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ファクタリングコラム
2023年9月7日
ファクタリングを利用する際、大手の企業と取引するほうが信頼という点においては安心です。
しかし、ファクタリング会社の大手とはどのような企業を指すのでしょうか。
本記事では、大手ファクタリング会社について、種類や選び方とあわせて解説します。
これからファクタリングの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも、ファクタリング会社の大手というのは、どのように区別されるのでしょうか。
大企業や中小企業という区分で考えるとするなら、中小企業基本法に基づき、資本金と従業員数で分けることが可能です。
中小企業基本法では、以下の資本金・従業員数を中小企業と認定しています。
・卸売業…資本金1億円以下 従業員100人以下
・サービス業…資本金5000万円以下 従業員100人以下
・小売業…資本金5000万円以下 従業員50人以下
・その他の業界…資本金3億円以下 従業員300人以下
上記の資本金・従業員数を超えるようであれば大企業と分類され、加えて知名度や母体の大きい子会社についても大手と呼ばれるケースもあります。
ファクタリング会社を初めて利用する場合、本当に正当な取引をしてもらえるのか不安になるはずです。
その点、大手という信頼と実績があるファクタリング会社なら、安心して取引を進められるので利用しやすさはあるでしょう。
ただし、大手だと少額の売掛債権や個人事業主・フリーランスの方の利用ができないケースもあるので注意が必要です。
そのため、自身の売掛債権や事業形態によっては、大手ではないファクタリング会社のほうが利用しやすい場合もあるでしょう。
ファクタリング会社によって、さまざまなサービス展開をしているため、自社に最適な項目を含んでいるかを確認しなければなりません。
ここでは、大手ファクタリング会社の最適な選び方について解説するので、ぜひ参考にしてください。
ファクタリング会社には2社間・3社間の2種類の契約方法があります。
・2社間:自社・ファクタリング会社
・3社間:自社・ファクタリング会社・取引先
上記のように、取引において関与する企業の数が違います。
2社間は取引先にファクタリングを利用しているのがバレない分、入金までの期間が早く手数料が高くなる点が特徴です。
一方、3社間は取引先が関与するのでファクタリング利用はバレますが、手数料を低く抑えることができます。
ちなみに、大手銀行系やノンバンク系のファクタリングの場合だと、3社間のみの提供がほとんどですが、独立系の「大手」と呼ばれるファクタリング会社では、2社間契約の取り扱いがあることが多いです。
ファクタリングは売掛債権から手数料を引いた額が現金化されるので、出来るだけ資金として残したい場合には、手数料が低い業者を検討すべきです。
平均ではあるものの、手数料は2社間なら10〜30%、3社間なら1〜9%がかかるため、3社間契約のほうが手数料を抑えることができるでしょう。
ただし、最近では審査をAIが対応してくれるファクタリングが登場し、2社間ファクタリングでも1〜9%台の手数料で利用できる業者も増えています。
そのため、ファクタリング会社がどのような審査で進めているのかもチェックしておくと、手数料をさらに抑えやすくなるはずです。
中には即日現金化が可能なファクタリング会社もいるため、いますぐ資金調達をしたい方にとっては利便性が高いです。
ただし、審査が早い分、基準が機械的なスコアリングで進められている場合があります。
そうなると、感情や事情の配慮がされない状態で審査に通らない可能性もあるでしょう。
もし、審査の基準が気になる場合には、日数はかかったとしても対面やオンラインでの面談があるファクタリング会社を選びましょう。
ファクタリング会社によって買取額の上限・下限を設けています。
大手のファクタリング会社の場合、下限額が50万円や100万円など、ある程度の債権がなければ対応ができない可能性が高いです。
また、大規模な売掛債権の買取依頼をする際にも、上限額がどのくらいなのかを確認しておきましょう。
ファクタリングにおける償還請求権は、売掛債権を売掛先から回収できない場合に、依頼主に請求できる権利です。
業者によっては償還請求権ありをリコース、償還請求権なしをノンリコースと表現することもあります。
リコース契約では売掛先が倒産や未払いのときに、結果として自社が回収する手間が発生するのでおすすめできません。
また、償還請求権がある契約は「実質貸付」との見方もあり、貸金業登録のない大手ファクタリング会社で償還請求権があることは稀ですが、注意が必要です。
基本的にはノンリコース契約ができるファクタリング会社と契約しましょう。
大手ファクタリング会社に信頼を求めているなら、規模・実績で選ぶのが適切です。
大手であるほど実績も多く、取引している量も多くなる傾向にあるため、口コミも参考になるでしょう。
ファクタリング会社は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
・独立系ファクタリング会社
・銀行系ファクタリング会社
・ノンバンク系ファクタリング会社
それぞれで特徴が異なるため、どの分類のファクタリング会社が自社に最適なのかを含めて見ていきましょう。
独立系ファクタリング会社は、銀行やノンバンクのグループ会社に属さない会社を指します。
事業規模・従業員数が少ないため、大手とは言い難いものの、審査の速さや小額の売掛債権でも買い取ってもらえる対応力が特徴です。
そのため、中小企業や個人事業主・フリーランスの方に最適なファクタリング会社といえるでしょう。
銀行系ファクタリング会社は、下記に属する会社を指します。
・メガバンク
・都市銀行系列・グループ
・地方銀行系列・グループ
資本力が高く、大手のファクタリング会社となると銀行系がメインとなるでしょう。
手数料が比較的安いのも特徴で、買取ファクタリング以外にも
・国際ファクタリング
・一括ファクタリング
・保証ファクタリング
・医療ファクタリング
といったファクタリングを展開している場合が多いです。
ノンバンク系ファクタリングは
・信販会社
・リース会社
・消費者金融会社
といった会社を指し、預金を受け入れずに貸付や融資といった与信業務に特化した金融機関を指します。
ノンバンク系のファクタリング会社も比較的審査スピードが早いため、利用している企業・事業者も多いです。
また、独立系ファクタリングよりも手数料が低い傾向にある点も特徴です。
ただし、銀行系やノンバンク系のファクタリングは審査が厳しく、必要書類の数も多いため、独立系と比べて資金調達の難易度はぐーんと上がるでしょう。
ここでは、大手ファクタリング会社に関するよくある質問について解説します。
大手ファクタリング会社の中でも即日入金に対応していれば可能です。
ただし、即日入金を希望する場合はなるべく午前中に審査を終わらせる必要があるため、必要書類の準備や申請手続きは早めに済ませるようにしましょう。
利用する大手ファクタリング会社が貸金業登録をしているなら、給与ファクタリングはできます。
貸金業登録をしていない業者が給与ファクタリングをする場合は違法になるため、十分に注意してください。
個人事業主・フリーランスでもファクタリングは可能です。
しかし、法人のみを対象とした大手ファクタリング会社もあるので、申請する際は必ず確認しましょう。
それぞれ異なる売掛債権を使って別の会社にファクタリングを依頼することは可能です。
ただし、同じ売掛債権を複数社に依頼するのは二重譲渡に該当するため禁止されています。
依頼する際は、1つの売掛債権を複数社に依頼しないよう気をつけてください。
大手ファクタリング会社の中には悪質業者は基本的にはいません。
ただし、大手のような表現をして騙そうとしてくる悪質業者はいる可能性があるので注意してください。
今回は大手ファクタリング会社とは何か、種類や選び方について解説しました。
大手かどうかは資本金・従業員数によって決まり、信頼できる取引をしたいならおすすめである点がわかってもらえたはずです。
個人事業主やフリーランスの方は該当しないかもしれないため、必ず対象となる内容を確認して依頼を行いましょう。
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