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ファクタリングコラム
2020年11月30日
目次
売掛債権をファクタリング会社に売却するには、申込み後に審査を受けたり契約手続きを行わなければなりません。その際には幾つかの書類を準備しておく必要があり、この準備次第では審査期間や結果に影響があるかも知れないのです。前もってファクタリングを利用する際の必要書類と契約までの流れを知っておくことが、スムーズな現金化の実現へ繋がります。
書類の提出は基本的に2回に分けて行われます。一回は申込み段階であり、その際に提出した書類を元にしながら審査が行われていきます。そして審査に通過した後に行われる契約段階でも幾つかの書類の提出が必要となります。融資を受ける場合に提出を求められることがある事業計画書の様な、複雑な書類あまり必要にはなりません。しかし現金化をお急ぎならば、可能な限り早め早めの準備を心がけることが大切になります。
代表者様本人の物である、運転免許証やマイナンバーカードなどの身分を証明できる書類を指します。原則的に顔写真付きの物が求められます。申込み後の審査時に必要になり、法人・個人事業主のどちらでの場合も代表者様以外の書類を代理で提出することはできません。
契約段階まで進むと個人事業主・法人のどちらであっても印鑑を押す場面が出てきますが、その印鑑が正しい物だと証明するために印鑑証明書が必要になります。印鑑証明書の必要枚数は売却したい債権の数や法人か個人事業主かによって変わりますので、まずは申込みを行い、その後に申し込み先に必要枚数の確認をした上で準備を進めると無駄がありません。
売掛先との取引実績や請求書などの正当性を証明するために必要となるのが預金通帳のコピーです。審査時に必要となりますが、多くの場合は3ヶ月分が必要となりますので、最低でも3ヶ月分以上のコピーを用意しておきましょう。
商業登記謄本は会社の規模や設立してからの年数、事業内容などの確認のために必要となります。ファクタリングにおいて債権の売却を希望している企業の規模などは審査で重要視される項目ではありませんが、申込時に記載や報告した情報に虚偽や間違いがないかを確認するのに必要となります。
申込みを行った企業の経営状態が審査に大きく影響しないとは言え、売掛債権の支払日までに申込み企業が倒産してしまう危険があると、特に2社間契約の時には大きな問題になりかねません。そのためにも決算書は必要になり、また決算書を通して取引実績がどれくらいあるかの確認なども行われます。何期分の書類が必要となるかはファクタリング会社によって異なりますが、3期分の決算書を用意しておくと安心です。
売掛債権が実際に発生していることを証明するためにも納品書や請求書の提出は必須です。基本的に、売掛債権の存在が証明できるものであれば何でも構いませんが、継続的な取引を証明できる契約書なども併せて提出できれば審査に通過できる可能性は高くなります。
税金滞納中であってもファクタリングを利用して資金調達をすることは可能です。しかし税金の滞納状況次第では、売掛債権の差し押さえを受けてしまう危険が全く無いとは言えません。そこまでの危険は無いと判断されれば大丈夫なのですが、税金の滞納があることが審査を受ける上で問題になったり厳しい目で見られてしまったりする可能性はあります。
ファクタリングを利用する大きなメリットとして「債権を現金化するまでに必要な期間が短い」ことが挙げられますが、これは必要な書類がきちんと準備できなくては実現不可能な話です。資金調達に与えられた猶予が無い中での手続きとなれば、とりあえず申し込みを行い、その後に審査に必要になる書類を用意することになるのは仕方ありません。しかし審査中に契約段階へ向けて書類の用意をすることはできますので、急ぎであればあるほどに前倒しで書類の準備を進めることが重要になるのです。
必要な書類の準備をするだけでなく、丁寧な準備ができていれば審査通過の確率をアップさせることも可能です。例えばですが、請求書だけを提出するのではなく契約書も併せて提出したり、1期分以上の決算書が必要となっているのであれば3期分提出するなどできれば効果的です。少なくとも書類に不備がないようにだけは気をつけましょう。
ファクタリング会社の中には「最短即日現金化」などとスピードをウリにしている場所も存在します。しかし、このスピードは必要なタイミングで書類が提出できることが前提です。本当に即日での売却を目指すのであれば、必要な書類を前もって確認して素早く準備することが求められます。即日現金化のためには即座に書類提出ができる状況を作ることが必須です。
契約までに必要な書類と、書類提出の重要性はご理解いただけたと思います。ここからは実際に申込みを行い債権を現金化し現金を受け取り、債権の代金をファクタリング会社に入金するまでの流れを簡単にご紹介します。
ホームページからの手続きが一般的になっていますが、他にも電話またFAXを使って申込みを行うこともできます。来店での手続きも可能なファクタリング会社は少なくありませんが、手間もかからず時間帯を気にせずに手続きが行えるホームページからの申込みがおすすめです。時に急ぎの場合は、電話で相談してから手続きを始めると優先的に対応してもらえる可能性が高くなります。
申込み手続きが完了した後には、メールや電話などによってファクタリング会社から連絡が入ります。その際に申込時に申請した内容に関する確認などが行われ、必要書類の説明などもされるはずです。何か質問事項があるのであれば、このタイミングで行うと安心です。またここでの書類提出がどれくらい早くできるかどうかが、現金化までにかかる時間に影響することも理解しておきましょう。
ファクタリング会社で審査が行われている間に、契約を見越して書類の準備をしておくとその後の手続きがスムーズになります。この際には売掛先に関する調査も行われ、審査が終われば合否に関する通知が行われます。
無事に審査を通過することができれば契約手続きへと進みます。しかし気を抜くこと無く契約内容をしっかりとご確認ください。急いでいるからと確認を行った場合、後からのトラブルに発生する危険はゼロではありません。また疑問があれば遠慮なく質問や確認をし、納得した上で契約を締結するのが大切です。
債権の相手先を含めない2社間契約を希望した場合、どこかのタイミングで債権譲渡登記の手続きが求められるかも知れません。この手続きを行うことでファクタリング会社は債権に関するトラブルの危険が軽減できますが、必ず求められるものではありませんので気になるのであれば、申込み段階で必要かどうかの確認をしておきましょう。
契約が完了すれば、指定した口座に対してファクタリング会社から現金の振込が実行されます。そして売掛債権に対する入金が行われ次第、ファクタリング会社に対して支払を行うことになります。2社間契約の場合は債権の売却を希望した企業が、3社間契約の場合は売掛先がファクタリグ会社に代金を支払手続きを行うのが基本です。
ファクタリングで資金調達を成功させるためには、書類の準備をしっかりと行うのが非常に重要です。審査通過にも現金化までの期間短縮にも影響しますので、きちんと確認しながら準備をしましょう。
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