ファクタリングコラム

リバースファクタリングとは?仕組み・通常との違い・メリット・手数料を解説

コラム

公開日:2025年1月23日更新日:2026年6月9日

「リバースファクタリング」を検索したけれど、「通常のファクタリングとどう違うのか」「自社で活用できるのか」と疑問に感じる方は少なくありません。

そこでこの記事では、リバースファクタリングの仕組み・通常との違い・メリット・デメリット・手数料相場・活用例・仕訳まで実務担当者が知っておくべきポイントを網羅して詳細に解説します。

この記事を読めば、自社のケースでリバースファクタリングを活用できるか判断できるので、資金調達検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

目次

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運営会社 株式会社アドプランニング
設立日 2019年11月
取引形態 2社間・3社間
手数料 2%〜
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利用可能額 10万円〜1億円
対象事業者 法人、個人事業主
電話番号 0120-160-128
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リバースファクタリングとは

リバースファクタリングという用語は、ビジネスの現場においてサプライヤーファイナンス(サプライチェーンファイナンス)や支払債務ファイナンスといった名称で呼ばれることも多くあります。リバースファクタリング会社の力を借りることで、仕入れ先に対する支払いを本来の支払期日よりも遅らせたり、逆に早めたりもできる方法です。

仕事を発注し商品やサービスの提供を受けた時、その場でその代金を支払わない契約をしていると、買掛金が発生します。買掛金は通常、締め日に1ヶ月分の支払額をまとめて請求されます。請求された買掛金はその後、支払期日に買掛先へ支払わなければいけません。

しかし、複数の企業と取引をおこなっていると、それぞれの企業ごとに締め日が異なり、仕入れ先への支払期日と売上の入金日のタイミングが合わずに苦労することがあります。また資金繰りが悪化してくると、一時的に買掛金を支払う資金が足りなくなってしまうこともあります。

このような時に活用できるサービスがリバースファクタリングです。金融機関などリバースファクタリングを実施している企業に買掛金を立て替えてもらい、買掛金の支払期日までに仕入れ先への支払いを代行してもらいます。その後、リバースファクタリング会社と取り決めた返済期日に立て替えてもらった金額を返済します。これにより発注側は、買掛金の支払いを遅らせることが可能です。

リバースファクタリングと通常のファクタリングの違い

通常のファクタリングが「外注先(売掛企業)」を主体とする取引である一方、リバースファクタリングは「発注企業」を主体とする取引です。以下に通常のファクタリングとリバースファクタリングの目的や資金化スピードなどをまとめました。

比較軸 通常のファクタリング リバースファクタリング
利用主体 外注先企業(売掛企業) 発注企業(買掛企業)
対象債権 売掛金(売掛債権) 買掛金(買掛債権)
主目的 売掛金の早期現金化 支払いサイトの延長
手数料負担 外注先企業 外注先企業(一部発注企業負担も有)
資金化スピード 即日〜3日 1〜3日

ここでは、以下の3つの違いを解説します。

  • 利用主体の違い
  • 対象債権の違い
  • 手数料負担の違い

1つずつ見ていきましょう。

利用主体の違い

通常のファクタリングを申し込むのは外注先企業(売掛金を保有する側)です。納品後に発生した売掛金をファクタリング会社に譲渡することで、支払期日を待たずに資金化します。

一方、リバースファクタリングを申し込むのは発注企業(買掛金を保有する側)です。発注企業がファクタリング会社に依頼し、外注先への買掛金を立て替えてもらう仕組みになります。同じ3社間でも、契約の起点となる企業が真逆になる点が大きな違いです。

対象債権の違い

通常のファクタリングが扱う債権は「売掛金」です。外注先企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却し、現金化します。

リバースファクタリングが扱う債権は「買掛金」です。発注企業の買掛金支払いをファクタリング会社が代行する形になり、発注企業から見れば「支払い相手がファクタリング会社に切り替わる」状態になります。会計上の取り扱いも、売掛・買掛のどちら側を起点に処理するかで異なるため整理が必要です。

