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ファクタリングコラム
2024年2月26日
目次
法人で事業を行う際は、個人とは異なり大規模な資金が流動するシーンも珍しくありません。
しかし、大規模だからこそ融資では断られる可能性も高くなり、資金調達手段に迷ってしまう法人の担当者もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、高額債権を用いたファクタリングです。
今回は、高額債権のファクタリングができる会社の選び方や注意点を解説します。
本記事を読めば、高額債権を用いて事業に必要な資金を集められるようになるはずですので、ぜひ参考にしてください。
ここでいう高額債権は、1000万円以上を指しておりますが、法人向けのファクタリング会社は数千万円〜数億円なら十分に取引可能です。
最近では、ファクタリングの需要に伴い、個人事業主やフリーランス、中小企業を対象とした小額債権の買取を行う提供会社が増えています。
そのため、高額債権のファクタリングはできないものでは、と認識してしまう企業担当者も少なくありません。
しかし、本来の国内におけるファクタリングは法人向けに提供されているものなので、買取可能額が大きく、高額債権でも買い取ってもらえるのです。
では、法人が高額債権をファクタリングするメリットはどのような点にあるのでしょうか。
ここでは、以下の4つのメリットをあげます。
・早期資金調達ができる
・負債として記載されない
・取引先にバレずに利用できる
・売掛金の回収リスクを減らせる
では、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
法人向けファクタリングのメリットは、融資よりも早く資金化ができる点です。
通常、融資が通るまでに早くとも2〜3週間はかかってしまいます。
一方、ファクタリングの場合は最短即日で、資金化までが遅い3社間ファクタリングでも1〜2週間です。
早期資金化ができると、事業に柔軟性が生まれ、突然の取引による仕入れや事業拡大の機会にも対応しやすくなります。
上記のメリットは高額債権だとしても変わらないので、債権の規模に関わらず恩恵を受けられるでしょう。
法人が高額債権をファクタリングするメリットとして、貸借対照表上に負債として記載されない点もあげられます。
融資の場合は、銀行や金融機関からお金を「借入」するため、貸借対照表上では負債の欄に記載されるはずです。
しかし、ファクタリングは自社で保有している売掛債権、つまり有価証券の譲渡に該当し、資産の「売却」になります。
そのため、貸借対照表上には負債として記載されず、オフバランス化やスリム化が可能です。
もし今後融資を行いたいと考えている法人や設立したてで融資が受けられない法人にとって魅力的な資金調達法といえるでしょう。
2社間契約の場合に限りますが、ファクタリングをしても取引先に通知されることはありません。
企業によっては、ファクタリングの利用は経営状態が安定していないと判断され、信用を失ってしまう可能性もあるでしょう。
上記が不安なら、自社とファクタリング会社のみで取引が完結する2社間契約を利用するのが適切です。
ただし、期日までにファクタリング会社へ売掛債権の送金をしなかった場合は、債権回収として取引先へ通知が送られてしまいます。
自社・取引先のどちらかが債権への支払いを滞ることで、ファクタリングをしている旨が通知されてしまう点は注意しましょう。
売掛金の回収リスクを減らせる点でも、法人の高額債権ファクタリングはメリットです。
高額になるほど、取引先の支払いも負担となり、経営状態によっては債務不履行が行われるリスクがあります。
そのとき、ファクタリングを行って事前に資金化しておけば、売掛債権が支払われなかった場合でも、売掛債権全額の損失を防ぐことが可能です。
高額債権ほど、支払われなかった際の損失は大きくなるので、リスクヘッジとしてファクタリングを利用するのも選択肢として入れておきましょう。
法人向け高額債権のファクタリングができる会社の選び方としては、以下の方法があげられます。
・買取上限額を基準にする
・資金調達スピードで判断する
・手数料は重要な選定基準
・3社間ファクタリングを検討する
・取引実績のあるファクタリング会社も視野にいれる
では、それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
高額債権をファクタリングする際は、買取上限額を基準にすると、適切な会社が見つけやすくなります。
手数料が安く、資金化までが早いファクタリング会社を見つけても、買取上限額が自社の保有する売掛債権額以下なら依頼ができません。
そのため、まずは自社の保有する高額債権の金額を買い取ってもらえるファクタリング会社かどうかを見極めていきましょう。
買取上限額だけでいえば、資本力のある銀行系・ノンバンク系のファクタリング会社のほうがおすすめです。
