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ファクタリングコラム

ファクタリング利用者の安全はどうやって守られているのか?

ファクタリング

2024年9月20日

利用者の安全を守り事業者が適切なサービスを提供できるよう、ファクタリング協会によってガイドラインの提示や指導といった活動がおこなわれています。それにより我々事業者や利用者は、正しいファクタリングの知識へ簡単にアクセスできるようになりました。

ファクタリングには事業をおこなうための規制や法律が存在しません。誰でも参入でき、ルールや罰則もないまま運用されています。
そのため一部の悪質な業者により、望ましくない取引がおこなわれていることもあります。

そのような事態を改善し健全な運用を促すため、ファクタリング協会が生まれてきました。
協会によってさまざまな活動がおこなわれ、業界全体に正しい知識と健全な取引方法が広がっています。協会の活動により、事業者も利用者も安心できる業界になっていくのです。

そのような活動をおこなっているファクタリング協会は次の通りです。

 一般社団法人ファクタリング事業推進協会
 一般社団法人オンライン型ファクタリング協会

これらの協会によって安心できる環境づくりが進められています。

ファクタリングの問題点

ファクタリングは健全な資金調達方法のひとつですが、次のような問題点もあります。

 偽装ファクタリング
 悪質な取り立て
 不適切な利用

悪質な業者による犯罪もありますが、なかにはファクタリングに関する法律がないために意図せず起きてしまう問題もあります。また利用者によって犯罪行為がおこなわれることもあり、事業者・利用者ともに注意していかなくてはなりません。
協会では、このような問題を周知する活動をおこなっています。

悪質な業者による不適切な取引

偽装ファクタリングは、ファクタリングを装って金銭を貸し付けるものです。協会や金融庁も注意喚起している事案です。

本来ファクタリングは売掛債権(売掛金を受け取る権利)の売買であり、金銭の貸し付けではありません。
貸金業にあたらないため、貸金業法の適用外です。そのため、ファクタリング事業をおこなうための特別な資格や事業者登録もありません。
一方、金銭の貸し付けであれば、貸金業法を守る必要があります。

このような背景から、違法な取引を望む業者が、ファクタリングに見せかけて金銭の貸し付け行為をおこなうことがあります。
貸金業法では金利の上限が決まっています。しかしファクタリングには決まりがありません。そのため、ファクタリングを悪用することで、貸金業法の上限金利を超える手数料を請求するのです。
協会では、このような取引をおこなわないよう情報提供しています。

また悪質な業者は、取り立ての際にも恫喝などの不適切な行動をとることがあります。
とくに2社間ファクタリングは、ファクタリング利用者が売掛金をファクタリング業者に送金する工程があります。その時に期日通り送金ができないと、厳しい取り立てがおこなわれるのです。

利用者が売掛金に手をつけてしまうことは良い事ではありません。しかし、恫喝などをおこなうことも問題です。
事業者、利用者ともに正しく利用できるよう、協会は利用ルールの周知に努めています。

利用者が不適切な利用をしている

業者だけでなく、利用者に問題があることもあります。
先ほどの2社間ファクタリングの例では、売掛先から支払われた売掛金を業者に送金せず、利用者が手をつけてしまうという問題がありました。
そのほか売掛債権の二重譲渡や、架空債権の利用といった不正行為をおこなう利用者もいます。それらは犯罪行為です。
このような不正利用をなくすため、協会においても利用者へ向けた情報提供をしています。

さらにファクタリングの利用を繰り返し、自転車操業におちいってしまう問題もあります。
ファクタリングの利用を続けていると、手数料の分だけ売上金が減るため、徐々に経営が苦しくなっていきます。経営を立て直すことが難しくなってしまうため、協会でも適切な利用を呼び掛けています。
困った時には協会へ相談してみても良いでしょう。

協会が正しい知識の普及を目指す

ファクタリング事業推進協会やオンライン型ファクタリング協会は、正しいファクタリングの普及を目指しさまざまな活動をおこなっています。
それにより、事業者・利用者ともに安心して利用できる環境が作られてきています。
協会の活動はそれぞれのホームページからでも確認可能です。

啓蒙活動をおこない正しい知識を普及する

ファクタリングには指針となる法律がなく、資格等も必要ありません。
悪意をもって偽装ファクタリングをおこなう悪質な業者もいますが、場合によっては意図せず誤った取引をしてしまう業者もいます。

協会では正しい知識を得られるよう、事業者に対してセミナーを開催しています。
とくに貸金業との区別や、違法・適法の区別は大切です。
協会では過去の裁判事例などを紹介し、どのような内容が違法になるのか、事業者向けに情報発信を続けています。正しい知識をつけ、業界全体が適切に運営されることを、協会は望んでいるのです。

さらに事業者だけでなく、利用者に対してもセミナーをおこなうことがあります。
正しい知識がなければ、悪質な取引に巻き込まれても気付けません。悪質な業者の被害にあわないように、また利用者が不適切な利用をしないように、協会は正しい知識を周知し働きかけています。

裁判事例などを情報収集し、広く情報提供する

ファクタリングに関する法律はありません。
しかし場合によっては、貸金業法や出資法に違反しているとして、裁判に発展することがあります。
協会ではそのような過去の裁判事例を公開し、参考にできるよう情報提供しています。

とくに取引内容によっては、その契約がファクタリングなのか、金銭の貸し付けと認定されるのか変わることがあります。
協会の情報提供により、事業者は自分たちが正しい取引をおこなえているか振り返ることが可能です。結果として、正しい取引が広がっていきます。

判決を知ることで、違法と適法の境界線が見えてきます。適法となる知識をつけていくことで、業界全体が正しいファクタリングをおこなえるようになるのです。

ファクタリングの発展を目指す

以前は金融機関などにより対面で取引をおこなうことが多かったファクタリングですが、技術の進歩によりオンラインでの取引が増えてきています。今では対面での面談が必要なく、すべてオンラインで完結できるサービスも増えてきました。
今後もさまざまなサービスが生まれてくることが期待されており、協会もその発展のため活動しています。

ファクタリング関連の法整備を求める活動をおこなう

ファクタリングに関する法整備を求めるため、協会では有識者や国とのつながりを強める活動もおこなっています。
犯罪が起きたり、悪質な業者が参入してきたりという現状は、法律や規制がないことも原因のひとつです。協会がどれだけ正しい知識を普及しても、取り締まることができなければ抑止力にはなりません。貸金業と同様に利用者・事業者を守るための法整備が期待されています。
協会でも、そのために尽力しているのです。

利用者・事業者を守るファクタリング協会の活動のまとめ

ファクタリングは健全で有効な資金調達方法のひとつです。とくに売掛金の支払いまでが長い業界では、なくてはならない方法です。
しかし悪質な業者による取引や、利用者の不適切な利用も起こります。
そのような状況を改善するため、協会ではセミナーや情報提供をおこなっています。協会の活動により、業界全体がより良くなっていくことが期待されます。
事業者・利用者ともに正しい知識をつけ、安心して利用できるよう、協会の情報に注目してみてください。

 

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