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ファクタリングコラム
2024年5月31日
目次
ファクタリングは企業や個人が所有する売掛債権を売却してキャッシュを得ます。
しかし、ファクタリングを提供する企業が設ける審査に通らなければ売却することはできません。
とはいえ、多くの企業や個人事業主がファクタリングを利用しています。
そう考えると、ファクタリングは誰でも通るのではと思う方もいるでしょう。
そこで今回は、ファクタリングの審査は誰でも通るのか、という点を解説します。
これからファクタリングを利用する方は、本当に誰でも通るのかぜひ参考にしてください。
結論からいうと、審査がある以上は、ファクタリングの審査は誰でも通るわけではありません。
しかし、他の資金調達法と比べると、審査に通りやすいのは事実です。
理由としては、ファクタリングは融資ではない点があげられます。
売掛債権は勘定科目では、資産に分類されるので、ファクタリングは資産の売却に該当します。
お金を借りるわけではありませんので、返済能力や財務状況を細かく審査することは少ないのです。
ファクタリングの審査が融資よりも通りやすい理由は、自社の財務状況よりも売掛債権の信用度を重視するからです。
売掛債権の信用度は、売掛先(取引先)の財務状況や経営が安定しているかによって決まります。
また、売掛債権を回収するまでの期間が融資よりも短いため、審査基準が緩和されやすいのです。
債務不履行や延滞など、いわゆるブラックリストになっている個人・企業でも、ファクタリングの審査に通ることは可能です。
ブラックリストに載っていても、売掛債権の回収見込みがあるならファクタリング会社としては取引の余地があると判断してくれ審査に通るでしょう。
そう考えると、赤字決算や税金の延滞をしている個人・企業でもファクタリングの審査に通る可能性はあります。
ただし、一般的な企業よりも信用度は低くなるため、審査に通るが手数料が高くなる場合があります。
自社ではなく、売掛先の財務状況のほうがファクタリング会社にとって重要である点を覚えておきましょう。
ファクタリングは融資やローンよりも審査は通過しやすいが、誰でも通るわけではありません。
しかし、審査に通りやすくなるためのコツが存在し、
・売掛先が公的機関・大企業である
・手数料を高めに設定している
・支払いサイトが短い売掛債権を利用する
・3社間ファクタリングを利用する
・独立系ファクタリング会社を利用する
上記を押さえることが大切です。
では、ファクタリングの審査を誰でも通りやすくするコツについて詳しく見ていきましょう。
ファクタリングは売掛債権の回収ができるかが誰でも審査に通る大きなポイントです。
そのため、売掛先企業の運営・財務状況が安定していなければなりません。
そうなると、公的機関や大企業からの売掛債権は、運営・財務状況に一定の信頼があります。
誰でも審査に通りやすくするには売掛先が公的機関・大企業であるかを確認してみましょう。
手数料を高めに設定しているファクタリング会社を選ぶのも誰でも審査に通るコツの1つです。
売掛債権の買取手数料が高いと、売掛債権が回収不能になった場合でも、ファクタリング会社への損失は少なく済みます。
そうなると、買取できる売掛債権の幅が広くなるため、依頼側としてもメリットでしょう。
ただし、手数料が高いと手元に残る資金が少なくなる点は注意です。
誰でも審査に通りやすい反面、デメリットになることも理解しておきましょう。
支払いサイトが短い売掛債権は、誰でも審査に通りやすいのでおすすめです。
支払いサイトとは、取引の締め日から支払日までの期間を指し、資金繰りが安定している企業は支払いサイトが短い傾向にあります。
支払いサイトが長いほど、売掛先は資金を別の用途に使えるので、経営状態が安定しない可能性があると判断可能です。
通常、日本では30日程度の支払いサイトを設けており、中には60日以上を設けている場合もあります。
誰でも審査に通りやすいという点では、支払いサイトの期間も視野にいれておきましょう。
3社間ファクタリングは、売掛債権の信用が図れるので、誰でも審査に通りやすくなるでしょう。
ファクタリングの契約では、2社間と3社間のどちらかを選択します。
2社間は依頼主とファクタリング会社のみで契約が行われ、3社間では依頼主・ファクタリング会社に取引先企業が加わるのが特徴です。
3社間ファクタリングになると、取引先も含めてやりとりをするため、より売掛債権が回収できる可能性が高くなります。
そのため、2社間契約よりも審査が通る傾向にあるのです。
ただし、取引先企業に自社がファクタリングをしていることが知られてしまうので、取引としての信用性は落ちてしまうかもしれません。
