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ファクタリングコラム

ファクタリングとは?仕組みを具体例や成功事例とともに解説

ファクタリング

2025年1月29日

ファクタリングとは、売掛債権を売却することで現金が得られる資金調達方法です。しかし、その仕組みをイメージしにくく、融資に比べて活用のハードルが高いことが現状です。ですが、一度仕組みを理解してしまうと、必要なタイミングで必要な金額を調達でき、非常に使いやすい資金調達方法と言えます。
この記事では、具体例を示してファクタリングの仕組みや活用方法を紹介します。具体例を参考に、自社の資金調達に役立ててください。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングとは、売掛金を売却する資金調達方法です。一般的によく活用されている資金調達方法は融資ですが、融資と違い資金を借りる方法ではありません。返済の必要がなく、負債にもならないといった特徴があります。
まずはファクタリングの仕組みに関する具体例を見てみましょう。

多くの企業では掛け取引が行われている

例えば製造業などでは、材料を仕入れる時も製品を納品する時も、その都度代金のやり取りを行わないことが一般的です。納品した品物の売り上げは、一か月分をまとめて請求し、翌月などにまとめて受け取ります。材料を仕入れ、自社が支払いを行う時も同様です。納品したにも関わらず未収となっている代金のことを「売掛金」と呼び、商品を受け取ったものの未払いとなっている代金を「買掛金」と呼びます。
法人間のやり取りでは、このような掛け取引が一般的です。

取引先との契約にもよりますが、売掛金は請求書を発行してすぐに支払われるものではありません。
具体例としては、月末締めで請求し、翌月末が支払期日になるなど、請求から入金まで1か月かかることが多くあります。その他の具体例としては、15日締め翌月末払いなど、入金までに1か月半かかることもあります。
実際の納品日から考えると、締め日の1か月ほど前に納品しているケースもあり、納品から入金までに2か月以上かかることも少なくありません。
多くの企業ではキャッシュフローに気を付けながら経営を行っています。

キャッシュフローが乱れると経営が難しくなる

売り上げが入金される日は、取引先との契約によって異なります。そのため、月末に入金されたり15日に入金されたりと、ばらつきが発生します。逆に買掛金の支払いは自社の都合で期日が決められていることが一般的です。つまり、支払いの期日は特定の一日に集中するものの、入金日は取引先ごとに違うということです。入金日と買掛金の支払期日とのタイミングが合わない場合には、一時的に支払いが困難になることもあります。

具体例を見てみましょう。
A社は今月末に500万円の買掛金を支払わなければいけません。しかし現在の預金は300万円ほどです。ただ、先月の売り上げは700万円あります。
一見すると、預金300万円と売り上げの700万円を合わせれば、500万円の支払いは簡単にできるように思われます。
しかし700万円の売掛金のうち、100万円は今月末に入金されるのに対し、残りの600万円は翌月15日が支払期日だった場合はどうでしょうか。
このような状況では月末に400万円しか用意できず、500万円の買掛金を支払えません。

具体例の通り、たとえ売り上げがあっても支払いが困難になることがあるのです。

ファクタリングで売掛金を早く手に入れて対応する

先ほどの具体例では、買掛金を支払うためにお金を用意する必要があります。
具体例として、融資を受ける方法もありますが、融資を受けるには厳しい審査を受ける必要があります。審査の準備や審査自体に時間がかかるため、月末の支払いまでに間に合わないかもしれません。
そのような時に活用できる方法がファクタリングです。
ファクタリングは売掛金をファクタリング業者へ売却し、その額面から手数料を引いた金額を受け取る資金調達方法です。ファクタリングを活用することで自社の都合で入金のタイミングを調整でき、融資に頼らずキャッシュフローの安定化を図れます。

先ほどの具体例で考えてみましょう。
月末の支払い資金が足りないと気付いたA社は、ファクタリングの利用を申し込みました。ファクタリングにも審査はありますが、通常、融資の審査よりも早く終了し、早ければ申し込み当日中に結果が出ます。
A社は審査に通過し、600万円の売掛金を業者へ売却して、手数料を引いた550万円を即日で受け取りました。これにより、月末の支払いに間に合わせることができました。

売掛金の売却後はどうなるのか

ファクタリングの利用を売掛先に通知しない2社間ファクタリングの場合、売掛金の支払期日になると売掛先からファクタリング利用者の元へ通常通り売掛金が支払われます。利用者は受け取った売掛金を業者へ送金しなければいけません。

もう一度先ほどの具体例を見てみましょう。
A社はファクタリングの契約と同時に、業者から600万円の売掛金に対する代金550万円を受け取りました。翌月の15日になると、ファクタリングの利用を知らない売掛先から通常通り600万円の売掛金がA社の元へ支払われます。このままにしておくと、A社は550万円と600万円を受け取ることになってしまいます。
しかしこの600万円はすでにファクタリング業者へ売却したものですから、受け取る権利はA社ではなくファクタリング業者にあります。A社が600万円をそっくりそのまま業者へ送金することによって、ファクタリングの取引は正式に終了します。
なお、この時A社が売掛金を送金しなかった場合には罪に問われる可能性があります。正しく送金するようにしてください。

