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ファクタリングコラム
目次
「ファクタリングって仕組みがよく分からないし“やばい”とか“違法”って噂もあるけど本当に大丈夫?」
そんな不安を持つ方に向けて、この記事ではファクタリングの基本的な仕組みや種類、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
初めてファクタリングを利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ファクタリングとは、企業が保有する「売掛金(売掛債権)」をファクタリング会社に売却し、支払い期日前に現金化する資金調達の方法です。
借入ではないため、信用情報に影響せず返済義務もありません。
企業間取引では、代金の支払いが30日〜60日先になる「掛取引」が一般的で、黒字でも現金が足りないケースがあります。
ファクタリングを使えば、売掛金を早期に資金化でき、急な支払いや仕入れ、人件費にも対応可能です。
建設業や運送業など、支払いサイトが長い業種で多く利用されています。
また、売掛先の倒産による貸倒れリスクも回避できます。
一部では「やばい」「違法」などの誤解もありますが、ファクタリング自体は合法であり、経済産業省中小企業庁もその活用を推奨しています。
特に2020年の民法改正により、「譲渡禁止特約」が付いた債権でも原則譲渡が可能となり、利用の幅が広がりました。
ファクタリング自体は安全ですが、中には悪質な業者も存在するため、契約内容や会社の信頼性をしっかり確認することが大切です。
参考: https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2004/download/040203urisai_panhu2.pdf
ファクタリングには「買取型」と「保証型」の2種類があります。
一般的に多くの企業が利用しているのは「買取型」で、売掛金をファクタリング会社に売却し、期日前に現金化するという仕組みです。
最短即日で資金調達できる点が特徴で、資金繰りの改善に役立ちます。
一方、保証型は売掛先の倒産などで売掛金が回収できなくなった場合に、あらかじめ契約していた保証額を受け取る仕組みで、目的は「リスクの備え」。
つまり、買取型は「今すぐお金が必要なとき」、保証型は「将来の不安に備えるとき」に役立ち、経営状況によって使い分けが重要です。
先述した通り、ファクタリングには「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」の2種類があり、それぞれ仕組みが異なります。
それぞれの仕組みを解説します。
2者間ファクタリングは、利用者(売掛金を持つ企業)とファクタリング会社の2社だけで契約を行う形式です。
売掛先にはファクタリングの利用を知らせる必要がないため、取引先との関係に影響を与えたくない場合にも利用しやすい方法です。
契約の流れは以下のようになります。
1. 企業が取引先に商品やサービスを提供し、売掛金が発生
2. ファクタリング会社に申し込み、売掛金に関する審査を受ける
3. 契約締結後、売掛金が買い取られ、現金が入金される(最短即日)
4. 売掛先から入金された売掛金を、企業がファクタリング会社に支払う
2者間ファクタリングは、ファクタリングを利用する側にとってはスピーディに資金を得られるというメリットがありますが、ファクタリング会社にとってはリスクの高い取引になります。
というのも、売掛先に確認を取らないまま売掛金を買い取るため、本当に存在する債権かどうかを事前に確かめられないからです。
実際には存在しない架空の債権だったり、すでに別の業者に譲渡してしまっている売掛金を買い取ってしまうというリスクがあるのです。
3者間ファクタリングでは、利用者・ファクタリング会社に加え、売掛先も契約に加わる形式になります。
売掛金を譲渡する際に、売掛先の承諾を得てから契約が成立します。
基本的な流れは次のとおりです。
1. 商品やサービスの提供により売掛金が発生
2. 売掛先に売掛金譲渡を知らせ、債権譲渡承諾を得る
3. ファクタリング会社が売掛金を買い取り、現金を入金
4. 支払期日に売掛先がファクタリング会社へ売掛金を直接支払う
3社間ファクタリングは、売掛先の協力が必要なため、契約や入金までにやや時間がかかる傾向がありますが、手数料は2社間よりも低めに抑えられます。
これは、ファクタリング会社が売掛先に「本当に売掛金があるのか」を直接確認できる、債権が存在しないリスクがほとんどないからです。
ファクタリングを検討する際に気になるのが、実際にどんな利点があるのかという点ではないでしょうか。
ここでは、利用する前に押さえておきたい代表的な4つのメリットをわかりやすく解説します。
ファクタリング最大のメリットのひとつは、そのスピード感。
申し込みから最短で即日入金が可能なため、資金繰りが急に悪化したときや、急な支払いが発生した際にも柔軟に対応できます。
例えば、「仕入先への支払いが迫っているのに、売掛先の入金が遅れている」「予定していた融資が間に合わない」といったケースでも、ファクタリングであれば当日中に資金を用意できる可能性があります。
銀行融資のような長期間の審査を待たずに済むため、「銀行の融資に申し込んだが審査に落ちた」「取引先からの支払いが遅れ、資金繰りが苦しい」など、急ぎで現金が必要な中小企業や個人事業主の強い味方と言えるでしょう。
