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ファクタリングコラム

ファクタリングとキャッシングの違いは?それぞれの特徴を解説

ファクタリング

2024年10月15日

必要なタイミングで現金を入手できる方法に、ファクタリングとキャッシングがあります。
ファクタリングとキャッシングを比較してみると、即日対応可能な場合があることや、入手した現金の使い道が自由であるなど、似たような性質が見受けられます。

しかし両者には、返済の有無や資金調達可能額などに大きな違いがあります。
両者を比較し、それぞれの特徴を理解した上で、ご自身の状況に応じて使い分けてください。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、所有している「売掛金を受け取る権利」をファクタリング会社に売却することによって現金を入手できるサービスです。権利の売買であるため、キャッシングのようにお金を借りるサービスではありません。
取引は次の流れでおこないます。

1.売掛先に商品を販売するなどして売掛金が発生し「売掛金を受け取る権利」が発生する
2.ファクタリングの利用を申し込み、審査を受ける
3.利用者は所有している「売掛金を受け取る権利」をファクタリング会社へ譲渡する
4.ファクタリング会社は権利を受け取った対価として、利用者へ現金を支払う
5.売掛金の支払期日になり、売掛先が売掛金を支払う
6.ファクタリング会社がその売掛金を受け取る
7.取引終了

「売掛金を受け取る権利」は売掛債権と呼ばれ、売掛金の額面以内の金額で取引されます。
利用には手数料がかかり、手数料の金額はファクタリングの種類によっても変わります。
そのため入手できる金額は、売掛金の額面よりも少なくなることが一般的です。

キャッシングとは

キャッシングとは金銭を借り入れることです。そのなかでも一般的に、クレジットカードに付帯されている「キャッシング枠」によって借り入れることを指します。

クレジットカードには買物時の支払いに使用する「ショッピング枠」と、現金を借り入れられる「キャッシング枠」があります。キャッシング枠をあらかじめ設定しておくことで、必要な時にATMなどからすぐに現金を入手可能です。
ただしキャッシングは比較的金利が高く、利用限度額が低い傾向にあります。
キャッシングは海外で使用することもでき、旅行の際に手持ち資金がなくなった場合などでも活用できます。

ファクタリングとキャッシングの比較①審査について

それぞれのサービスを活用する際、審査を受ける必要があります。両者を比較すると、審査で重視されるポイントに違いがあります。

キャッシングの審査

キャッシングの審査は、貸し付けた金銭がしっかりと返済されるか判断するためにおこないます。
返済能力の有無は大きな判断ポイントです。
すでに他社から多額の借り入れを受けている場合や、過去に金融トラブルを起こしたことがある場合、返済能力が無いとみなされ、審査に通過できない可能性があります。

また収入が安定しているかどうかも大事なポイントです。返済は長期にわたる可能性もあり、安定した収入がなければ継続的に返済していけません。
審査には、信用情報機関に登録された情報が活用されます。
信用情報機関とは次の3つの機関であり、それぞれ登録されている情報が違います。

・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)

CICにはクレジットカードや信販会社の情報が登録されています。JICCは消費者金融の情報が多く、個人だけでなく法人の信用情報も登録されています。KSCに登録されているものは、銀行や信用金庫などの情報です。
これらの情報から総合的に審査され、サービスの利用可否が決まります。
あらかじめ審査を受けてキャッシング枠を設定しておくことにより、いざという時にすぐキャッシングを活用できます。

ファクタリングの審査

ファクタリングの審査は利用者だけでなく、売掛金や売掛先の情報が重視されます。ファクタリング会社は売掛先から売掛金が支払われることによって、利用者へ支払った代金を回収するためです。

そのためキャッシングと比較すると、利用者の信用情報に難がある場合であっても、売掛先の信用力によっては、ファクタリングを利用できる可能性が高くなります。
ファクタリング会社の中には、赤字決算であっても利用可能としている会社もあります。
またキャッシングなどは、税金を滞納していると審査に通らない可能性があります。
しかしファクタリングであれば、税金を滞納していても活用できる可能性があり、キャッシングと比較し使用しやすくなっています。

ファクタリングの審査で重要視されているものは次の通りです。

・実在する企業の売掛金か
・売掛金を受け取る権利がすでに他社へ譲渡されていないか
・売掛先が売掛金を正しく支払えるのか

売掛先が上場企業など誰もが知るような大きな企業であれば、実在する売掛金であることが明白です。売掛先の経営状況が良い場合には、売掛金が支払われないといったリスクも少なくなります。
このような売掛金を利用することで、審査に通過する可能性が高くなります。

ファクタリングとキャッシングの比較②入手した金銭の使い道

両者とも、手に入れた金銭の使い道に決まりはありません。
たとえばビジネスローンなどであれば、使用用途はビジネスに限られます。個人的な使用はできません。しかしキャッシングであれば、どのような用途であっても使用できます。