ファクタリング会社の審査から入金までのスピードも、選ぶ要因の1つになるでしょう。
自社がいつまでに資金が必要なのかがわかれば、逆算して間に合うファクタリング会社に絞ることができます。
数週間の余裕があるなら、手数料が低いものの日数のかかる3社間ファクタリングも視野に入れることが可能です。
もし、2〜3日で資金調達をしなければならない場合は、2社間契約や即日対応可能なファクタリング会社を選定しなくてはいけません。
各ファクタリング会社や契約方式によって、かかる日数が変わってくる点も把握しながら選定しましょう。
ファクタリングの利用にあたって、手数料は重要な選定基準です。
可能なら、できるだけ手数料の低いファクタリング会社を選ぶほうが、得られる資金が大きくなるのでおすすめです。
ただし、手数料はファクタリング会社によって異なり、審査難易度や売掛債権の信用度によっても変動します。
そのため、各ファクタリング会社の手数料については、相見積もりをとって比較するとわかりやすいでしょう。
相見積もりだけなら複数社と行っても法律的に問題ありません。
何を重視するのかによっても変わるものの、手数料に重きをおくなら相見積もりを取る選択肢も視野にいれておきましょう。
自社がどのような契約方式を行うのかでも、ファクタリング会社の絞り込み方は変わります。
中でも3社間ファクタリングは審査に通りやすく、手数料も安い傾向にあるので、企業によっては適しているケースもあるでしょう。
ただし、3社間ファクタリングは売掛先に承諾を得る必要があります。
売掛先と良好な関係が構築できていない、あるいは無断で3社間契約を進めることをしてしまうと、信頼を損ねてしまう可能性があるので注意が必要です。
これまでに複数回取引を行ったことがあるファクタリング会社は、特別に高額債権を買い取ってくれる可能性もあるでしょう。
複数回取引を行っていると、信頼関係はある程度できているため、審査も優遇されやすいです。
ただし、取引を行っているファクタリング会社の買取上限額が大幅に越えているなら、資金を用意できない可能性もあります。
どちらにせよ、まずは一度取引のあるファクタリング会社に相談してみるのがいいかもしれません。
法人が高額債権をファクタリングする際は、以下の点に注意しなくてはいけません。
・ファクタリングによる資金化が適切か検討する
・即日入金は厳しい傾向にある
上記2点を理解し、正しいファクタリングを行いましょう。
そもそも、現在の資金調達にファクタリングが適切なのかを検討しなくてはいけません。
ファクタリングは早期資金化しやすいものの、手数料が引かれてしまうと、その分得られる利益が少なくなります。
ファクタリングによる不要な資金調達は、手数料分がマイナスになるので結果として損失になるでしょう。
現在必要な資金は、本当にファクタリングが適切かどうかをよく検討するようにしてください。
高額債権のファクタリングは、少額債権と比べると即日入金が比較的厳しい傾向にあります。
債権額にもよりますが、ファクタリング会社の資金準備や審査が慎重になる分、入金までに数日が必要になるケースもあるでしょう。
上記は、ファクタリング会社の資本力や提供ルールによって左右されます。
高額債権を即日入金で買い取ってもらいたいなら、ファクタリング会社がどのように対応してくれるかも確認しておきましょう。
ここでは、法人向け高額債権のファクタリングに関して、よくある質問についてまとめました。
確実に安くなるとは断言できませんが、比較的安くなる傾向にはあるでしょう。
高額債権で手数料が安くなるコツとしては、複数の売掛債権を合わせて買取依頼を行うのがおすすめです。
複数の売掛債権を保有すると、いずれかが未回収になった場合でもリスクは分散されるので、ファクタリング会社としてはリスクヘッジになります。
もちろん、未回収にならないようにファクタリング会社は審査を行うので、不良債権や倒産が確定している会社の売掛債権は買い取ってもらえない点は理解しておいてください。
審査基準はファクタリング会社によって異なるものの、おおよそ以下の点を意識すると審査通過率は高くなります。
・大企業・国・地方自治体・取引歴の長い売掛先との売掛債権を利用する
・支払いサイトの短い売掛債権を利用する
・複数の債権を買い取ってもらう
上記をもとに、法人向けファクタリング会社で、高額債権を買い取ってもらうようにしてください。
今回は、法人向け高額債権のファクタリングについて、会社の選び方や注意点について解説しました。
1000万円以上の高額債権だとしても、法人向けのファクタリング会社なら買い取ってもらえる可能性が高い点は理解してもらえたはずです。
本記事で紹介したポイントをもとに、自社に適したファクタリング会社を見つけ、事業に必要な資金調達を実現しましょう。
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