ファクタリング活用の具体例

ファクタリングは様々な業種で活用されています。ファクタリングの活用により成功した具体例をいくつか見ていきましょう。

補助金の支給日までの繋ぎ資金獲得に成功した具体例

コロナ禍での具体例です。
食品工場のB社はコロナウイルスの蔓延により2週間の稼働停止を余儀なくされました。売り上げが激減し資金繰りが悪化しましたが、コロナ対策の補助金が支給されることが決定しました。しかし、支給日までかなりの日数があり、そこまでの運転資金が足りません。そこで支給日までの繋ぎとしてファクタリングを活用し、なんとか操業を続けることができました。

この具体例では、将来的にまとまった資金が手に入ることがわかっており、その日までの運転資金として足りない分だけを入手することに成功しました。経営状況が悪化していると、融資の審査は通りにくくなります。そのような時でも、自社の財産を活用するファクタリングのおかげで危機を回避できました。

ファクタリングを活用し融資の審査に通過した具体例

銀行などから融資を受けようと思った時に、審査に通らず融資が受けられないこともあります。そのような時に状況を好転させた具体例です。

C社の経営は順調とも不振とも言い難いものでした。赤字にも黒字にもならないような経営が続いています。平時であればそれでも問題はなかったのですが、税金の支払いが重なる5月に状況が一変します。法人税や消費税など、合わせて200万円の支払いが必要になったのです。しかしC社には支払い能力がなく、やむを得ず税金が滞納状態になってしまいました。

そんなC社にビッグチャンスが訪れます。大口の受注が決まったのです。その製品を出荷するためには、まず材料の仕入れや外注など、初期投資をしなければいけません。
当然C社はこのチャンスを逃すわけにはいきません。融資を受けて資金を用意し、製品の制作にかかろうと考えました。
しかし、税金を滞納しているC社は融資の審査を受けることすらできませんでした。審査には納税証明書の提出が必須だったためです。
資金を借りるためには、滞納している200万円の税金を納めなければいけません。しかしそんな資金はありません。それどころか、納税資金を集めようにも借りることすらできない状態です。

このような時に活用できた方法がファクタリングです。
ファクタリングは、申し込みを行った人の経営状況が良くない場合でも利用できます。売掛先の信用力によって買い取りが決まるためです。
今回の具体例の場合も、C社がたとえ税金を滞納している状態であっても、売掛先に問題がなかったために難なく買い取りできました。買い取りにより資金を手に入れたC社は、その資金で税金を納めることに成功したのです。審査書類をすべて提出できたC社は、決算書の上では赤字等もなかったため、無事に融資が決定しました。これにより大口の取引を成功させ、売り上げの増加につなげることができました。

この具体例のように、融資を断られたしまった方でも活用できる可能性があるものがファクタリングです。この具体例では税金の滞納でしたが、赤字決算になっていて融資を受けられないような状況でも、ファクタリングであれば申し込みできる可能性があります。

仕入れ値の高騰に対応できた個人事業主の具体例

個人事業主による具体例も見てみましょう。

Dさんは海外からの輸入品をインターネットで販売しています。ほぼすべての顧客がクレジットカード決済を行うため、企業の売掛金などと同様に、売り上げが現金として入金されるまでに時間がかかっていました。
Dさんは数か月に一度、海外からまとめて品物を輸入し、それを販売しています。しかし近年の円安の影響や燃油の高騰などによって急激に仕入れ価格が上昇し、手持ち資金だけでは次回の輸入が難しくなってしまいました。輸入できなければ販売することもできません。
融資も検討しましたが、銀行などは個人事業主に厳しく、審査も通過できない状況です。

そこで活用したものがファクタリングです。
幸いクレジットカードの入金予定額を活用すると、輸入の資金がまかなえる状況でした。ファクタリングを活用して売り上げを早く手に入れ、無事に仕入れを行い、その後の販売に繋げることができました。

この具体例のように、融資の審査に通りづらい個人事業主やフリーランスであっても、ファクタリングは活用できます。また売掛金だけでなく、クレジットカードに対する債権(現金を受け取る権利)も使用できるため、個人を対象としたサービス業などであっても活用できる可能性があります。
この具体例では輸入販売でしたが、インターネット販売の業種だけでなく、飲食店や美容院などでも同じように有効活用できます。

ファクタリングの仕組みや成功事例を具体例とともに解説したまとめ

ファクタリングは売掛金を売却して資金を得る方法です。掛け取引を行っている場合、どのような業種であっても活用できます。融資と違い売掛先の信用力を重視するため、申込者が税金を滞納していたり赤字決算であったりしても、審査に通過できる可能性があります。また個人事業主でも活用でき、クレジットカードに対する債権も売却できます。融資の審査に通らなかった場合の選択肢として、ファクタリングを検討してみてください。

 

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