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ファクタリングコラム
2024年12月22日
目次
ファクタリングの利用を検討している企業・事業も多いでしょう。
その中で、ウィズリコース ・ノンリコースの特徴について気になった方もいるかもしれません。
そもそもリコース、ノンリコースという用語の意味を知らないと、どのような契約をしているのかがわからないはずでしょう。
そこで今回は、ノンリコースについて、メリット・デメリットを解説します。
これからファクタリングを利用するなら、知識として覚えておきましょう。
ノンリコースとは償還請求権がない契約という意味です。
ファクタリングにおける償還請求権とは、売掛債権の回収が困難な場合、依頼人に対して支払いを請求できる権利を指します。
売掛債権の回収が困難な場合とは、例えば、売掛先の倒産や不渡りなどです。
ノンリコース契約は、この償還請求権が行使されないので、売掛債権が回収不可でも依頼側が支払う必要はありません。
回収不能によって起こる損失は、ファクタリング会社が負担するのが特徴です。
実際にファクタリングの利用を検討している企業・事業者ならわかるかもしれませんが、ノンリコース契約をしているファクタリング会社がほとんどです。
これから紹介するウィズリコースで運営する場合、貸金業に該当するおそれがあるため、貸金業登録をしなくてはいけません。
ノンリコースでは「売掛金の買取業」とみなされるので、貸金業の登録は不要、つまりファクタリング会社側の運営がしやすいメリットがあります。
ノンリコースとともに覚えておくべき契約方式がウィズリコースです。
ウィズリコースとは償還請求権がある契約を指し、売掛債権が回収不可な場合、依頼主に請求されることになります。
先述したように貸金業に該当する可能性がある点から、貸金業登録をしている業者であることが特徴です。
もし、手数料を重視したいならノンリコースではなくウィズリコースを利用すべきですが、ファクタリング会社が貸金業の登録をしているか必ず確認しましょう。
もし貸金業の登録がされていない場合、該当するファクタリング会社が法律に抵触するおそれがあるのでおすすめできません。
依頼側にとって、ノンリコースファクタリングを利用するのはどのような長所・短所があるのでしょうか。
メリットだけでなくデメリットについても解説するので、参考にしてください。
ノンリコースファクタリングのメリットは、売掛先の倒産リスクを気にする必要なく利用できる点です。
償還請求権がないので、売掛金の回収責任はファクタリング会社に委ねられます。
そのため、資金調達としてファクタリングを利用したにも関わらず、結局売掛金を支払わなければなりませんが、資金繰りに困る状況が続く事態を避けることが可能です。
1度ノンリコース契約が成立したら、回収の心配なく事業を継続できます。
ノンリコースファクタリングのデメリットは手数料が比較的高くなる点です。
売掛債権の回収不能リスクをファクタリング会社が負担するため、当然の結果といえるでしょう。
例えば、売掛先が倒産・不渡りを連続で起こしてしまった場合、ファクタリング会社の経営状況が危うくなります。
そのため、手数料を高めに設定しておき、回収不能リスクに備えているのです。
ノンリコースのファクタリング手数料を平均すると10〜20%になるでしょう。
ウィズリコースファクタリングの長所・短所についても見ていきましょう。
どのような利点があるのか、あるいは短所となるべき部分も理解しておいてください。
ウィズリコースファクタリングは売掛金の回収を依頼主に負担できるため、その分の手数料を抑えた提供が可能です。
先ほどの解説でわかるように、ウィズリコースは売掛金の支払い請求を依頼主に遡ることができます。
仮にファクタリング会社が売掛先の倒産・不渡りによって売掛金の回収ができないと、依頼主が負担しなくてはなりません。
そのため、ファクタリング会社側でリスクを負うことがなく、手数料を抑えることができるのです。
ファクタリング会社が売掛先から売掛金の回収ができない場合、依頼主側に返済義務が発生する点がデメリットです。
場合によっては、ファクタリング利用前よりも経営状態が悪化する恐れがあるでしょう。
そのため、ファクタリングを手数料の低さだけで選ばないよう注意してください。
また、ウィズリコースファクタリングを提供しているファクタリング会社が少ない点もデメリットです。
先述したように、ウィズリコースは貸金業に抵触する恐れがあるため、貸金業登録をしなければなりません。
選択の余地がなくなるので、自社に合わないファクタリング会社に依頼をする可能性もあるでしょう。
ファクタリングにおける償還請求権について知っておきたい特徴を見ていきましょう。
国内におけるファクタリングの契約では、償還請求権の無いノンリコース(non-recourse)契約が一般的です。
上述のように、ノンリコース契約では、売掛先が倒産してもファクタリングの利用者に弁済義務は発生しません。
逆に、償還請求権付のファクタリング契約は、売掛先から資金を回収できなかった際に、ファクタリング利用者がそれを弁済しなければいけない不利な契約です。
償還請求権があるファクタリングは、債権譲渡ではなく債権を担保にした融資、つまりは貸付と同じではないかという裁判の判決も出ています。
繰り返しになりますが、日本国内におけるファクタリングは、原則として償還請求権がない(ノンリコース)契約です。
そのため、ファクタリング会社は慎重な審査を通して、売掛金を回収する見込みが高い債権のみを買取りしようとします。
債権の信頼性としては、
・二重譲渡された債権ではないか
・実在する債権か
といった点がチェックされます。
また、売掛先の信用情報としては、赤字経営になっていないかが主なチェックポイントになります。
結論からいうと、依頼主側が利用する場合にはノンリコースがおすすめです。
ノンリコースは手数料は高くなってしまうものの、売掛金が回収不可になった場合の責任を負わなくていいのは安心です。
特に大きい金額の売掛債権を買い取ってもらう場合、回収不能になった際を考えるとウィズリコースは依頼主側の負担が大きくなるでしょう。
売掛債権の支払いリスクを考えると、手数料の高さは小さなリスクといえます。
また、多くのファクタリング会社がノンリコースを提供しているため、その中から最適な契約先を選べるという選択肢の幅も魅力です。
もし、ノンリコースではなくどうしても手数料を抑えたいのであれば、ウィズリコースを提供しているファクタリング会社を選びましょう。
ここでは、ノンリコースに関するQ&Aをまとめました。
交渉すれば可能かもしれませんが、基本的にはできないと考えていいでしょう。
ウィズリコースで契約する場合は貸金業の登録が必要です。
中には、貸金業の登録をしていないファクタリング会社も多いので、気になる方は問い合わせてみるといいでしょう。
ノンリコースに限らず、ファクタリングでは売掛先の業績や信用度によって決まります。
売掛先の業績が不安定、起業したばかりで信用がない場合には審査に通らない可能性があるでしょう。
本記事を読んで、ファクタリングのノンリコースについて、メリット・デメリットを理解できたはずです。
多くのファクタリング会社ではノンリコース契約を提供しているため、選択基準としては、あまり迷う必要はないかもしれません。
より最適なファクタリング会社を選べるよう、本記事を参考にノンリコースについて知っておきましょう。
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