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ファクタリングコラム
2023年6月21日
目次
銀行振込についてモアタイムと呼ばれる制度が実施され、ファクタリングにも影響すると考えられてきました。
これからファクタリングを利用する方にとっては、モアタイムがどのようなメリットをもたらすのか気になるでしょう。
そこで本記事では、モアタイムがファクタリングに及ぼす影響について、メリット・デメリットの両面から解説します。
モアタイムとは、2018年10月に導入された24時間365日いつでも振込対応が可能になったシステムです。
従来までの全銀システムでは平日の8:30〜15:30まで、つまりコアタイムしか振込対応ができませんでした。
もしコアタイム以降に振込手続きをした場合は翌営業日に対応となり、土日を挟んでしまうと月曜日以降の手続きになります。
上記の振込に関する課題を解決したシステムがモアタイムです。
2022年4月時点では、1,132行の銀行・信用金庫・信用組合が参加しており、多くの金融機関がモアタイムを導入しています。
モアタイムについて理解したものの、結局ファクタリングにはどう影響するのか、という点を知らなくては意味がありません。
では次に、モアタイムがファクタリングに及ぼす影響について、良い面と悪い面の双方をみていきましょう。
モアタイムを導入したことで、ファクタリングによる送金可能時間が大幅に増加したのが1つあります。
ファクタリング会社が営業している限りは、実質24時間365日振込対応ができる体制が整っているといえるでしょう。
ただし、ファクタリング会社も営業時間外あるいは休日があるため、実現自体は難しいかもしれません。
ただし、銀行ではなくファクタリング会社の営業時間に依存するようになったのは大きく、融通の効く体制になったといえそうです。
モアタイムによっていつでも振込ができると、ファクタリングの審査スピードの速さがより際立つようになります。
ファクタリングの審査は最短数時間で済むので、即日振込がしやすくなるという点で良い影響を与えるはずです。
今後ファクタリングはAI審査の導入によって、さらに現金化までのスピードが早くなることが予測されます。
そのため、モアタイムの導入がより多くの企業・事業者の資金調達を円滑にしてくれるでしょう。
ファクタリング会社選びに余裕ができる点もモアタイムの影響の1つです。
従来であれば、即日現金化を考えると手数料が高くても審査が早いファクタリング会社や2社間契約を結ぶ必要がありました。
特にコアタイムが近づくにつれて、今契約してくれれば当日中に振り込むという謳い文句で取引を決め、業者を選ぶ余裕はなかったでしょう。
しかし、モアタイムによって即日現金化可能なファクタリング会社が増えたことで、さらに自社に最適なサービスを提供している会社を選別できるようになりました。
より手数料が低い、買取可能な業種が多い、実績が豊富などの要因でファクタリング会社を選べるため、自社にとっては満足のいくサービス利用が可能です。
モアタイムの導入は決して良い影響ばかりではありません。
特に、以前までは通用していた返済の遅れを振込可能時間のせいにする手段が通用しなくなります。
振込手続きをしていたら15:30を過ぎてしまい、明日の8:30には入金されるので待っていて欲しい、という手法ができません。
つまり、資金が間に合わない際の時間稼ぎができないので、支払い期間が厳しくなってしまったのは企業や事業主にとってはマイナスな影響になるでしょう。
とはいえ、モアタイムによって起こるマイナスな影響は振込の遅れが許されないくらいです。
ファクタリングを利用する上で、モアタイムはメリットのほうが大きいため、悲観的に捉える必要はないでしょう。
ここでは、ファクタリングとモアタイムに関してよくある質問についてまとめました。
モアタイム自体は24時間365日対応しているものの、GWや祝日に対応しているかは銀行側によって変わります。
ただし、ファクタリング会社はGWや祝日に休みを設けている場合が多いので、モアタイムを導入していても対応できない場合がほとんどでしょう。
もし、大型連休や祝日にファクタリングを利用したいなら、提携している銀行とファクタリング会社が営業しているかを確認してください。
深夜にファクタリング会社が営業しているなら、入金される可能性は高いでしょう。
ただし、ほとんどのファクタリング会社は深夜になると営業時間外なので、あまり期待はしないほうがいいかもしれません。
土日祝日に関しても、ファクタリング会社が営業しているかで入金されるかが決まります。
モアタイムだけで見ると土日祝日は関係なく入金されるので、ファクタリング会社を基準に考えるといいでしょう。
今回はモアタイムがファクタリングに及ぼす影響について良い面・悪い面を解説しました。
24時間365日入金対応ができるようになり、ファクタリングの現金化スピードにも良い影響を与えているのがわかってもらえたはずです。
しかし、モアタイムが導入されたとはいえ、ファクタリング会社の営業時間内でやりとりを済ませなければならないのは変わりません。
ぜひ、モアタイムを理解して、正しいファクタリングの利用を心がけていきましょう。
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