデメリットが大きいものの、法人税を大きく抑えることができるというメリットがあります。このため、ごく一部の企業では不正を行って赤字経営を装い、節税効果を狙うことがあるようです。脱税に関しては税務署も目を光らせており、本当の赤字経営であっても、税務署に脱税を疑われてしまう可能性はゼロではありません。もちろん法的に問題がなければ何も恐れる必要はないのですが、疑われるリスクが僅かではあるものの存在していることは知っておくべきかも知れません。
融資では赤字決算に陥った状況からの審査通過は期待することはできません。担保や保証人次第ではチャンスがあるかも知れませんが、融資は経営状況が厳しい企業にとっては利用しやすい資金調達方法ではないでしょう。しかしファクタリングであれば赤字決算が続く企業であっても利用できる可能性があります。これはファクタリングが融資ではない資金調達方法であり、審査基準も全く違うからこそ可能なことなのです。
金融機関による融資の審査では、借入を希望する企業の返済能力や将来性が問われます。現状返済能力があるのはもちろんですが、事業資金は長期間かけて返済が行われることが多いため、将来的な見通しが立てにくい企業は審査通過が難しくなります。このような審査基準により中小企業は通常でも審査通過が難しいのですが、赤字決算となればさらに厳しい状況となります。しかしファクタリングの場合では債権代金の支払いは売掛先が行うため、債権の売却を申込んだ企業が赤字決算であっても審査にはあまり影響することがありません。
ファクタリングの審査では、主に売掛先の「信用力」が問われます。信用力は帝国データバンクなどの信用調査会社に登録されている情報や、ファクタリングの利用を希望している企業との取引実績などによって判断されます。信用調査会社の情報では特に問題なくとも、取引を行った実績がなかったり支払いを遅らせたことがあったりする売掛先は、信用力が低いと判断されてしまう可能性は否定できません。赤字決算の状態が続いている企業がファクタリングを利用する際は、信用力が高い売掛先の債権を利用するようにしましょう。
赤字決算が続く企業であっても、ファクタリングによる資金調達を成功させられる可能性は売掛先次第で十分にあります。例えば税金などの支払いを滞納していたり、いわゆる金融ブラックとして扱われる状況であったりしても、ファクタリングであれば利用可能となります。このような状況は融資での審査通過の期待は非常に低くなりますが、ファクタリングなら審査通過可能ですので、資金調達を諦める必要がなくなります。
ファクタリングは赤字決算が続く企業であっても利用可能な資金調達方法ですが、ファクタリングを活用することで得られるメリットはそれだけではありません。赤字決算から抜け出すために役立つメリットもあり、経営状況の改善にも役立てることができるのです。
決済日よりも早いタイミングで売掛債権を現金化できるのがファクタリングであり、この特徴を活かすことで運転資金がショートしそうな状況であっても資金を確保することが難しくなくなります。また運転資金が一度ショートしてしまうと、取引先への支払いが滞るなど経営が悪循環に陥りやすくなります。ファクタリングを活用すれば、そのようなピンチを乗越えやすくなり、赤字決算の企業が経営を立て直しやすくもなります。
赤字決算の状況にある企業は、負債額が膨らんでいたり返済が滞っていたりすることが多く、貸借対照表の肥大化を引き起こしている可能性があります。貸借対照表の肥大化は、決算書の上でも重要となる自己資本利益率などの数値を悪化させる危険があり、赤字決算が続く企業の評価をさらに落としかねません。しかし債権の売買契約であるファクタリングによる資金調達ならば負債額は増加せず、上手に活用できれば貸借対照表のスリム化が推進しやすくなるのです。
企業間の取引では掛取引や信用取引と言われる、後払いの方式が一般的です。掛取引(信用取引)には支払いの管理がしやすくなり、都度支払いを行うのと比べて手続きの負担が軽くなるなどのメリットがあります。ですが売掛先が倒産した際には受け取れるはずだった代金が回収できなくなるというリスクが存在しており、赤字決算の企業が貸倒れの被害を受けてしまうとダメージは非常に大きくなりかねません。
しかしファクタリングによる債権売却では、売掛先に何かが起きても支払いを代行したり、債権の買戻しを求められたりしない「償還請求権なし(ノンリコース)」契約が原則です。償還請求権なしのファクタリングを資金調達に利用すれば、掛取引のリスク軽減という効果も得ることができます。
赤字決算が続いている企業の多くは手元の資金が潤沢とは言えず、突発的に現金が必要になった際の対応が非常に難しいと言わざるを得ません。融資は急ぎの資金調達には向きませんが、ビジネスローンであれば即日融資も可能です。しかしビジネスローンを利用する際の審査で、赤字決算という事実が審査に影響する可能性は低くありません。実は資金調達をお急ぎの際にも、最短即日での債権現金化が可能なファクタリングは役立ちます。オンライン完結型であるクラウドファクタリングを利用すれば、最短30分など高速での資金調達も小さな負担で可能となり、さらに素早い債権現金化が期待できます。
ファクタリングは赤字決算の状況にある企業にとって、非常に利用価値の高い資金調達方法です。しかし経営者様が現状をどうにかしたいと強く思われるほどに、その焦りや不安感を煽り不利な契約条件を押し付けようとする「悪質ファクタリング会社」に注意する必要性が高まります。赤字決算の状況にある企業が悪質ファクタリング会社につかまってしまうと、ダメージが大きくなってしまうこともあるため注意が必要です。金融庁も悪質なファクタリング会社に関しての注意喚起を行っており、危険性と見抜き方を理解しておくことが大切です。
悪質なファクタリング会社は貸金業登録を行わずに、ファクタリングを装って貸付けに該当する行為を求めてくる危険があります。年利換算すれば数百%にもなるような高金利で違法貸付を行い、恫喝などを含めた暴力的な取立を行ってくるなどの被害が考えられますので、決して利用してはなりません。
金融庁が注意喚起を行っているのは、ヤミ金融が関係する違法貸付に関することが中心であり、債権の売買契約による現金化である一般的なファクタリングは、事業者の資金調達の一手段として国からも認められています。貸付と判断されるかどうかの判断は、契約内容を隅々まで読み込むことが大切です。償還請求権ありとなっていたり、担保や保証人が必要であったり、手数料などの分割払いができる場合などは融資と判断される確率が高くなります。
また金融庁のサイト内にある「登録貸金業者情報検索サービス」を利用することで、貸金業登録を行っているかの判断も可能です。ただし貸付けに該当しない一般的なファクタリングの場合は、貸金業登録は不要ですのでご注意ください。
赤字決算にも多少のメリットはあるものの、企業としての成長を目指すのであれば少しでも早く対策を行い赤字決算からの脱却を目指すべきです。ファクタリングは経営状況が芳しくなくとも審査通過しやすく、負債を増やさないなど様々なメリットがあり、赤字決算が続く企業の資金繰りを改善させる効果が大きい資金調達方法です。経営者様が現状を変えたいとお思いであれば、まずはファクタリングの利用をご検討ください。
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