手数料負担の違い

通常のファクタリングでは、資金化を希望する外注先企業が手数料を負担します。早期入金を受ける代わりに、売掛金額から手数料を差し引いた金額を受け取る形です。

リバースファクタリングでも、原則として手数料を負担するのは外注先企業ですが、ファクタリング会社によっては発注企業が負担するプランも用意されています。発注企業が負担する場合、外注先との関係維持コストとして処理されるケースが多くあります。

リバースファクタリングの仕組みと利用の流れ

リバースファクタリングは発注企業・外注先企業・ファクタリング会社の3社間で成立する取引です。ここでは、以下の3つを解説します。

  • 3社間契約の仕組み
  • 申込から利用開始までの4ステップ
  • 必要書類リスト

3社間契約の仕組み

リバースファクタリングは、発注企業・外注先企業・ファクタリング会社の三者で契約を結んで成立します。発注企業が「外注先への買掛金支払いをファクタリング会社に代行してもらう」という意思表示をおこない、外注先企業がこれに同意することで成立する仕組みです。

外注先企業から見れば、支払い元が発注企業からファクタリング会社に切り替わるだけで、回収できる金額自体は手数料を差し引いた金額になります。3社間契約のため、2社間ファクタリングと比べて手数料が低く抑えられる傾向があります。

申込から利用開始までの4ステップ

リバースファクタリングの申込から利用開始までは、以下の4ステップで進みます。

  1. 発注企業がファクタリング会社へ申込・相談をおこなう
  2. ファクタリング会社が発注企業の与信審査を実施する
  3. 3社間契約(発注企業・外注先企業・ファクタリング会社)を締結する
  4. 取引開始後、ファクタリング会社が外注先へ支払い、発注企業はファクタリング会社へ返済する

審査の中心となるのは「発注企業の支払い能力」です。発注企業の与信が安定していれば、外注先の与信状況に左右されずに利用できる点が特徴になります。

必要書類リスト

リバースファクタリングの申込時に求められる主な書類は以下の通りです。

  • 法人登記簿謄本(発注企業)
  • 直近2〜3期分の決算書
  • 外注先との取引基本契約書
  • 対象となる買掛金の請求書・発注書
  • 代表者の本人確認書類
  • 取引銀行の入出金履歴(直近数ヶ月分)

個人事業主の場合は、確定申告書や開業届で代用するケースがあります。個人事業主向けファクタリングの基礎を整理したい方は以下の記事もあわせて確認しておきましょう。
個人事業主も利用できる即日入金可能なおすすめのファクタリング会社比較25選|買取実績・書類が少ない会社の選び方も紹介

「自社の発注業務でリバースファクタリングが使えるか」「通常のファクタリングとどちらが向くか」と感じた方は、買速のオンライン査定で30秒の買取金額シミュレーションができます。お気軽にご相談ください。

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リバースファクタリングに必要なでんさいネット導入

リバースファクタリングを提供する多くの会社では、決済手段として電子記録債権(でんさい)の利用が前提となっています。

ここでは、以下の3つを解説します。

  • でんさいネット(電子記録債権)の基本
  • でんさいネット導入の条件と費用
  • でんさい未導入企業の選択肢

でんさいネット(電子記録債権)の基本

でんさいネットは、全国銀行協会が設立した「株式会社全銀電子債権ネットワーク」が運用する電子記録債権の決済インフラです。紙の手形や振込に代わる決済手段として、売掛・買掛の発生や譲渡を電子データで記録します。

手形のような紛失リスクや印紙税の負担が無く、必要な額だけ分割譲渡できる点が特徴です。リバースファクタリングでは、発注企業から外注先への支払いをでんさいで記録することで、債権の譲渡を電子的に処理しやすくなります。

