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ファクタリングコラム
2024年10月30日
目次
中部地方にはファクタリングを取り扱う業者が多数存在します。
複数の選択肢から自社に適したサービスを選択するには、ファクタリングの基礎知識をもとに、自社の必要とするサービスを見極めなければなりません。
資金化までの時間を重視するのか、手数料の安さを重視するのかなど、重視すべきポイントを明確にして判断してください。
また中部地方の業者だけでなく、全国対応可能な業者の中からサービスを比較・検討することで、さらに選択肢が広がります。
中部地方の業者以外にも広く目を向け、自社の資金調達に役立ててください。
ファクタリングとは、自社の所有している売掛金を業者に売却することで資金を得る資金調達方法です。
所有している財産を有効活用でき、一時的な資金不足に対応できます。
ファクタリングには大まかに分けて、次の2種類があります。
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、業者と取引先の2社でおこなう取引です。
次のような流れでおこないます。
1. 商品を売り上げ、売掛金が発生する
2. 業者にファクタリングの利用を申し込む
3. 審査がおこなわれ、買取可能額が決定する
4. 契約を締結し、利用者は「売掛金を受け取る権利(売掛債権)」を業者へ譲渡する
5. 業者が利用者に対価を支払う
6. 売掛金の支払期日が来る
7. 売掛先は利用者に売掛金を支払う
8. 利用者は受け取った売掛金を業者へ送金する
9. 取引終了
ファクタリングの利用には手数料が必要です。
2社間ファクタリングの場合、手数料の相場は8%~18%です。
2社間ファクタリングでは、売掛先から支払われた売掛金を、利用者が責任をもって業者に送金しなければなりません。万が一送金を忘れてしまうと、罪に問われる可能性もあります。
忘れずに対応してください。
3社間ファクタリングとは、業者・利用者・売掛先の3社でおこなう取引です。
取引の流れは以下の通りです。
1. 商品を売り上げ、売掛金が発生する
2. 業者にファクタリングの利用を申し込む
3. 売掛先にファクタリングの利用を通知し、承諾を得る
4. 審査後、契約を締結
5. 利用者は売掛債権を業者へ譲渡する
6. 業者はその対価を利用者へ支払う
7. 売掛金の支払期日が来る
8. 売掛先は業者へ直接売掛金を支払う
9. 取引終了
3社間ファクタリングは売掛先の同意を得られなければ利用できません。
売掛先との関係が良くない場合や、売掛先の企業規模が大きくファクタリングに対応できない場合には、利用を断られる可能性があります。
3社間ファクタリングが成立し、売掛金の支払期日が来ると、売掛先が業者へ直接売掛金を支払います。これにより業者は、利用者が売掛金を送金しないリスクに悩まされることがありません。
業者が売掛金を入手できる可能性が高いため、そのぶん、2社間ファクタリングよりも手数料が低く抑えられています。
3者間ファクタリングの手数料は2%~9%ほどが相場です。
ファクタリングを利用するには審査に通過しなければいけません。
審査は利用者・売掛先・売掛金に対しておこなわれます。
審査で必要になる書類は、一般的に次の通りです。
法人の登記簿謄本
決算書
請求書など、売掛金の存在を証明する書類
銀行の取引履歴など、売掛先との過去の取引がわかる書類
決算書や登記簿謄本から利用者の状況を審査します。
しかし一般的にファクタリングの審査は、融資の審査ほど利用者の経営状況を重視しません。
赤字決算や税金滞納状態であったとしても、ファクタリングであれば利用できる可能性があります。
請求書などから売掛金の存在を審査します。
売掛債権は「権利」であり、現金のように目に見えるものではありません。そのため、所有者が誰であるのかわかりにくいものでもあります。
すでに他社へ譲渡した債権を再び別のファクタリング業者へ譲渡し、現金をだまし取ることも可能になってしまいます。
第三者に対して債権の所有を示すには、債権譲渡登記をおこなうことが必要です。
法務局にて債権譲渡登記をおこなうことで、債権の所有者が明確になり、その権利が守られます。
ファクタリングに使用された売掛債権がすでに他社へ譲渡されたものであった場合、登記を確認することで、その事実を知ることができます。
このような審査を経て、使用可能な売掛金であるか審査します。
また売掛先については、公開されている会社の情報などから会社の信用力を審査します。
大企業や上場企業であれば会社の経営状況もわかりやすく、審査に通りやすくなる可能性があります。
また通帳などの取引履歴から、過去に売掛金が振り込まれた実績を確認します。これは、売掛先が架空の企業ではないことを証明するためです。
そのため、初めて取引をおこなう企業の売掛金をファクタリングに利用する場合、審査に通りにくくなる恐れがあります。
