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ファクタリングコラム

ファクタリングの賢い活用方法と注意点をわかりやすく解説【成功例あり】

ファクタリング

2025年7月7日

売掛金をスピーディーに現金化できるファクタリングは、中小企業や個人事業主にとって、融資に代わる柔軟な資金調達手段として注目されています。
「今すぐ資金が必要」「銀行の審査に時間がかかる」といった悩みに応える方法として、利用が広がっています。
この記事では、仕組みや活用方法をわかりやすく解説します。

ファクタリングとは?仕組みと基本情報

資金繰りに悩んだとき、ファクタリングは“未来のお金を今に引き寄せる”ような手段です。
売掛金を、その他の融資よりも早く現金化できるこの仕組みは、上手く活用すれば経営の流れを止めずに済みます。
活用方法を知る前に、まずはファクタリングの仕組みと特徴をしっかり押さえておきましょう。

そもそもファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業が保有する売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却し、支払期日前に現金化する資金調達の方法です。
企業間の掛け取引では、入金までに30〜60日ほどかかることが一般的で、売上があっても現金が不足するケースは少なくありません。
そこでファクタリングを使えば、こうした売掛金を早期に現金化でき、資金繰りの安定に役立ちます。
一部では、「やばい」「怪しい」といったイメージを持たれることもありますが、ファクタリングは違法な取引ではなく、経済産業省も有効な手段として活用を促進しています。
実際、以前は「債権譲渡禁止特約」により制限されることもありましたが、2020年4月の民法改正によって譲渡が可能となり、法的ハードルが大きく下がっています。
こうした制度整備により、今では多くの個人事業主や中小企業が安心して利用できる資金調達として取り入れています。

ファクタリングの仕組みと流れ

ファクタリングの仕組みには主に2種類あります。
【買取型と保証型の違い】
• 買取型ファクタリング:売掛金を買い取ってもらい、すぐに現金を受け取れる。資金調達が目的。
• 保証型ファクタリング:売掛先が倒産などで支払不能になった場合、損失を補償してもらえる。リスク対策が目的。
多くの中小企業が利用しているのは、資金調達に適した「買取型」です。
なお、買取型ファクタリングは契約形態によって、「2者間」と「3者間」に分かれます。
選ぶ方法によって、スピード感やコスト、売掛先との関係性が大きく変わってきます。
【2者間と3者間の違い】
• 2者間ファクタリング:ファクタリング会社と利用企業の間だけで契約。売掛先に知られず資金化できるが、確認リスクがあるため手数料は高め。
• 3者間ファクタリング:売掛先を含む3者で契約。売掛先の承諾が必要だが、信用性が高いため手数料は抑えられる。
【ファクタリングの利用の流れ】
ファクタリングの利用には、いくつかの手順と書類が必要ですが、流れを把握していればそれほど難しくありません。
1. 相談と見積もり
まずはファクタリング会社に相談。売掛金の内容を伝え、対象になるか、いくら調達できるかを確認します。
2. 必要書類の提出
主に、以下のような書類を用意します。
本人確認書類(運転免許証など)
通帳のコピー(直近3か月)
請求書、契約書など
決算書や確定申告書(2〜3期分)
契約直前には、印鑑証明書や登記簿謄本なども求められることがあります。
3. 審査
売掛金の内容、売掛先の信用、経営の継続性などを総合的に審査。
書類の正確性や説明の丁寧さも評価されます。
4. 契約
審査を通過すると、提示された条件に同意して契約を結びます。
契約内容はしっかり確認し、不明な点は事前に質問しましょう。
5. 入金
契約が完了すれば、早ければ当日中に指定口座に資金が振り込まれます。

手数料の目安

ファクタリングの手数料は、契約形態によって大きく異なります。
一般的には、2者間ファクタリングで8〜18%、3者間では2〜9%ほどが相場です。
手数料が高く感じるかもしれませんが、そこには理由があります。
2者間ファクタリングでは、ファクタリング会社が売掛先に直接確認を取らないため、債権の有無や譲渡状況などの確認ができず、目に見えないリスクを負うことになります。
さらに、売掛先からの入金を一度利用者が受け取り、その後ファクタリング会社に送金する仕組みのため、未回収や遅延といったリスクもあります。
これらのリスクを考慮して、手数料は高めに設定されています。
一方、3者間ファクタリングでは、売掛先に債権譲渡を通知し、承諾を得たうえで契約するため、債権の存在確認が可能です。
入金も売掛先から直接ファクタリング会社へ行われ、回収の確実性が高いと見なされるため、手数料が低く設定されています。
とはいえ、手数料が安い・高いからといって決めるのは危険です。
たとえば、銀行融資が通らず資金ショート寸前という状況で、即日で資金が確保できるなら、10%の手数料でも“助かった”と感じることもあるでしょう。
手数料は「費用」というより、「選択肢を得るための対価」として捉える視点も必要です。
ファクタリング会社を選ぶ際は、金額だけでなく、資金化のスピードやリスクの度合いなど“全体の価値”を踏まえて判断することが求められます。

【業種別】成功例から見る!ファクタリングの活用方法5選

売上はあるのに資金が足りない――そんな悩みは、業種を問わず共通です。
ファクタリングを使って、ピンチをチャンスに変えた5つの実例をご紹介します。ぜひ自社の資金繰り改善にも役立ててみてください。

