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ファクタリングコラム
2024年12月28日
目次
事業者にとってはファクタリングサービスを利用するという状況は起こりえます。急な資金繰りの悪化によってファクタリングを利用しなければいけない状況では、手続きが煩雑で時間がかかるサービスは適していません。そのため、契約終了までのスピードが早いオンライン完結型のサービスは事業者にとっては嬉しいサービスです。この記事ではファクタリングのオンライン完結型のサービスに関して解説していきましょう。
ファクタリングは企業が保有する売掛金(未回収の請求書)を現金Kするサービスです。売掛金はその支払期限が到来するまでは、現金としては保有していません。中小企業やスタートアップ企業にとって、有益な資金調達法でリスクが少ないために、活用する企業も増えています。まずは、ファクタリングサービスの基本的な情報を簡単にまとめていきましょう。
ファクタリングの基本的な仕組みは、売掛金を持つ企業(利用者)をファクタリング会社に売却するという仕組みです。その際には手数料が引かれた金額で取引されます。
例えば、100万円分の売掛金を保有しているとして、ファクタリング会社の手数料が10パーセントとしましょう。すると利用者側は90万円で売掛金を売り、現金90万円が売掛金の支払期限に前倒しして支払われます。
一方のファクタリング会社側は、支払期限に売掛金を現金化します。100万円の現金が手に入り、手数料分の10万円が利益として上がるというのがファクタリングの基本的な仕組みとなっています。
オンライン完結型と従来型の違いは、スピード感にあると言ってもいいでしょう。ファクタリングは従来では、対面や郵送での手続きが必要でした。しかし、急な資金繰りの悪化には、スピード感が最も重要です。
オンライン完結型であれば、手間が格段に減るために、最短では即日審査完了というサービスを行っている会社もあります。このメリットが注目されていて、オンライン完結型を利用する事業者が増えているのです。
オンラインサービスは書類の作成や出張の必要性などがなくなります。人件費や出張費の削減にもつながるために、注目度が高まっているのです。
さらに新型コロナウイルスによって、対面での取引が少なくなった事や景気や資金繰りが急激に悪化していった事などによってオンライン完結型のファクタリングサービスが急速に広がったという背景もあります。
また、近年のデジタル化の推進も関係しています。省庁や企業にもデジタル化などが進み、セキュリティ技術なども向上した事によってオンライン完結型であっても安心して利用できるというのも理由の一つとして考えられます。
オンライン完結ファクタリングのメリットとは一体何なのでしょうか。オンライン完結型のファクタリングサービスを準備する会社も増え、利用する企業も増えています。ここでは、どんなメリットがあるのかを紹介していきましょう。
利用者側のメリットとしては、早期に現金が手に入るという事です。運転資金(光熱費、人件費など)は現金で支払う事が多く、現金の保有率は企業の体力に直結します。
そのため、売掛金の保有率を下げるためにも、保有している売掛金を現金に早期に変えたいという企業が多いのです。そうしたニーズに応える事ができる事が最大のメリットと言えるでしょう。
オンライン完結型のファクタリングサービスは、対面不要で全国対応というメリットが存在しています。地方の事業者でも首都圏と同じサービスが受けられるというのも魅力の一つとなっています。
対面不要という事で手間も少なく、申し込みだけであれば24時間大丈夫な会社もあります。その場合には、審査は翌日以降になりますが、思い立った時に申し込めるのも魅力といえるでしょう。
さらに、売掛金債権は現金化できないという状況は想定されにくいために、信用力の高い債権です。売掛先の信用力によっては手数料も低くなるために、大企業との取引や公的な機関との取引の場合には、手に入る現金が多くなるというメリットもあります。
また、手数料のルールも明確なので、金融の専門的な知識がなくても分かりやすいという事もメリットに挙げられます。