でんさいネット導入の条件と費用

でんさいネットを利用するには、取引銀行を経由してでんさいネットの利用契約を結ぶ必要があります。導入の条件と費用感は以下の通りです。

  • 申込窓口:取引銀行の法人窓口
  • 月額費用:銀行により異なるが月数百円〜数千円程度のケースが多い
  • 取引手数料:1件あたり数百円程度
  • 開設までの期間:審査含めて1〜2ヶ月程度

導入時の手間や費用感は銀行によって異なるため、メインバンクへ事前に問い合わせて条件を確認しておきましょう。

でんさい未導入企業の選択肢

でんさいの導入には時間と費用がかかるため、すぐに利用を開始したい場合はでんさい不要のリバースファクタリングサービスを探すのも1つの選択肢です。

ファクタリング会社によっては独自の電子契約・電子請求書システムを用意していて、でんさいなしでも3社間契約を運用できるケースがあります。サービス選定時は「でんさい必須か」「独自の電子記録方式に対応しているか」を必ず確認しておくと安心です。

発注企業がリバースファクタリングを利用するメリット

発注企業がリバースファクタリングを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 支払いサイト延長による資金繰り改善
  • 取引先(外注先)の信用力強化に寄与
  • 支払い業務の一本化・効率化

1つずつ解説します。

支払いサイト延長による資金繰り改善

発注企業は、リバースファクタリングを利用すると支払いサイトを伸ばすことが可能です。資金繰りの状態が悪く、買掛金の支払いが困難になった場合でもファクタリング会社が立て替えてくれます。

つまり、支払いの滞納によって取引先との関係性が悪化する心配がありません。リバースファクタリングによって支払いサイトを3ヶ月伸ばすことができれば、3ヶ月分の買掛金を手元に残せます。

取引先(外注先)の信用力強化に寄与

外注先企業から見ると、リバースファクタリングを導入している発注企業は「支払いの確実性が高い取引先」と評価されます。ファクタリング会社が間に入ることで、外注先は発注企業の資金繰りに依存せず売掛金を回収できる安心感を得られるからです。

結果として、発注企業は単価交渉や納期相談の場面でも信頼関係を活かしやすくなり、取引の継続性が高まります。優秀な外注先を長期的に確保したい発注企業ほど、信用力強化の効果が大きくなります。

支払い業務の一本化・効率化

外注先企業への支払いをすべてファクタリング会社がおこなえば、支払いをまとめることができます。複数の外注先に対する個別振込や支払日管理がファクタリング会社経由で一本化され、経理担当者の事務処理負担が大幅に軽減されます。

振込手数料の削減効果に加えて、支払い漏れや振込ミスのリスクも下がり、本業に集中しやすくなる点も大きなメリットです。月末月初の経理ピーク時間を短縮できる効果も期待できます。

外注先企業がリバースファクタリングを利用するメリット

外注先企業にとってもリバースファクタリングは魅力的な選択肢です。ここでは、以下の2つのメリットを解説します。

  • 早期資金回収によるキャッシュフロー改善
  • 取引先信用力に依存しない安心感

1つずつ見ていきましょう。

早期資金回収によるキャッシュフロー改善

リバースファクタリングでは、発注企業に代わってファクタリング会社が請求金額を支払うため、外注先企業は通常の支払期日(請求書発行から30〜60日後)を待たずに、契約条件によっては数日〜2週間程度で資金を受け取れます。

早期現金化によって資金繰りを改善できると、仕入れ前倒し・設備投資・人件費支払いなど、本業の成長投資にキャッシュを振り向けやすくなる点が大きなメリットです。

また、外注先企業が単独で通常ファクタリングを利用する場合と比べると、3社間契約のリバースファクタリングは手数料が低く抑えられる傾向があり、入金額の目減りも小さく済みます。発注企業の信用力をベースに資金化できるため、自社の与信状況に左右されにくい点も安定したキャッシュフロー確保につながります。

