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ファクタリングコラム
2022年6月2日
目次
近年では、スマートフォンの所有率が85%を超え、いつどこからでも気軽に買い物ができるインターネット通販の利用者が増えてきています。さらには、新型コロナウィルス感染症により、不要不急の外出を避ける生活が続いたこともあり、インターネット通販の需要が急激に高くなっています。実店舗を構えずに商品販売ができるため、インターネット通販業に進出する企業も増加傾向。そんな急成長を続けるインターネット通販業ですが、クレジットカード債権を抱えやすく、実は資金繰り問題を抱えやすいのです。本稿では、インターネット通販業の資金繰り問題を解決し得るファクタリングについて、そのメリットと注意点を解説させていただきます。
24時間どこからでも買い物ができるインターネット通販。非常に便利かつ気軽に買い物ができることから、年々利用者もインターネット通販業者も増加傾向にあります。そんなインターネット通販業には、以下の特徴があります。
・先行投資が不可欠
・クレジットカード決済や後払いが主流
・事業開始から現金化まで時間がかかる
・小規模事業が多い
・在庫管理の必要がある
インターネット通販業は、先行投資が不可欠。実店舗がないため人件費や光熱費、テナント代の削減が可能ですが、いかに顧客の購入意欲を高められるかが重要となります。実際に商品を見たり触ったりすることができないため、インターネット通販業は実店舗よりも購入意欲を高めるのが難しいというデメリットがあります。ウェブサイトの周知や、商品をよく見せるための広告宣伝費が高額になりやすいという特徴があるでしょう。また、売上を回収する前に商品の仕入れ費や発送費、商品管理費の支払いが必要であり、先行投資が不可欠となります。
実店舗であればその場で代金を受け取れますが、インターネット通販はクレジットカード決済や後払いが主流。クレジットカード債権は、売上が生じてから実際に債権の回収ができるまでには約2~3ヶ月を要します。商品が売れたからと言って、すぐに手元に現金が入るという訳でもないのです。
インターネット通販事業を始めたばかりの場合、ウェブサイトや事業の認知、顧客獲得のためにキャンペーンは必須です。このキャンペーンにかかる費用は、経費で賄わなければなりません。売上もさほど見込めないため、利益率は高くないことでしょう。そのため、インターネット通販業を始めてから軌道に乗るまでは、短くても1~2ヶ月かかるのが一般的。さらには、クレジットカード決済が多いため、初回売上の回収にも2~3ヶ月はかかります。インターネット通販事業が軌道に乗り、定期的な売上回収が見込めるまでには4~5ヶ月はかかるでしょう。そのため、事業開始直後の資金繰り問題はとてもシビアと言えます。
インターネット通販業は、比較的小規模事業であることが多いです。そのため、銀行融資による資金調達をしようと思っても、融資を受けられないことも珍しくありません。融資審査は事業規模や事業歴・実績を重視するもの。事業開始直後に資金繰り問題を抱えやすいインターネット通販業ですが、1番苦しいときに1番融資を受けづらいという問題もあるのです。
インターネット通販業は、在庫管理の必要もあります。実店舗を構える必要はありませんが、在庫管理をするための倉庫は必要です。多くの在庫を抱えた際には、倉庫の広さも必要となるでしょう。経費を抑えるために倉庫を小さくしてしまうと、十分な在庫を準備できず、売り上げが立たないことにもつながりかねません。そのため、インターネット通販業は、在庫管理と倉庫の大きさ・費用問題もシビアと言えるでしょう。
上記のような理由から、インターネット通販業は資金繰り問題を抱えやすいと言えます。特に、インターネット通販業を始めたばかりの時期は、売上が少ない中で広告宣伝費や発送費を支払わなければなりません。融資も受けづらいため、事業開始前に十分な資金を準備できていない場合、資金ショートになることもあるでしょう。
資金繰り問題を抱えやすいインターネット通販業ですが、インターネット通販業の資金繰り改善にファクタリングが役立ちます。ファクタリングは、事業主が所有する「売掛債権」を譲渡・売却することで、現金を得る資金調達方法。売掛金の早期現金化が可能、利用ハードルが低いなど、数多くのメリットがあるサービスです。
インターネット通販業がファクタリングを利用するメリットは、以下の5つです。
・売掛債権の早期現金化
・事業拡大の一助になり得る
・商品在庫の買取も可能
・負債にならない資金調達
・事業規模が小さくても利用可能
ファクタリングは、売掛債権の早期現金化が可能です。通常であれば、売掛債権の回収には約1~2ヶ月、クレジットカード債権の回収には約2~3ヶ月を要します。つまり、インターネット通販業で商品が売れてから、その代金を回収するまでにはタイムラグが生じるのが一般的。ファクタリングを活用すれば、最短即日~1週間で現金化できるため、タイムラグを解消できます。