3社間ファクタリングを利用するなら、事情を理解してもらえる取引先かどうかも判断しましょう。
大手ファクタリング会社や、有名な企業グループの傘下にあるファクタリング会社よりも、独立系ファクタリング会社の方が審査は通るでしょう。
独立系ファクタリング会社は、大手よりも資本力で劣ってしまうため、顧客獲得に力を入れます。
顧客獲得のためにはファクタリングを利用してもらわなくてはならないので、審査基準を下げているケースが多いのです。
誰でも通るという言葉は、資金調達に困っている方にとっては魅力的な言葉ですが、注意しなくてはいけない点がいくつかあります。
正しく資金調達ができるように、注意点については必ず覚えておくようにしましょう。
ファクタリングには悪徳業者が存在しているのも事実です。
特に「誰でも通る」という言葉に騙されて、平均よりも高額な手数料を取られてしまう可能性があります。
ブラックリストや赤字決算の会社がファクタリングを利用すると手数料が高くなる傾向にあるからといって、ただ情報を鵜呑みにしてはいけません。
誰でも通るファクタリングと謳っている業者がいたら利用しないのが賢明でしょう。
また、悪徳業者のファクタリングではウィズリコース契約をする場合が多いです。
ウィズリコース契約は、ファクタリング会社が売掛債権の回収ができないと判断した際、依頼主に請求できます。
結果的に依頼主が売掛債権を払わなくてはならず、手数料を取られた分だけ損になるのでおすすめできません。
さらにウィズリコース契約をする場合は、貸金業登録が必要です。
ウィズリコース契約を行うファクタリング会社が賃金業登録をしているかは必ず確認しましょう。
もし、賃金業登録をしていない場合は、悪徳業者である可能性が高いので、取引するのは控えるようにしてください。
誰でも通る、審査が緩いといって必要書類の準備をしなくていいわけではありません。
ファクタリング会社の審査内容や種類にもよりますが、およそ以下の書類が必要です。
・商業登記簿謄本
・身分証明書
・決算書または確定申告書
・印鑑証明書
・取引銀行口座の通帳
・請求書・発注書・納品書など
・売掛先との基本契約書
ファクタリング会社によっては、そこまで書類を必要としないケースもあります。
公的機関で入手する書類もあるので、ファクタリングを利用する際は、事前に用意しておきましょう。
資金調達したいから、審査に通りたいからという理由で虚偽の申し込みをすると、発覚した際にファクタリングの利用は絶望的と考えましょう。
ファクタリングの利用では信用情報に記録されませんが、ファクタリング会社の保証会社には情報が残ります。
虚偽の申し込みによって保証会社へ情報が残ってしまうと、どのファクタリング会社の審査も通ることが難しくなるので、双方正しく取引を行えるよう注意してください。
同じ売掛債権を2社以上に買い取ってもらうのは二重譲渡に該当し、法律で禁止されています。
相見積もりを出すのはいいですが、最終的に1つの売掛債権は1社に買い取ってもらい、他の会社には売却しないようにしましょう。
誰でも通るファクタリングに関して、よくある質問をまとめました。
審査に通りにくい業種・業態は基本的にありません。
ファクタリングでは売掛債権の信用度が審査に通るかの基準になるため、取引先の経営・財務状況が安定しているかが重要です。
より細かな審査をする際には業種・業態は多少関係があるかもしれませんが、基本的には関与しないものと考えましょう。
審査なしの誰でも通るファクタリングは残念ながらありません。
ファクタリングをする際は、必ず会社独自の審査を設けているので、「審査なし」と謳っているファクタリング会社は注意しましょう。
個人事業主・フリーランスでも、法人がファクタリングするのと変わらない審査基準です。
売掛先の財務状況・経営状態が問題ないのか、という点を意識しましょう。
ただし、ファクタリング会社によっては法人のみ対象としている場合があるため、個人事業主・フリーランスが利用可能かは最初に確認しておいてください。
即日OKだからといって審査が甘く、誰でも通るというわけではありません。
ファクタリング会社の審査や入金までの業務が早いから実現しているだけなので、誰でも通るから早いという勘違いはしないようにしましょう。
誰でも通るファクタリングは存在せず、審査に通りやすい会社、あるいは通るためのコツならあることを理解してもらえたはずです。
ファクタリングを活用すれば、企業や事業の資金調達を円滑にします。
そのため、自社あるいは売掛先の情報を整理し、正しい会社選びで適切なファクタリングをしていきましょう。
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