ファクタリングで得た金銭も使い道に指定はありません。
ただしビジネスで得た売掛金であれば、その売却で得た資金もビジネスで活用するための資金です。個人で活用するものではありません。
そのため両者を比較した場合、キャッシングの方が自由度が高いと言えます。

ファクタリングとキャッシングの比較③返済や利子の有無

キャッシングは金銭の借り入れであり、返済する必要があります。
しかしファクタリングは借り入れではないため、返済の必要はありません。
ただしファクタリングの種類によっては、売掛金が利用者のもとへ支払われるため、売掛先から預かった売掛金をファクタリング会社へ送金する必要があります。

キャッシングの返済

キャッシングの返済には一括払いとリボ払いがあります。
一括払いとは、借り入れた金額をすべて一度に返済する方法です。返済回数が減り、借入期間が短くなるため、その分利子も安くなります。
リボ払いとは分割払いのことです。毎月一定額を返済していきます。一度に返す金額を指定でき、無理なく返済できるメリットがあります。ただし返済期間が長くなるため、その分支払う利子の総額が多くなります。

キャッシングした金額を指定期日に返済できず、延滞してしまった場合には、延滞遅延金を支払うことになります。
延滞日数が増えるほど支払いは高額になるため、早めの対策が必要です。
延滞や滞納をしてしまうと、信用情報機関にその情報が登録される恐れもあります。
信用情報機関に延滞などの情報が登録されると、その後の借り入れに悪影響を及ぼす可能性があります。

ファクタリングの場合

ファクタリングに「返済」はありませんが、キャッシングと比較すると、一括返済と同じような支払いが必要になる場合もあります。
それは2社間ファクタリングを利用している場合です。

2社間ファクタリングは、ファクタリング業者と利用者の2社でおこなう取引です。
売掛先にファクタリングの利用を通知しないため、売掛先は売掛金の支払期日になると、通常通り売掛金を利用者へ支払います。
利用者が受け取った売掛金は利用者のものではありません。売掛債権を所有しているのはファクタリング業者です。そのため、利用者はファクタリング業者へ受け取った売掛金を送金する必要があります。
このとき、売掛金は一括で支払うよう求められます。

また、ファクタリングはキャッシングと比較すると、利息を支払う必要がないメリットがあります。
2社間ファクタリングでおこなう送金は、代理で受け取った売掛金をファクタリング業者へ送金しているだけであり、「借り入れ」でも「返済」でもないからです。

ファクタリングとキャッシングの比較④資金調達可能額について

両者を比較すると、資金調達可能額にも違いがあります。

キャッシングの利用可能額

キャッシングで利用できる金額は、利用者の状況に応じて決められています。
個人が借り入れできる金額は貸金業法の「総量規制」で定められており、年収の3分の1までです。この金額は、住宅ローンや自動車ローンなどを除くすべての借り入れの合計です。

すでに借り入れを受けている状態で新たにキャッシングを受けたい場合には、その総額が年収の3分の1を超えない金額までしか利用できません。
また、個人の収入やその他の条件によっては、利用可能額がさらに低くなる可能性もあります。

ファクタリングで資金調達可能な額

ファクタリングの場合、売掛債権の売買であるため、売掛金が存在しない場合には利用できません。
またファクタリング業者によっては、買取可能金額の上限や下限を決めていることもあります。この場合、別のファクタリング業者を利用することで解決する可能性があります。

ファクタリングで得られる金額は、売掛金の額面から手数料を引いた金額です。
手数料は業者によっても変わりますが、ファクタリングの種類によっても異なります。
業者と利用者の2社でおこなう2社間ファクタリングの手数料の相場は8%~18%です。
業者と利用者に加え、売掛先の3社でおこなう3社間ファクタリングでは、2%~9%の手数料がかかることが一般的です。

手数料はファクタリング業者が負うリスクが大きいほど高くなります。
2社間ファクタリングの場合、利用者が金銭的に苦しい状況にあると、売掛先から支払われた売掛金に利用者が手をつけてしまう恐れがあります。業者へ売掛金を送金できなくなる恐れがあり、そのリスクの分、高額な手数料が設定されています。
一方3社間ファクタリングであれば、売掛先から業者へ直接売掛金が支払われるため、利用者に使用される心配がありません。その分、手数料を安く設定できます。

キャッシングとファクタリングを比較した場合、キャッシングでは収入に応じて利用できる金額が決まり、ファクタリングでは売掛金の額に応じて入手できる金額が決まります。

ファクタリングとキャッシングを比較したまとめ

ファクタリングとキャッシングを比較すると、どちらも金銭を受け取れるサービスでありながら、根本的な性質に違いがあるとわかります。
借り入れであるキャッシングは利用者に対する審査が厳しく、借り入れた金銭は返済しなければいけません。返済時には利子の支払いも必要です。
ファクタリングは売掛金を受け取る権利の売買であり、返済の必要はありません。キャッシングと比較し、利子の支払いは必要ありませんが、手数料の支払いが必要です。審査は利用者よりも売掛先の状況を重視します。
両者を比較し、自身の状況に応じて使い分けてください。

 

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