中部地方は大きな経済圏である愛知を中心に、一般的に以下の9県が該当します。
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
一大経済圏である愛知には複数のファクタリング業者が支店などを出しており、愛知近郊では対面によるファクタリングの利用が簡単です。
一方、おなじ中部地方であっても愛知の周辺を離れると途端に業者の数が減少します。
とくに長野や山梨など新幹線の走っていない地域では、たとえ同じ中部地方であっても、愛知などの大都市圏へ出向くことが容易ではありません。
このような地域では、中部地方というくくりにとらわれず、オンラインによる全国対応の業者を活用した方が良いでしょう。
中部地方には愛知のトヨタや静岡のヤマハ、スズキなどモーター関係の本社や工場、その他関連企業が多数存在しています。
製造業では売掛金による支払いが多く、ファクタリングによる資金調達も活用しやすい業種です。
中部地方のファクタリングの発展は、こうした地域産業の影響もあるでしょう。
とくに下請け企業などは元受け企業の経営状況に自社の景気が大きく左右されます。
元受け企業の製造ラインが停止すると、とたんに受注が減り、売り上げが減ってしまいます。それでも人件費などの固定費は減ることがありません。
そのような状況で資金不足におちいった場合には、融資に頼らない資金調達方法として、ファクタリングが有効です。
中部地方は東京や大阪などの大都市へのアクセスが良好です。
愛知を中心とした経済圏に理想のファクタリング業者が存在しなかった場合には、東京や大阪などの業者を活用することもできます。
現在、オンラインで契約できるファクタリングサービスも数多く展開されていますが、対面での取引を希望される方も少なくありません。手間はかかりますが、さまざまな業者の店舗へ実際に足を運ぶことが可能なことは、中部地方、とくに愛知近郊のメリットです。
ファクタリングは業者によって、次のようにさまざまな特徴があります。
手数料が安い
審査に通りやすい
申し込みから入金までにかかる時間が短い
オンラインでの取引のみで契約できる
使用できる売掛金に下限や上限がない
中部地方に拠点・支店があるファクタリング業者にも、さまざまな特徴を持った業者が存在します。
急ぎの場合には入金までにかかる時間が短い業者、所有する売掛金が少ない場合には利用可能額の下限がない業者など、状況に応じて使い分けてください。
対面での取引を希望する場合には、自ら店舗へ出向くか、業者に出張してもらう方法があります。
中部地方においては、愛知近郊では店舗まで出向くことが比較的容易ですが、それ以外の地域ではどこへ行くにも時間がかかってしまいます。
そのような場合、出張対応可能な業者を選ぶことで、移動時間を気にせず対面でファクタリング契約を結ぶことが可能です。
ただし出張対応を依頼した場合、交通費や出張費といった費用がかかる可能性があります。とくに交通費は実費で請求されることが多いため、なるべく中部地方の範囲内で業者を選ぶと良いでしょう。
手数料の額は業者によって大きな開きがあります。
手数料を抑えるには、手数料を安く設定している業者や、3社間ファクタリングの活用がおすすめです。
出張対応など、特別なサービスを利用すると、それにかかる費用を請求されることもあります。費用を抑えたい場合には、その他の手数料がかからない業者を選んでください。
また、債権譲渡登記をおこなう場合、登記の費用が発生します。
登記をおこなうか否かは業者によっても異なるため、費用を抑えるには、登記をおこなわない業者を選ぶと良いでしょう。
急な資金調達が必要な場合、2社間ファクタリングの業者や、審査書類の少ない業者を選んでください。
審査や取引にかかる時間が短く、スピーディーな対応が期待できます。
とくに速さを売りにしている業者を選ぶことで、最短で即日の対応が可能です。
中部地方の中でも周囲にファクタリング業者が存在しない場合には、オンライン対応の業者を選ぶことで、複数の条件から自社に適したサービスを選ぶことが可能です。
オンライン完結型の業者では、申し込み・審査・契約などをすべてインターネット上でおこなえます。
郵送対応などと違い、送料や郵送の時間もかかりません。
費用も時間も抑えられるため、オンラインでの取引に抵抗がない場合には、非常に利用しやすい方法です。
中部地方にはファクタリング業者の拠点が複数あります。
ファクタリングを活用しやすい環境であり、サービスを選ぶ際には業者の特徴を調べ、自社に最適な業者を選ぶ必要があります。
中部地方の中でも対面での取引にこだわりがない場合には、オンライン対応の業者を選ぶこともおすすめです。
全国にはさまざまな特徴の業者が存在します。自社の状況に合わせてサービスを選択してください。
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