オンライン完結ファクタリングが適している企業に関して見ていきましょう。オンライン完結ファクタリングは従来のファクタリングサービスとは違ったメリットがあり、どのような状況にある事業者が適しているかを知っておくと、選択しやすいでしょう。
一般的に、オンライン完結ファクタリングが適している企業とは以下の特徴を持つ企業です。
・ 資金繰りに困っている中小企業
・ 複雑な手続きに時間を割けない企業
これまで紹介してきた通り、資金繰りに困っている中小企業は、オンライン完結型の方が資金繰りの解決により適していると言えます。資金繰りに困っている場合には、現金が早く欲しいというのが一般的です。
そのため、オンライン完結によるスピード契約は、大きなメリットとなるでしょう。
複雑な手続きなどに時間を割けないという企業もオンライン完結型を利用するといいでしょう。対面の契約などでは、実際に会社に赴くために紙の書類を準備したり、プレゼンテーションや担当者とのコミュニケーションのための準備も欠かせません。
繁忙期などではこうした手続きに時間を割けないという企業も多く、専属の事務員などを雇っていない場合には、慣れない作業で手いっぱいになってしまう場合もあります。オンライン完結型であれば、空いた時間で申し込むことができるために、契約までもスムーズに進む場合も少なくありません。
オンラインファクタリング利用の具体的な手順も紹介していきます。オンラインファクタリングは、その手軽さとスピードが魅力ですが、スムーズに手続きが進まなければ、そのメリットを享受する事はできません。利用手順は、初めて利用する方でもわかりやすいように整理すると4つのステップに分ける事ができます。
そのステップとは次の通りです。
・ アカウント登録・書類の準備
・ 売掛債権の情報を提出
・ 審査と見積もり確認
・ 契約・資金の受け取り
ここからは上記の4つのステップについて解説しましょう。
アカウント登録・書類の準備は、スムーズに行いたいステップです。ネットで利用する際には、オンラインファクタリングサービスにアクセスして、アカウントを作成する必要があります。必要な情報は基本情報の登録(会社名、所在地、連絡先、代表者名)であり、本人確認書類などを送信して確認をする必要がある場合もあります。そのほかには以下の書類の用意が求められる可能性があります。
・ 売掛金を証明する請求書
・ 取引先との契約書や発注書
・ 会社の登記簿謄本
・ 直近の決算書や財務諸表
これらの書類は会社の事情が分かるために、手数料の設定などに直結します。オンライン完結ファクタリングはすべての工程をオンライン上で行うために、書類もデジタル化したモノを送信します。事前にスキャンまたはデジタル化しておくと、手続きがスムーズに進むために、申し込みの前に確認しておきましょう。
売掛債権の情報を提出は、最重要事項と言えるでしょう。ファクタリングを希望する売掛債権の情報は、ファクタリング会社にとっても重要です。買い取る側としてもリスクを最小限にするための情報は欠かせないために、売掛債権の情報をオンラインで提示するというステップが大切です。正確な情報を提供する事が双方にとってもメリットとなるために、このステップをしっかりと完結させる事がスムーズな契約を実現します。
情報提供が終わったら、審査と見積もり確認に移行します。ファクタリング会社が提供された情報を元に売掛金の審査を行います。銀行融資などと違う点は、審査の対象が利用者と売掛先の2社になるという点です。
このプロセスはしっかりと提出書類が揃っている場合には、オンライン完結型では短時間で済む場合がほとんどです。重視されるのは売掛先の信用力、売掛金の内容、企業の財務状況などの項目で、売掛s期の企業も審査の対象となっている事が注目すべき点と言えるでしょう。
契約・資金の受け取りが最後のステップとなります。利用者側は、提示された条件に同意し契約を結び、現金化を実現します。オンライン完結型の場合には電子契約の締結となり、電子契約書で手続きが完結する事が対面との違いです。郵送での契約の場合には、郵送されるまでの時間があるために、時間がかかってしまいます。資金の受け取りもオンラインでは手軽であり、最短で即日で指定の銀行口座に資金が振り込まれる事も少なくありません。