取引先信用力に依存しない安心感

通常の掛取引では、発注企業の経営状況が悪化した場合に売掛金が回収できなくなる貸し倒れリスクが残ります。リバースファクタリングを利用すると、ファクタリング会社が支払い元になるため、発注企業の与信悪化に左右されずに回収できる安心感が得られます。

特に大口の取引や長期契約をおこなっている外注先企業にとって、回収リスクを切り離せる効果は大きいです。回収不安が減ることで、外注先企業は安心して受注を継続できます。

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リバースファクタリング利用時のデメリット・注意点

メリットの多いリバースファクタリングですが、利用時にはデメリットや注意点もあります。主なデメリットや注意点は、以下の通りです。

  • 手数料負担
  • 対応会社が限定的
  • 3社間契約の管理工数

手数料負担

リバースファクタリングでは、外注先企業が手数料を支払います。外注先企業にとっては、資金繰りが改善できる反面、入金される金額は手数料分少なくなる点がデメリットです。発注企業も、外注先企業から手数料分を請求金額に上乗せされる可能性があります。

手数料率は発注企業の信用力やファクタリング会社の方針によって変動するため、契約前に手数料体系の詳細を必ず確認しておきましょう。3社間で手数料負担の取り決めを文書化しておくと、後々のトラブル防止につながります。

対応会社が限定的

ファクタリング会社は多いですが、リバースファクタリングを提供している業者は数社しか存在しません。理由としては、リバースファクタリングを利用したい売掛先は数千万円以上で買取したい場合が多く、資金力がないファクタリング会社では取り扱いができないためです。利用できる業者が少ないため、複数の業者を比較できません。

3社間契約の管理工数

リバースファクタリングは3社間契約のため、二社間取引と比べて契約手続きや関係者調整の工数が増えます。発注企業は外注先に対してリバースファクタリングの導入意図を説明し、同意を取り付ける必要があります。

さらに、月次の支払いサイクルに合わせてファクタリング会社・外注先との情報共有体制を整えなければなりません。導入初期は社内ルールの整備や担当者の教育に一定の工数を見込んでおきましょう。

リバースファクタリングの手数料相場

リバースファクタリングの利用を検討するうえで、手数料の相場感は事前に押さえておきたいポイントです。ここでは、以下の2つを解説します。

  • 手数料相場の目安
  • 手数料を抑えるポイント

手数料相場の目安

リバースファクタリングの手数料相場は、3社間契約をベースとするため、おおむね年率換算で1〜10%程度が目安です。発注企業の信用力・支払いサイトの長さ・取引金額・ファクタリング会社の与信判断によって変動します。

一般的に信用力の高い大企業が発注主体となるケースでは手数料が低く、中小企業が発注主体の場合は手数料が高めに設定される傾向があります。

手数料に関して詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて確認してみてください。
ファクタリングにかかる手数料はいくら?ファクタリングの手数料相場や安くするポイントも紹介

手数料を抑えるポイント

リバースファクタリングの手数料を抑えるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 発注企業として安定した与信情報を整える(決算書の整備・税金未払いの解消)
  • 単発利用ではなく継続利用を前提に交渉する
  • 複数のファクタリング会社から相見積もりを取る
  • 月間取引額をまとめて提示し、ボリュームメリットを訴求する
  • 支払いサイトを必要以上に長く設定しない

複数社比較によって相場感を掴み、自社の条件に合った会社を選ぶことが重要です。

リバースファクタリングの活用例

リバースファクタリングは、外注比率の高い業種ほど効果を発揮します。ここでは、以下の3つの業種を例に活用例を解説します。

  • 建設業での活用例
  • 製造業での活用例
  • サービス業での活用例

1つずつ見ていきましょう。

建設業での活用例

リバースファクタリングは、建設業に向いているサービスです。一般的に建設業の支払いサイトは30〜60日であるケースが多いです。仕事の規模が大きい場合は、多数の下請け会社に発注するため買掛金額も高くなり、資金繰りが苦しくなりがちです。

