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ファクタリングコラム
2024年2月14日
目次
元請けの経済状況に不安があったり、運営資金ギリギリの状況で自社の持ち出しが大きな取引をした時などにおすすめしたいサービスが保証ファクタリングです。ただし保証ファクタリングは売掛金の保証を目的としているため、入金サイクル前に資金調達可能なファクタリングとは根本的に異なります。
そこでこの記事では、保証ファクタリングとは何なのか?仕組みやメリット・デメリットについて詳しく解説します。また資金調達が可能なファクタリングと保証ファクタリングの違い、悪質業者への注意喚起なども併せてまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。
保証ファクタリングとは、売掛債権の貸し倒れリスクを回避するための保険的なサービスで、売掛金に保険をかけることで確実な回収が可能になります。
どこの企業にも入金サイクルが決められているもので、企業同士の取引では必ず売掛金が発生します。しかし取引先の信用力によっては「本当に売掛金を支払ってくれるのか?」と不安があります。
そんな時、手数料を支払って保証ファクタリングへ申し込みすることにより、入金サイクルが訪れても万が一支払われなかった場合、保証ファクタリング業者が代わって補填してくれます。
売掛金を確実に回収したい!財務状況を悪化させたくない!そんな経営者や事業者におすすめなのが、この保証ファクタリングです。
保証ファクタリングはメリットの多いサービスですが、利用することによってデメリットがあることも忘れてはいけません。保証ファクタリングに関わらずあらゆるサービスにはメリットとデメリットがあるものですが、大切なのはデメリットを理解した上での利用です。
ここでは保証ファクタリングのメリット・デメリットについてまとめてみましたので、申し込みをする前に、それぞれ参考にしてみてください。
保証ファクタリング最大のメリットが「貸し倒れリスクの回避」です。万が一取引先から売掛金が入金されなかったとしても、保証ファクタリングによって全額支払われます。
つまり財務状況が正常化され、資金ショートや倒産リスクの回避に繋がるのが保証ファクタリングです。
また「与信管理のアウトソーシング」も保証ファクタリングのメリットです。取引先との契約時、本当に信用できる会社なのか、十分な返済能力のある会社なのかを確認します。この際、人件費や時間が必要となるため、与信管理をしない会社も多くあります。
しかし保証ファクタリングへ申し込みをすると、業者側で与信管理を行ってくれるため、アウトソーシング的な審査がこの保証ファクタリングによって可能になります。
保証ファクタリングのデメリットは「保証料の支払い」と「断られる可能性」の2つです。保証ファクタリングは保険的な役割を持つため、必ず保証料を支払わなければいけません。
保証料は各業者や売掛金額、取引先の信用度などによって異なりますが、相場は売掛金の1~4%ほどとなります。また保証料は掛け捨てですので、売掛金が回収できればその分無駄な出費となります。
そして取引先の財務状況によっては、保証ファクタリングを断られる可能性があります。少しでもリスクが見つかった時点で保証ファクタリングの契約は断られます。
限りなく100%に近い回収が可能な売掛金のみに、保証ファクタリングを利用できると考えましょう。
ここまで解説してきた通り、保証ファクタリングはあくまでも保険的な役割を持つサービスのため、企業の資金調達手段ではありません。
売掛金の確実な回収が可能とはいえ、すぐに資金繰りができるわけではなく、逆に保証ファクタリングを利用する際の手数料分の出費が生じます。しかし資金繰りが厳しい経営者や事業者にとって、確実に売掛金を回収できるのは安心感があります。
企業の資金繰りには金融機関や行政からの融資や貸付、会社や個人からの投資など様々な方法があります。しかしお金を借りるためには、本当に返済能力があるのか必ず審査が行われます。
また借入は会社のバランスシートに負債として記録されるため、信用力に影響を与えます。そこでおすすめなのが売掛金の売却を目的としたファクタリングです。
保証ファクタリングとは異なり資金調達が可能なファクタリングとは、自社の債権である売掛金を売却することで、手数料を差し引いた金額を現金化できるサービスです。
取引先の入金サイクルを待たずに売掛金の現金化が可能なため、資金繰りに厳しく今すぐ資金調達したい経営者や事業者におすすめです。保険的な役割の保証ファクタリングとは性質が全く異なります。
早ければファクタリングへ申し込みをしたその日のうちに現金化できます。契約は2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があり、それぞれ契約形態に大きな違いがあります。