このように、オンラインファクタリングはシンプルで効率的な手順が魅力です。初めての方でも、しっかりとステップを踏んでいけば、契約までスムーズに進むでしょう。
最後に、オンライン完結型ファクタリングの知っておくべきリスクも紹介しておきましょう。ファクタリングサービスはスピーディで手軽に利用できますが、リスクがいくつか存在しています。リスクは知っておけば回避できる物ばかりなので、それほど神経質になる必要はありません。
ファクタリングサービスは月々の返済などもないために、経営にも負担が少ない資金調達法となっています。リスクを知る事で、こうしたメリットを最大化する事ができるので、ぜひ頭の片隅に留めておくといいでしょう。
過剰利用による財務悪化の可能性は、最も陥りやすいポイントです。ファクタリングは簡単に資金を調達できるというメリットがありますが、その事がデメリットにも繋がってしまいます。つまり、過剰な利用によって手数料が徐々に負担になっていくというケースです。
通常入ってくる額よりも手数料が引かれた分の現金しか入らないために、長期間、複数回の使用によって企業の財務状態を悪化させるリスクがある事は知っておきましょう。
手数料の蓄積は意外とバカになりません。例えば、不通常のファクタリングサービスでは手数料は売掛金の数パーセント〜数十パーセントに設定されます。
すると、支払期限まで待てば入ってきたはずの利益の数パーセント〜数十パーセントが減ります。これが蓄積して、利益を圧迫する可能性が「過剰利用による財務悪化」に繋がってしまうのです。
キャッシュフローの依存などもリスクとなっています。ファクタリングに頼りすぎると、売掛金の現金化に依存した経営体質になります。そうなると長期間の経営戦略が立てにくくなり、結果的に事業が継続できなくなってしまう危険性も覚えておきましょう。
こうしたファクタリングのリスクに対して、対策方法は以下のモノが考えられます。
・ ファクタリングはあくまで一時的な資金調達手段として利用する
・ 利用頻度を抑え、必要最低限の資金調達にとどめる
・ 他の資金調達方法(融資や助成金)と組み合わせる
こうしたポイントを押さえておくと、リスクを避ける事ができます。ファクタリングはあくまでも急な資金繰りの悪化の解消や計画的な利用が前提となるサービスです。利用の際には、計画性を持って現金化を進めると、ファクタリングサービスを最大限活用する事に繋がるため、リスクと対策法がセットで理解しておきましょう。
審査通過率を高めるためのコツをいくつか紹介します。ファクタリングサービスは審査に落ちてしまうと資金調達ができません。審査通過率を高めるためには、以下の点を意識するといいでしょう。
・ 売掛先の信用力を重視
・ 正確な情報の提出
・ 企業の安定性をアピール
売掛先の信用力を重視する事は重要で、銀行融資のように自社の信用力だけではない事は見逃しがちなポイントです。利用企業よりも売掛先の信用力が重視されていて、大手の企業や公的な機関との売掛金をファクタリングサービスに使うと審査通過率は大幅に上がります。
正確な情報の提供をするというのは、当然重要です。売掛金に関する書類やデータに誤りがあると、オンラインファクタリングのメリットを損なってしまう事になるために、準備をしっかりとする事が審査の通過率に直結します。
企業の安定性をアピールする事も通過率を上げます。健全な経営状況は、ファクタリングサービスでも重要です。オンライン完結型でも財務諸表や取引履歴を提示する事があるために、しっかりと健全性をアピールすると通過率が上がっていきます。
こうした点を意識して審査に臨むと、ファクタリングサービスを円滑に、なおかつ安全に利用する事ができます。審査通過率を高めるためには、申し込みの前に事前の準備を入念に行うといいでしょう。
オンライン完結型ファクタリングは、従来のファクタリングとは異なり、スピード感があるファクタリングサービスです。スピードと手軽さを兼ね備えていて、急な資金繰りの悪化に対応できる新しい選択肢としても注目が集まっています。オンライン完結型ファクタリングを賢く活用していけるように、この記事で紹介した情報も参考にしてみてください。
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