リバースファクタリングを利用すると、支払いサイトを遅らせることなく、実際の支払いを3ヶ月先に延ばせます。

建設業向けファクタリングの全体像を整理したい方は以下の記事も参考になります。
建設業におすすめのファクタリング会社比較17選!ファクタリングを利用するメリットや会社の選び方も紹介

製造業での活用例

製造業では、原材料や部品の仕入れに伴う買掛金が大きくなりやすく、サプライチェーン全体の資金循環がボトルネックになりやすい構造があります。リバースファクタリングを導入すれば、発注企業は仕入れ先への支払いを安定化させながら、自社のキャッシュを生産設備や在庫投資に振り向けられます。

仕入れ先側も期日前に資金化できるため、サプライチェーン全体での財務体質改善が進めやすくなる点が魅力です。製造業特化のファクタリングサービスは以下の記事もあわせて確認してみてください。
製造業におすすめのファクタリング会社比較17選!ファクタリング会社の選び方やメリットデメリットも解説

サービス業での活用例

人材派遣業・広告代理店・ITサービス業など、外注委託費の比率が高いサービス業でもリバースファクタリングは有効です。プロジェクト単位で外注委託が発生する業種では、案件ごとの支払いサイトと請求サイトのズレが資金繰りを圧迫しがちです。

リバースファクタリングを導入すれば、発注企業はキャッシュアウトのタイミングを調整しやすくなり、外注パートナーへの支払いも安定するでしょう。複数の業務委託先を抱えるサービス業ほど、支払い管理の一本化効果も大きく現れます。

リバースファクタリングの仕訳と会計処理

リバースファクタリングを活用した時、仕訳はどのようにしたら良いのでしょうか。ここでは、以下の3パターンの仕訳と会計処理に関して解説します。

  • 発注企業側の仕訳
  • 外注先企業側の仕訳例
  • 税務上の取り扱い

1つずつ見ていきましょう。

発注企業側の仕訳例

まず、買掛金が発生した時の通常の仕訳についておさらいしておきましょう。買掛金の仕訳では、掛け取引が発生した際に買掛金を計上し、現金や預金によって買掛金の金額を支払ったタイミングで買掛金を消滅させます。

買掛金とは、商品の仕入れ取引で仕入れ先企業との間に発生した未払金のことです。仕入れたタイミングで支払いをおこなわなかった際、借方科目を仕入高、貸方科目を買掛金と記載して仕訳をおこないましょう。

その後、買掛金の支払期日に仕入れ先へ買掛金を支払います。その際の仕訳は、借方科目を買掛金、貸方科目を支払方法によって現金や普通預金などと記載して仕訳します。

リバースファクタリングを活用した場合、業者が買掛金を立て替え、仕入れ先に支払いをおこないます。しかし、立て替えや支払いといった行為は、リバースファクタリング会社がおこなう行為です。

金銭の移動があったのもリバースファクタリング会社や仕入れ先だけであり、立て替えを依頼した側には金銭の移動や未払金の発生などが起こっていません。仕訳する内容がないため、リバースファクタリングに申し込んだときや、業者が立て替えて支払った期日には、会計処理をおこなう必要がありません。

本来の支払期日を過ぎ、リバースファクタリング会社へ返済をおこなう時には仕訳作業が発生します。通常の買掛金の支払いにおける仕訳と同じように、借方科目を買掛金、貸方科目を支払方法によって現金や普通預金などとして仕訳を行います。

このとき、摘要としてリバースファクタリング会社の名前を記載するとよいでしょう。リバースファクタリング会社へ支払う手数料や、振込に必要な振込手数料などの勘定科目は、支払手数料として仕訳できます。

外注先企業側の仕訳例

売掛金が発生した際の通常の仕訳は次の通りです。売掛金の仕訳も買掛金の仕訳と同様、掛け取引が発生したタイミングで売掛金を計上します。その後、現金や振込により代金を受け取ったタイミングで売掛金を消滅させます。