ファクタリングを利用する際には、両契約のメリットとデメリットを知っておきましょう。それでは2社間ファクタリングと3社間ファクタリング、それぞれについて詳しく解説します。
売掛金の債権を持つ会社とファクタリング業者で契約するのが2社間ファクタリングです。売掛先にバレることなく売掛金の譲渡が可能なため、自社の悪化した財務状況を売掛先に知られません。
売掛先が入金した時点でファクタリング業者へ振替すると2社間ファクタリングの契約は終了です。秘密裏に現金化できるメリットこそありますが、ファクタリング業者にとっては未回収リスクが高いため、手数料は割高になりますのでご注意ください。
高い手数料でせっかくの売掛金を無駄にしないために、どうしても売掛先にバレたくない場合に限り、2社間ファクタリングは避けた方が良いでしょう。
売掛金の債権を持つ会社とファクタリング業者、そして売掛先の3社で契約するのが3社間ファクタリングです。売掛先の協力が必要ですので、必然的にファクタリングの事実はバレてしまいます。
財務状況の厳しさを売掛先に疑われてしまいますが、その分ファクタリング業者にとって回収リスクが低くなるため、2社間ファクタリングよりも手数料が割安です。
売掛先に協力してもらえるのであれば、2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングを断然おすすめします。事前にどちらのファクタリングが良いのか担当者に直接相談してみてください。
保証ファクタリングと同様に需要が増えてきたファクタリングですが、それを逆手に取った悪質な行為をする業者も急増しています。資金調達の悩みを解消するためにファクタリングを利用したにも関わらず、逆に大きな負担になってしまったら元も子もありません。
場合によっては無用なトラブルに巻き込まれる恐れもあるため、悪質なファクタリング業者には十分に注意する必要があります。
悪質業者には偽装ファクタリング、そして貸金業登録をしていない給与ファクタリングが挙げられ、どちらも主に闇金が携わっています。どれだけお金が必要だったとしても、闇金には絶対に手を出してはいけません。
いつの時代になっても闇金の被害はなくならず、最近ではファクタリングの名前を使って違法な貸付を行う偽装ファクタリングが増えてきています。
通常のファクタリングのように売掛金額の範囲内で現金化が可能ですが、相場を遥かに超える手数料を請求されたり、一括返済が原則のファクタリングにも関わらず、法外な利息で分割払いを提案してくる闇金もあります。
分割払いを提案してきた時点で、そのファクタリング業者は闇金であり、偽装ファクタリングに間違いありません。
確かに偽装ファクタリングでも即日の資金調達は可能ですが、それも一時的に過ぎません。法外な手数料や利息で首が回らなくなり、資金繰りの悩みがさらに拡大します。
どれだけ資金繰りが必要だったとしても、絶対に偽装ファクタリングの利用は駄目です。正規にサービスを提供しているファクタリング業者を利用しましょう。
最近給与ファクタリングが話題になることがありますが、これは貸金業登録が必要なサービスであり、一般的なファクタリング業者による取り扱いは違法行為です。
ファクタリングという名前こそ使っていますが、実際は次の給与を担保にした貸付です。売掛金を売却するファクタリングとは全く異なるサービスです。
もし貸金業登録をしていない業者が給与ファクタリングを取り扱っていた場合、例外なく闇金です。偽装ファクタリングと同じように、法外な手数料や利息を請求されます。
給与ファクタリングは消費者庁でも注意喚起をしているほど、悪質業者が増えています。人生を左右するトラブルに巻き込まれる可能性があるため、絶対に利用してはいけません。
今回は、保証ファクタリングとは何なのか?保証ファクタリングの仕組みとメリット・デメリットについて詳しく解説させていただきました。保証ファクタリングとは売掛金の未回収リスクがなくなるサービスで、元請けの経済状況に不安がある時におすすめです。
入金サイクルを迎える前に売掛金の現金化が可能な一般的なファクタリングとは異なり、保証ファクタリングはあくまでも売掛金の未回収リスクを保証するサービスです。今すぐ資金繰りが可能な資金調達方法ではありませんのでご注意ください。
もちろん保証ファクタリングを利用したからといって、取引先にバレることはありません。取引先と良好な関係を維持したまま、売掛金の確実な回収が可能になります。
資金調達が必要なら一般的なファクタリングへ、売掛金の未回収を回避する目的では保証ファクタリングをご利用ください。
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