ファクタリングは基本的に「償還請求権なし(ノンリコース)」で契約されることが多く、売掛先が倒産して支払い不能になったとしても、すでに受け取った資金を返す必要はありません。
具体的には、100万円の売掛金をファクタリング会社に売却して90万円を受け取った後、万が一売掛先が倒産して回収不能になった場合でも、その90万円を返済する義務が発生しないということになります。
つまり、利用者側は売掛金の回収リスクを背負わずに済み、資金調達とリスク回避を同時に実現できるというわけです。
これは、他の融資にはないファクタリング特有の安心材料でしょう。
ファクタリングは融資ではないため、信用情報機関に利用履歴が登録されません。
そのため、「ファクタリングを使ったから今後の銀行融資に影響が出る」といった心配は不要です。
もし、近い将来に設備投資や新規事業のために銀行借入を検討していたとしても、心配なくファクタリングを活用できます。
資金繰りを一時的に整えながら、将来的な信用や取引枠を維持できるのは、事業を継続・拡大していく上で大きな強みです。
ファクタリングの審査で重視されるのは、利用者自身の経営状況ではなく、売掛先の信用力です。
そのため、自社が赤字決算だったり、税金や社会保険の支払いに遅れがあっても、必ずしも利用を断られるとは限りません。
創業直後で実績が乏しい場合や、大型設備への投資で一時的に資金が圧迫されているような状況でも、取引先の信用が高ければ審査を通過できる可能性があります。
これは、売掛金の回収を前提としたサービスならではの仕組みです。
「今は厳しいけれど、安定した売上が見込める」という企業にとって、ファクタリングは現実的な選択肢となるでしょう。
ここまでの内容で、ファクタリングが資金調達において有効な手段であることがわかりましたね。
ただし、利用する前に確認しておきたい注意点もあります。
ここでは、代表的なデメリットを4つ解説します。
ファクタリングでは、売掛金の買取にあたり一定の手数料がかかります。
特に「2社間ファクタリング」は、取引先の承諾なしに進められる反面、リスクが高いため手数料も割高です。
手元資金がすぐに必要な場面では有効ですが、手数料に見合った金額が調達できるか、無理のない返済計画かを考えたうえで使いましょう。
ファクタリングだからといって、資金繰りの状況を売掛先に知られないというわけではありません。
「3社間ファクタリング」を選ぶ場合、売掛先から契約への同意を得る必要があります。
このため、取引先に「資金繰りが厳しいのでは」と勘繰られる可能性もあります。
業種や関係性によっては、先に信頼関係を築いたうえで慎重に進めるとよいでしょう。
一部のファクタリングでは、債権譲渡の事実を公的に証明する「債権譲渡登記」が必要となることがあります。
この登記には数万円のコストがかかるほか、登記情報から取引内容が第三者に見える状態になるため、外部への情報開示リスクも伴います。
こうした点が気になる場合は、登記なしでも契約できる業者もあるので、事前に条件をよく比較して選ぶことが大切です。
ファクタリングは「売掛金」を売ることで資金化する仕組みなので、調達できる金額もその範囲に限定されます。
例えば、100万円の売掛金があれば、手数料を差し引いた80~90万円程度が上限です。
追加で資金が必要な場合は、他の資金調達方法との併用も検討しましょう。
また、ファクタリングは将来の売上ではなく、すでに発生している売掛金をもとに資金化する仕組みです。
そのため、売掛金のない状況では利用が難しい点にご留意ください。
ファクタリングを利用する際に、よくある疑問「手数料はどれくらい?」「どれくらいで入金されるの?」「どうやって申し込むの?」を、以下にまとめました。
ざっと把握したい方はまずこちらをご覧ください。
【手数料の目安】
・2社間ファクタリング:8〜18%程度
・3社間ファクタリング:2〜9%程度
※売掛先の信用力や回収リスクによって変動します。
【入金までの期間】
・2社間ファクタリング:最短即日〜3日程度
・3社間ファクタリング:数日〜2週間程度(売掛先の承諾に時間がかかるため)
【利用の流れ】
1. 申込
2. 必要書類の提出・審査(最短30分)
3. 契約
4. 入金(即日対応が可能な場合もあり)
はじめてファクタリングを利用する方にとって、業者選びは非常に重要です。
悪質な業者を避け、信頼できるサービスを見極めるには、次のポイントをチェックしてみてください。
①柔軟な対応ができるか
・2社間・3社間の両方に対応
・個人事業主や創業まもない会社も対象
②審査や手続きがスムーズか
・書類が少なく、対応が早い
・質問にすぐ答えてくれる専任担当者がいる
③手数料や条件が納得できるか
・相場から大きく外れた手数料でないか
・契約内容が明確で、償還請求権なし
④信頼できる運営実績があるか
・即日〜数日で入金可能な資金力
・実績があり、会社情報も明確
今回は、ファクタリングの仕組みについて簡単に解説しました。
売掛金を活用して資金を調達するこの方法は、銀行融資よりもスピーディで柔軟な資金繰りを可能にしてくれます。
ただし、仕組みを理解しないまま契約すると、思わぬトラブルに繋がるリスクも。
メリットだけでなくデメリットも把握し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
自社の状況や目的に合った業者を見極め、ファクタリングをうまく活用していきましょう。
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