商品やサービスを提供した時、未収となった代金を売掛金と言います。商品を引き渡した時点で収益の発生が認識できるため、仕訳上、商品の引き渡し日に売上を計上しなければいけません。

しかし、その時点では、現金や預金など実質的な金銭は増えていません。そのため、売掛金という勘定科目を使用して仕訳をおこないます。具体的には、借方科目に売掛金を、貸方科目に売上を計上するよう仕訳します。

リバースファクタリングを活用した場合、品物やサービスを提供したタイミングで収益の発生が認識できるため、その時点で借方科目に売掛金、貸方科目に売上を記載して仕訳をおこないます。

その後、リバースファクタリングの活用によってリバースファクタリング会社から入金があった場合、その時点で代金を受け取った事実を計上し、売掛金を消滅させなければいけません。仕訳では借方科目に現金や普通預金などの勘定科目を、貸方科目に売掛金を記載し、消滅させます。

たとえ請求書に記載された支払期日よりも早く入金されたり、売掛先ではなくリバースファクタリング会社から入金されたりしたとしても、仕訳においては問題ありません。

リバースファクタリング会社からの入金では経理上どの売掛金に対する入金かわかりにくくなる場合もあります。その際には摘要欄に売掛先の名前も合わせて記載し、仕訳をおこないましょう。

税務上の取り扱い

リバースファクタリングに関わる税務上の取り扱いでは、手数料部分の消費税処理と法人税上の経費計上タイミングがポイントになります。

リバースファクタリング会社へ支払う割引手数料は、金銭債権の譲渡に該当するため消費税法上「非課税取引」となるのが一般的です。ただし、別途かかるシステム利用料や事務手数料等は課税対象となるケースがあります。

請求書に消費税額が明示されているか、インボイス制度に対応した適格請求書として発行されているかを確認しておく必要があります。法人税上は、支払手数料として発生時の経費計上が認められます。具体的な処理は税理士に相談しながら進めるのが安心です。

通常ファクタリングとリバースファクタリングの使い分け

通常ファクタリングとリバースファクタリングは、自社の立場と資金課題によって使い分けるのが基本です。

ここでは、以下の内容を解説します。

  • 発注側の資金繰り改善ならリバース
  • 売掛金の早期化なら通常ファクタリング
  • 併用が有効なケース

発注側の資金繰り改善ならリバース

発注企業として外注委託費や仕入れ費用の支払いタイミングを調整したい場合は、リバースファクタリングが適しています。

買掛金の支払いをファクタリング会社が立て替えてくれるため、自社のキャッシュアウトを後ろ倒しにできるからです。建設業・製造業・人材派遣業など、多くの外注先を抱える発注企業ほど効果が大きく出ます。

各種ファクタリングの全体的なメリットを比較したい方は以下の記事もご確認ください。
ファクタリングのメリットは?デメリットやファクタリングを利用する際の注意点も紹介

売掛金の早期化なら通常ファクタリング

外注先企業として売掛金の早期現金化を優先したい場合は、通常のファクタリングが適しています。発注企業の同意を取らずに利用できる二社間ファクタリングを選べば、最短即日で資金化できるサービスもあります。ただし、2社間は3社間と比べて手数料が高めに設定されるため、利用前に手数料・入金スピード・契約条件を必ず比較しておきましょう。

併用が有効なケース

自社が「発注主体」と「外注主体」の両方の立場を持つ場合は、リバースファクタリングと通常ファクタリングを併用するのも有効です。

製造業の中堅企業では、上流の原材料メーカーへの支払いにはリバースファクタリングを活用し、下流の販売先からの売掛金回収には通常ファクタリングを活用する形が考えられます。資金繰り全体の最適化を狙ううえで、両サイドのキャッシュサイクルを同時に整える発想を持っておきましょう。

