フリーダイヤル フリーダイヤル0120-160-128

受付時間 9:00-19:00(日祝除く)

email オンライン査定 >

ファクタリングコラム

「注文書ファクタリング」の特徴とは?通常のファクタリングとの違いも紹介

ファクタリング

2024年3月27日

「注文書ファクタリングって何?」
「注文書ファクタリングと普通のファクタリングは何か違うの?」
という質問を頂きます。
今回の記事では「注文書ファクタリングの説明」「注文書ファクタリングと通常のファクタリングの違い」について解説いたします。

売掛債権買取業務を行っている場所に対し、債券を売却し現金化する資金調達方法が「ファクタリング」です。中小企業にとって利用価値が高い資金繰りの方法であることで急激に浸透してきていますが、新たに「注文書ファクタリング」という形式のファクタリングを行う業者も現れ始めています。これから浸透するかも知れない注文書ファクタリングの特徴や、従来のファクタリングとの違いをご紹介します。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは記事冒頭で紹介したように、「売掛債権を売却し現金化する資金調達方法」のことです。既に欧米では一般的な資金調達法として認知されており、中小企業経済産業省中小企業庁も「売掛債権の利用促進」を推奨していることから、今後も利用する企業が増加することが予想されています。

通常のファクタリング・注文書ファクタリング共通のメリット

・融資ではない
・即日資金調達が可能
・経営状況が芳しくなくても利用できる

ファクタリングは融資とは全く違う資金調達法であり、担保も保証人も必要なく利息が発生することもありません。さらに独自の審査基準により赤字経営や税金滞納といった融資では審査診査通過が難しい状況であっても、売掛債権の信用度が審査で重要視されるファクタリングであれば通過できる可能性があります。また即日での債券現金化も可能などタイムリーな資金調達が行いやすいのも特徴です。

通常のファクタリング・注文書ファクタリング共通のデメリット

・債券の額面以上の資金調達はできない
・2社間ファクタリングは手数料が高くなりやすい
・3社間ファクタリングは売掛先への通知が必須

債券の売却時には手数料が必要であり、債権の額面を上回る額での買取は絶対にあり得ません。また手数料は契約方法によって大きく左右されるのですが、売掛先への通知を行わない2社間ファクタリングは手数料が高くなりやすいというデメリットがあります。3社間ファクタリングは手数料は低く設定されやすいものの、売掛先からの理解や協力が必要となり、会社間の信頼関係が重要となります。

注文書ファクタリングと通常のファクタリングとの違い

新しい形のファクタリングとして少しずつ注目を浴び始めている「注文書ファクタリング」は、メリット・デメリットの点では通常のファクタリングと共通している項目が少くはありません。大きな違いとなるのは利用できるタイミングです。
注文書ファクタリングに必要なのは案件が発生した際に発行される注文書なので、仕事を引き受けた段階からすぐに資金調達に向けて動き出すことができます。ファクタリング会社が利用者から申請された注文書や発注書を買取り、買取金額から手数料を差し引いた額を利用者の口座に入金します。
通常のファクタリングよりも早いタイミングでの資金調達が可能になるのですが、デメリットも少くはなく特徴を理解して利用しなくてはなりません。

「請求書」ではなく「注文書」が買取対象

通常のファクタリングで買取対象となる売掛債権とは、受注した仕事に対して商品の納品やサービスの提供を行った後に発生する「請求書」などのことを指します。それに対して注文書ファクタリングでは、その名の通り「注文書」が対象となります。注文書は受注時点で発行されますので、債権が発生するタイミングに大きな差が出ることになるのです。
注文書ファクタリングでは、案件が発生して仕事を受けた際に発行される「注文書」や「発注書」をファクタリング会社に買い取ってもらうことで資金化ができます

受注段階での資金調達が可能になる

ファクタリングは債権が発生すれば利用可能となりますので、請求書を対象とした買取よりも注文書ファクタリングは早期に資金調達ができるということになります。受注した仕事によっては、資金調達できるようになるまでに月単位での差が発生する可能性もあり、一般的にファクタリングで資金調達を行う場合は、納品後に発行する請求書ベースでしか申請ができず、請求書発行のタイミングを待つ必要がありました。
しかし、この課題をクリアにしたのが注文書ファクタリングであり、資金化にかかる日程を大幅に前倒しすることが可能になったのです。
受注段階での資金確保のためには注文書ファクタリングは有効な選択肢となってくれます。

2社間での契約が基本

注文書ファクタリングは売掛先からの承諾を得ずに契約を行う2社間での契約が基本です。代金を請求できる段階ではないので当然とは言えますが、売掛先に知られずに資金調達が行えるのはメリットにもなるはずです。しかし2社間ファクタリングのデメリットとも言える手数料の高さや、債権代金の回収とファクタリング会社への入金の手間などがあることは忘れてはなりません。

手数料が高くなる傾向がある

契約方法と共に、債券の回収リスクも手数料に大きな影響を与える要素の1つです。注文書を対象としたこのファクタリングは、請求書を対象とした従来のファクタリングよりも回収リスクは間違いなく高くなります。売掛金が振り込まれるまでの期間が長い注文書ファクタリングでは、売掛金を回収するまでに売掛先が倒産してしまうなどのリスクも高くなります。また支払いが実行されるまでの残り日数も手数料に影響がありますが、残り日数に関しても注文書を利用した場合は長くなります。これらの理由から、注文書ファクタリングの手数料は比較的高くなっています。2社間契約であることも併せて、注文書ファクタリングの利用時には手数料が高額になる可能性が低くはないことは理解しておくべきかも知れません。

審査基準は通常のファクタリングより厳しめ

回収リスクが高くなるほどに、ファクタリングの審査に通過するのは難しくなります。これはつまり、回収リスクが高くなりやすい請求書ファクタリングは通常のファクタリングより注文書ファクタリングの方が審査通過が難しくなってしまうということです。
注文書ファクタリングは通常よりも未回収リスクが高いことから、より厳しい審査基準が設けられており、売掛先によっては審査に通らない可能性もあります。新規はもちろん、実績の少ない取引先からの債券は買取がほぼ不可能など、従来のファクタリングと比較して利用しやすいと言うことはできません。

取り扱っているファクタリング会社が少ない

注文書ファクタリングを取り扱っている場所はまだまだ数が少く、サービスが洗練されているとは言い難いのも事実です。取り扱っているファクタリング会社の数が少ないことで
比較検討も行いづらく、理想的な条件で契約できる場所を見つけるのも容易ではありません。
注文書ファクタリングは数年前に誕生した比較的新しいサービスであることから、対応している会社が少なく、社会的にも制度が行き届いていないのが現状です。

早期の資金調達ができるのはメリット・審査や手数料の面ではデメリットも大きい

請求書ファクタリングを利用する最大のメリットが「従来のファクタリングよりも早期に資金調達が行える」ことなのは間違いありません。しかし審査通過の難しさや手数料が高額になりやすいという大きなデメリットがあるのも確かですので、メリット・デメリットのバランスを考慮してから申込みを行うことをおすすめします。

まとめ

注文書ファクタリングとは、売掛先から注文を受けたタイミングで利用できる金融制度のことです。
通常は商品やサービスの納品後に発行する請求書をもとに資金調達を行いますが、注文書ファクタリングの誕生により多額の準備金が必要な場合にも資金化ができるようになりました。
審査が厳しく手数料も高い傾向があるので、注文書ファクタリングの利用を検討する際は本記事を参考に準備を進めていただくのがおすすめです。

 

その他「ファクタリング」記事

 

 

 

to top