建設業|許可取得のために即日300万円を調達

公共工事を受注するためには、建設業許可が不可欠。
その取得には一定以上の資産や預金が必要ですが、とある建設会社では現金が不足していました。
そこで、売掛金をファクタリングで即日資金化し、必要な条件を満たして許可を取得。
新たな契約のチャンスを逃さず、事業を前進させました。
このように、「まとまった現金が今すぐ必要」という場面では、ファクタリングが力を発揮します。
店舗の改装資金や新設備の導入、繁忙期の仕入れ費用など、建設業に限らず多くの業界で応用できる選択肢といえるでしょう。

製造業|受注急増に伴う原材料費をカバー

ある自動車部品メーカーでは、新車の発売に伴って注文が急増。
すぐに材料を仕入れる必要があったものの、支払いサイトの関係で手元資金が追いつきませんでした。
それに悩んだ社長は、保有する売掛金をファクタリングで資金化することを決め、タイムリーな発注を可能にしたのです。
納期も守られ、信頼ある取引先との関係を維持できました。
こうした「先に支払いが必要なケース」は、流通業や卸売業、飲食業など在庫を扱う業界でもよくあるのではないでしょうか。
そういった際に、ファクタリングを使えば、資金の流れにタイムラグがあっても、チャンスを逃さず仕入れや発注を進めることができます。

小売業|閑散期の資金繰りを乗り切る早期資金化

閑散期と繁忙期の差が大きい小売業では、売上の少ない時期の仕入れや運転資金が課題でした。
実際にあった小売会社業者では、クレジット決済による売掛金の支払いが先延ばしになり、資金がショートしそうになったのです。
そこでファクタリングを活用し、2か月後に入金予定の売掛金を現金化。
資金繰りを安定させ、仕入れも継続できました。
売上の変動に悩むのは小売業だけではなく、季節や時期によって入金が偏るサービス業や飲食業でも同様にあることでしょう。
ファクタリングは、そうした“空白の期間”を乗り切る有効な選択肢となります。

IT業|融資が通らない中で事業拡大資金を確保

開業から日が浅く、金融機関の融資審査に通らなかったIT企業。
売上は伸びていたものの、成長投資に充てる資金が足りない状況でした。
複数の売掛金をまとめてファクタリングで現金化し、サーバー費用や人材の確保に活用。成長を止めることなく、事業を加速させることができました。
金融機関の支援を受けにくい創業初期の企業にとって、ファクタリングは“成長の足を止めない”ための選択肢となり得ます。
これはITに限らず、幅広い新興企業に当てはまります。

医療業|診療報酬の入金待ちをカバーし設備導入

新しい医療機器を導入したかったクリニックでは、診療報酬の入金を待っていてはタイミングを逃してしまう状況でした。
売掛先が国である診療報酬は信用度が高く、審査もスムーズ。
低い手数料でファクタリングを利用し、必要な資金を調達することに成功したのです。
タイミングよく設備を導入することができ、診療体制を強化できました。
このような活用方法は、医療業界に限った話ではありません。
例えば、教育業界であれば「自治体からの助成金が入金されるまでのつなぎ資金」として、士業では「顧問先の支払いサイトに合わせた報酬の早期現金化」といったかたちで応用できます。
定期的な入金が見込める業種ほど、ファクタリングは柔軟な資金調達手段として有効です。

このように、ファクタリングは一時的な資金不足だけでなく、成長投資や事業展開にも効果的に活用されています。業種やタイミングに応じて、柔軟な活用方法があるのができるのが魅力です。

ファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングは安全で魅力的な資金調達ですが、利用する際に押さえておきたい気を付けたいことがいくつかあります。
ここでは、必ず押さえておきたい注意点を紹介します。

手数料がかかってくる

ファクタリングでは売掛金の全額が振り込まれるわけではありません。
例えば100万円の売掛金を売っても、手数料として10〜20万円差し引かれ、実際の入金は80〜90万円になるケースがあります。

▶実践ポイント
見積もり時に「手取り額」を必ず確認する
他の資金調達手段(融資・補助金)と比較し、コスト面で納得できるか精査する

売掛金よりも多くの資金調達は不可能

ファクタリングは、保有している売掛金を元に資金化する仕組みです。
例えば、100万円の売掛金がある場合、調達できるのはその範囲内(手数料を引いた金額)に限られます。売掛金がなければ利用できず、それ以上の資金を得ることもできません。

▶実践ポイント
• 売掛金の金額・入金予定日・取引先の信用度を事前に整理しておく
• 複数の売掛金をまとめて売却するなど、調達額を増やす工夫も視野に入れる

同業種で成功例があっても必ず自社で成功するとは限らない

業種が同じでも、資金繰りの状況や売掛先の信用度によって、審査結果は大きく異なります。中には審査に通らなかったり、想定より高い手数料を提示されたりするケースもあります。
▶実践ポイント:
• 最低2〜3社から見積もりを取り、条件を比較する
• 売掛先に関する情報(取引実績・支払遅延の有無など)を丁寧にまとめて提出する

ファクタリング活用方法のまとめ

ファクタリングは、売掛金を迅速に現金化できる資金調達手段として、多くの業種で活用されています。
一方で、「本当に安全なの?」「リスクはないの?」といった不安の声があるのも事実です。
しかし、信頼できるファクタリング会社を選び、仕組みや手数料などをきちんと理解したうえで利用すれば、決して怪しいものではなく、むしろ非常時の資金繰りに有効な選択肢となります。
受注拡大・仕入れ・人件費・設備投資など、事業を進めるうえで突然の出費が発生することは珍しくありません。
そんなときこそ、ファクタリングの柔軟性が大きな支えになるでしょう。
まずは信頼できる会社に相談し、自社に合った方法を見極めてみてはいかがでしょうか。

 

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