リバースファクタリングに関するよくある質問

最後に、よく寄せられる以下の質問に回答していきます。

Q. リバースファクタリングは個人事業主でも利用できますか?

個人事業主でも利用できる場合がありますが、対応しているファクタリング会社は限定的です。リバースファクタリングは発注企業の与信が審査対象となるため、安定した取引実績と決算データが求められます。個人事業主の場合は、確定申告書3期分・取引基本契約書・対象請求書を準備しておくとスムーズです。

Q. リバースファクタリングの手続きに必要な書類は何ですか?

法人登記簿謄本・決算書(2〜3期分)・取引基本契約書・対象買掛金の請求書・代表者の本人確認書類・取引銀行の入出金履歴が基本セットになります。ファクタリング会社によっては、でんさいネットの利用契約書や追加の財務資料を求められるケースもありますので、申込前に必要書類リストを確認しておきましょう。

Q. リバースファクタリングと手形取引との違いは何ですか?

手形取引は「約束手形」という有価証券を発行して支払期日を後ろ倒しにする手段で、印紙税の負担や紛失リスクがあります。

リバースファクタリングは電子記録債権(でんさい)等を活用するため、紙の手形を必要とせず、印紙税負担も無くなる点が大きな違いです。手形決済との比較を整理したい場合は、不渡りリスクの有無もあわせて検討しておきましょう。

Q. リバースファクタリングを初めて利用する場合の流れは?

初めて利用する場合は、まず複数のファクタリング会社に相談し、自社の状況に合うサービスを選びます。次に申込書類を提出して与信審査を受け、審査通過後に3社間契約を締結します。

契約締結後は、実際の請求サイクルに合わせてファクタリング会社が外注先へ支払いをおこない、発注企業はファクタリング会社へ返済する流れです。導入初月は経理担当者と密に連携し、仕訳ルールと支払いサイクルのすり合わせを徹底しておくと安心です。

Q. リバースファクタリングに関する法律上の注意点は?

リバースファクタリング自体は民法上の債権譲渡や立替払いの組み合わせで構成される取引で、貸金業法ではなく民法上の契約として扱われるのが一般的です。

ただし、契約条項によっては実質的に貸付と判断される場合もあるため、契約書に「償還請求権の有無」「期日延長時の取扱い」「外注先への通知方法」が明記されているかを必ず確認しましょう。社内法務や顧問弁護士・税理士に契約書をレビューしてもらうのが安全です。

今月末の買掛金支払いを乗り切りたいなら買速のオンライン査定で資金化を確認

「今月末の仕入先への支払いに間に合わせたい」「自社のケースで通常ファクタリングとリバースファクタリングのどちらが合うか判断したい」と感じている方は、買速のオンライン査定で最短即日30分の資金化スケジュールを確認できます。

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まとめ|リバースファクタリングの仕組みを理解して自社に合う資金調達手段を選ぼう

リバースファクタリングは、発注企業が主体となる「逆方向のファクタリング」で、買掛金支払いサイトの延長と外注先の早期資金化を同時に実現できる手段です。

本記事で解説した通り、通常ファクタリングとの違い・仕組み・メリット・デメリット・手数料相場・活用例を踏まえて、自社のケースに合う選択肢を判断するのが重要です。

「法人・個人事業主どちらでも使えるか確認したい」と感じた方は、買速は法人・個人事業主・フリーランスどなたも対応可能です。独自の柔軟審査で他社で断られた方も受け入れた実績があり、zoom・クラウドサインでのオンライン契約で来店不要です。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの利用を推奨するものではありません。実際の契約条件・手数料・審査結果は各社により異なります。詳細は各社の公式情報をご確認ください。

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その他「コラム」記事

 

 

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よくある質問

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違法性はありません。売掛債権の譲渡取引であり、貸金業法の規制を受けません。

担保や保証人は必要ですか?

不要です。売掛債権の信用力をもとに審査するため、担保や保証人は必要ありません。

赤字決算でも利用できますか?

ご利用可能です。買速は売掛先の信用力を重視するため、自社が赤字でも問題ありません。

よくある質問をもっと見る >

ご利用の流れ

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