インターネット通販業がファクタリングを活用した場合、事業拡大のための資金を準備できるかもしれません。ファクタリングで早期現金化した資金には、資金使途の制限がありません。早期現金化した資金を用いて、さらに広告を回してもいいですし、人気商品の増中をしてもかまいません。早期に事業拡大への施策へ投資できるため、ビジネスチャンスを逃す心配がないでしょう。
ファクタリングには「商品在庫ファクタリング」というサービスもあります。インターネット通販業では、予想よりも商品が売れずに残ってしまうということも珍しくありません。在庫を抱えたままでは、売上にはつながりませんし、在庫管理のための費用もかさんでしまいます。在庫商品を買い取ってもらえれば、現金が手に入る上、倉庫にも余裕が生まれるでしょう。売り上げが見込めそうな商品を追加し、新たに在庫として管理することも可能です。
ただし、商品在庫ファクタリングに応じているファクタリング会社は多くない点には注意が必要。手数料も高く、現金化には1~3週間かかる点も把握しておく必要があるでしょう。
ファクタリングは「売掛債権の譲渡・売却」による資金調達方法であり、借入ではありません。負債を抱えずに資金調達できるため、企業評価や信用情報を傷つける心配も無用です。
融資を受ける場合には、融資申請時の借入額や賃借対照表などが審査基準となります。ファクタリングは借入ではないため、借入額が増えることはありません。さらには、賃借対照表をスリム化できるため、企業評価を高められる効果もあります。将来的に融資を検討しているインターネット通販業者は、ファクタリングを活用することで、融資に有利になるでしょう。
ファクタリングは、利用者の事業規模が小さくても問題ありません。銀行融資などの借入審査では、事業規模や利用者の信用度が非常に重要になります。しかし、ファクタリングの審査で重要となるのは「売掛先の信用度」。売掛債権を回収できる可能性が高ければ、小規模事業者でも赤字決算や財務超過がある事業主でも利用いただけます。インターネット通販業は、小規模業者やクレジットカード債権を多く抱えている事業者が多いです。クレジットカード会社は大手会社も多く、金銭管理も十分。売掛債権が回収できない心配が少ないため、審査通過できる可能性は非常に高いでしょう。
インターネット通販業の資金繰り問題を解決し得るファクタリングですが、利用時にはいくつか注意点も存在します。インターネット通販業がファクタリングを利用する際の注意点は、以下の2つです。
・手数料が発生する
・商品在庫ファクタリングは取扱業者が少ない
注意点を理解していないと、思わぬトラブルに巻き込まれたり、納得のいく資金調達ができなかったりする可能性があります。しっかり把握しておきましょう。
ファクタリングを利用する際には、必ず手数料が発生します。2社間ファクタリングで10~30%、3社間ファクタリングで1~10%、クラウドファクタリングで1~20%が手数料相場であり、これは決して安いと言えるものではありません。ファクタリングの手数料は、譲渡・売却する売掛債権額に対して発生するもの。売掛債権が高額な場合、手数料だけで数十万円、数百万円差し引かれることも珍しくありません。
早期現金化や利用ハードルの低さがメリットとなるファクタリング。活用することで、インターネット通販業の資金繰り改善に役立つ可能性は高いです。しかし、短期間で頻回に利用した場合には、手数料分損金が大きくなるのも確か。短期間での頻回利用は、かえって資金繰りを悪化しかねませんので、注意しましょう。
商品在庫ファクタリングを活用すれば、不要な在庫の処分と在庫商品の現金化が可能です。手数料は30~50%とやや割高ではありますが、売れ残った商品を長期間抱えておくよりは、現金化してしまった方が良いかもしれません。在庫管理に悩むインターネット通販業には心強いサービスですが、現状では取扱業者が少ないという問題もあります。商品在庫ファクタリングに対応している業者を探すのに手間がかかったり、好条件でのファクタリングができなかったりする可能性がありますので、注意しましょう。
ファクタリングは、クレジットカード債権の買取も可能であり、インターネット通販業の資金繰り改善にも役立ちます。ファクタリングで早期現金化した資金を用いて、新たに広告・宣伝を回したり、新商品の在庫を増やしたり、事業拡大の一助にもなるでしょう。商品在庫を買い取ってくれるファクタリング業者もいますので、インターネット通販業で資金繰りに困った場合は、ファクタリングの活用をおすすめします。
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