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ファクタリングコラム
2023年8月2日
目次
会社におけるお金の動きを表すキャッシュフローは、大きく3つに分かれています。
なかでも、借り入れや増資などで資金調達している会社は、財務キャッシュフローを意識する必要があるでしょう。
この記事では、財務キャッシュフローがマイナスになる理由や改善策を解説します。
銀行融資が受けられない場合の対処法も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
キャッシュフローとは、現金の流れを意味します。
キャッシュフローを計算するために用いる財務諸表が、キャッシュフロー計算書です。
貸借対照表や損益計算書といったほかの財務諸表でも、会社の経営状況を把握できますが、記載してある数字は、現金ベースではなく売上ベースとなるため、正確なマイナスが分かりづらいです。
それでは、キャッシュフロー計算書・貸借対照表・損益計算書の違いや、キャッシュフローを把握する必要性を見ていきましょう。
会社で作成する財務諸表のうち、キャッシュフロー計算書・貸借対照表・損益計算書を財務三表と呼びます。
各書類の役割は、以下のとおりです。
• キャッシュフロー計算書:一会計期間における現金の動きを確認できる
• 貸借対照表:企業全体の財務状況を確認できる
• 損益計算書:一会計期間における損益を確認できる
キャッシュフロー計算書は、貸借対照表と損益計算書の数字によって作成する仕組みです。
損益計算書の「当期純利益」は、貸借対照表の「繰越利益剰余金」として留保し、投資や財務基盤を強化するための元手となります。
貸借対照表の「現金預金」は、キャッシュフロー計算書の「現金および現金同等物の期末残高」と同じです。
さらに、損益計算書の「税引前当期純利益」は、手元にある資金の増加分として営業活動によるキャッシュフローに計上される仕組みとなります。
損益計算書だけでは、企業が現在どれくらいのお金を保有しているのかわかりません。
そこで、貸借対照表やキャッシュフロー計算書が必要となります。
たとえば、商品の売上が3カ月先に入金される場合、損益計算書では売上として計上しますが、あくまで売掛金のため、当月に現金を受け取るわけではありません。
したがって、損益計算書上では売上があるものの、実際には現金を手にしていない状態となります。
保有する資金以上の支払いがあると、利益があるのにキャッシュがマイナスなため支払いできない、黒字倒産になる可能性が高くなるでしょう。
そこで、企業が保有している金額を知るためにもキャッシュフローをしっかりと把握する必要があります。
キャッシュフローには、営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー・財務キャッシュフローの3種類があります。
それでは、各特徴を見てみましょう。
営業キャッシュフローとは、会社が営業活動によって生み出した資金の流れを示すものです。
売上、仕入費、税金、広告費、税金などが営業キャッシュフローに該当します。
営業キャッシュフローがプラスの場合、会社の経営状態は良好と判断できるでしょう。
反対に、マイナスになっている場合は、経営が苦しく、資金不足に陥っているといえます。
3つのキャッシュフローのなかでも、特に営業キャッシュフローが重要です。
営業キャッシュフローがマイナスである場合には、「売上の低下」「現金を回収できていない」「経費が過剰」などが原因として考えられます。
会社経営において、常に営業キャッシュフローはプラスでなければなりません。
投資キャッシュフローとは、設備投資や不動産投資、企業買収など会社が将来成長するために投資した資金の流れを示すものです。
投資キャッシュフローを確認すれば、会社が投資活動にどれくらい力を入れているかを把握できます。
たとえば、生産設備を新しく付ける際には、投資キャッシュフローにマイナスとして計上される仕組みです。
反対に、事業の一部を売却し現金を得た場合はプラスとなります。
投資キャッシュフローの場合、マイナスであっても将来の事業拡大に向けた投資ならば、来季以降の業績が向上する可能性があるでしょう。
財務キャッシュフローとは、金融機関の借り入れや出資の受け入れなど、財務活動による資金の流れを示すものです。
つまり、どのようにして資金を調達し、返済をおこなっているかを確認できる数字が財務キャッシュフローとなります。
財務キャッシュフローの役割は、営業キャッシュフローや投資キャッシュフローの調整です。
財務キャッシュフローの項目から、営業活動や投資活動以外に発生したお金のプラスやマイナス状況を確認できます。
財務キャッシュフローは、営業キャッシュフローや投資キャッシュフローのように、プラス・マイナスでどちらが望ましいか一概には言えません。
ほかの項目とのバランスや保有する現金と比べて、どうなのかを判断する必要があります。
それでは、財務キャッシュフローがプラス・マイナスの場合、どのように判断できるのか見ていきましょう。
財務キャッシュフローがプラスで、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローがマイナスの場合は、企業が積極的に資金調達をおこなっていることを意味します。
毎年プラスが続いていると、借入している分の負債が増えるため注意が必要ですが、借入金が多い場合には、経営状況を心配する必要はないでしょう。
新規借り入れが多いことは、金融機関が会社の将来性を評価していることを意味します。
財務キャッシュフローと投資キャッシュフローがプラスで、営業キャッシュフローがマイナスの場合は注意が必要です。
会社の利益が出ておらず、不動産の売却や借入をおこなった可能性が高いため、経営が悪化する前に対策をする必要があるでしょう。
財務キャッシュフローがマイナスの場合、資金調達よりも返済や配当金の支払いに多くのお金を使っていることを意味します。
借入金を返済すると、財務キャッシュフローがマイナスになりますが、負債も減る仕組みです。
財務キャッシュフローは、資金の増減を分析したうえで、会社の事業活動にあったお金の動きをしているか確認することが重要といえます。
事業がうまくいっている企業は、財務キャッシュフローがマイナスの場合が多いといえるでしょう。
しかし、経営状況が悪く、金融機関への返済に追われている場合もマイナスとなるため見極めが大切です。
中小企業の場合、手元の現金が不足していると、銀行などから借入を検討する会社がほとんどでしょう。
しかし、財務キャッシュフローがマイナスである場合、銀行の融資を受けられない状況にあるといえます。
そんなとき、高金利での借り入れしかできなかったり、借入先が見つからなかったりする可能性があるでしょう。
銀行融資を受けられない場合には、ほかの資金調達方法を検討する必要があります。
そこで、おすすめするのがファクタリングです。
ファクタリングは、銀行融資が受けられない中小企業や個人事業主でも利用できる可能性があります。
なぜなら、審査対象が売掛先となるため、経営状況が悪い場合や、信用情報に傷がある場合でも利用できるのです。
借入ではないため、返済する必要もなく、最短で即日での資金調達も可能なため、財務キャッシュフローがマイナスであるなど資金不足に困っている場合はファクタリングを検討してみてください。
この記事では、財務キャッシュフローがマイナスになる理由や改善策を解説しました。
会社のキャッシュフローを確認し、手元の現金が不足している場合は、すぐに資金調達を検討しましょう。
利益は出ていても、資金が不足していると、黒字倒産するリスクが高まります。
財務キャッシュフローがマイナスである場合には、ファクタリングでの資金調達がおすすめです。
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