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ファクタリングコラム
2024年4月30日
目次
資金調達手段として請求書買取サービスが注目を集めており、取り入れようと検討している企業・事業者もいるのではないでしょうか。
請求書買取サービスは、早期資金化できる方法としてメリットも多く、資金繰りに問題を抱えやすい中小企業に最適です。
そこで今回は、請求書買取サービスのメリットについて、注意点や会社の選び方を解説します。
本記事を読めば、請求書買取サービスのメリットがわかり、自社に最適な資金調達手段か理解できるはずです。
請求書は売掛債権を証明する書類でもあるので、請求書買取サービス=ファクタリングといえます。
請求書買取サービスは、支払い期日前の売掛債権を買い取ってもらい、現金を得る仕組みです。
以前までは法人のみ対象としていた請求書買取サービスですが、最近では個人事業主やフリーランス向けにも対応し、多様性を生んでいます。
支払い期日前に請求書を買い取ってもらい現金を得る流れは、法律的に怪しいのではと感じる方もいるでしょう。
しかし、請求書買取サービスは法律に違反しておらず、合法な契約です。
法律の立ち位置としては、有価証券の譲渡に該当します。
請求書買取サービスのメリットとしては、次のとおりです。
・早期資金化ができる
・毎月の返済が不要
・キャッシュフローの改善に期待できる
・負債に該当しない
・売掛債権の未回収リスクを低減する
・融資よりも審査通過率が高い
・個人事業主・フリーランスも利用可能
・取引先に知られない利用方法が用意されている
・オンライン完結できる
では、それぞれについて解説します。
請求書買取サービスは、早期資金化ができる点でメリットです。
例えば、支払い期日が30日後に設定された請求書があったとしましょう。
このとき、請求書買取サービスを利用すれば、1日〜3日で現金化ができるため、30日後まで待つ必要がありません。
支払いサイトについては長いほど審査に通りにくくはなるものの、おおよそ90日以内であれば問題ないでしょう。
請求書買取サービスでは、毎月の返済が不要です。
流れとしては、サービス提供会社から請求書買取分の資金をもらい、後日取引先から入金された売掛金をサービス会社に送金するのが一連になります。
返済は1回のみで完了するので、融資や借入のように毎月の負担になることもありません。
また、融資や借入の金利については手数料が該当するため、必要以上に支払いが長くなることもなく明朗です。
請求書買取を利用すれば、キャッシュフローの改善にも役立ちます。
支払い期日を待たずに入金がされるので、手元資金が心許ないときに活用すれば、キャッシュフローは改善できます。
特に、業種や取引先によっては、支払いが2ヶ月以上あとになるケースも珍しくありません。
そうなると、利益は出ていても資金が枯渇してしまう状態が続くので、黒字倒産をしなくてはいけない企業・事業者も少なくないでしょう。
そこで請求書買取サービスを活用できれば、キャッシュフローの課題を解決し、事業の存続および成長を促すことができます。
請求書買取という行為は、負債に該当しないため、バランスシートのスリム化ができる点もメリットです。
売掛債権は有価証券の扱いになり、請求書買取は正確にいうと譲渡行為に該当します。
つまり、借金や借入ではなく譲渡・売却にあたるため、負債には該当しないのです。
これから融資を検討している方にとっては、負債が増やさない点においては魅力的な資金調達法といえるでしょう。
取引先の経営状態が芳しくない場合、売掛債権の回収も不安が募ってしまいますが、請求書買取ならその心配は要りません。
なぜなら、請求書買取が成立した時点で売掛債権の未回収リスクを回避できるからです。
さらに、国内の請求書買取サービスでは、契約成立後に売掛債権の回収ができなくなっても、請求はサービス提供会社にある場合がほとんどです。
そのため、貸し倒れが行われたとしても、自社に返済の責任はなく、未回収リスクの低減を図ることができます。
請求書買取サービスは、融資よりも審査通過率が高いメリットがあります。
融資や借入の審査通過率は平均して40〜50%とされていますが、請求書買取サービスでは70%前後です。
ほとんどの依頼が審査に通過していることになるので、資金化の実現性が高いと判断できるでしょう。
たとえ融資や借入の審査に落ちたとしても、請求書買取サービスであれば通過できる、といったことも可能性としてはゼロではないのです。
請求書買取サービスは法人だけでなく、個人事業主やフリーランスも利用可能です。
資金繰りに困窮してしまうのは、法人だけではありません。
むしろ、個人事業主やフリーランスのほうが、手元資金がうまく確保できないケースが多いです。
そこで請求書買取サービスを利用すれば、事業を持続することができ、軌道に乗せて法人設立まで発展させられる可能性も高まるでしょう。
請求書買取サービスは、取引先に知られない方法で契約ができる点もメリットの1つです。
依頼主とサービス提供会社の2社間でやりとりを進める契約方式であれば、取引先に請求書買取サービス利用が原則通知されません。
中には、請求書買取サービスを利用している企業・事業者は事業がうまくいっていないというマイナスなイメージをもつ取引先もあるかもしれません。
信用を損ねる、取引を打ち切られてしまう、といった事態を避けるには、取引先に通知がいかない請求書買取サービスの利用がおすすめです。
全てのサービス提供会社が該当するわけではありませんが、オンラインで契約が完結できるところも増えています。
オンライン完結の請求書買取サービスなら、場所・時間問わず好きなタイミングで申し込みが可能です。
また、必要書類もサーバー上にアップロードするだけなので、スピーディーかつコスパよく依頼ができるでしょう。
面談が必要な場合もオンライン会議ツールを用いて行ってくれるところも多いので、スケジュールの調整がしやすいです。
また、人件費が削減できる分、低い手数料で利用できるのもオンライン完結のメリットです。
請求書買取サービスは便利な反面、以下の点には注意が必要です。
・必ず手数料が発生する
・審査は落ちる場合がある
・売掛債権額以上の資金は得られない
・悪徳業者が存在する
・平日のみ取得できる必要書類がある
では、それぞれの注意点についてみていきましょう。
請求書買取サービスは、必ず手数料が発生します。
例えば、手数料10%の請求書買取サービスの場合、100万円の売掛債権の買取が成立すると、得られる資金は90万円です。
上記を理解していないと、請求書買取を利用しても必要な資金を調達できなくなります。
手数料を引いた分で必要資金に達するかどうかを確認しましょう。
請求書買取サービス提供会社が設ける基準に達していない売掛債権であれば、審査に落ちる可能性は十分にあります。
請求書買取サービスの審査通過率は大体70%前後なので、ほとんどの審査は通るものと考えられるでしょう。
ただし、取引先の社会的な信用力・資本力が審査で証明できなかった場合には、残念ながら現金化は難しいです。
そのため、取引先との継続したやりとりがあるか、倒産間近ではないかなど、慎重に利用する請求書を選定しましょう。
請求書買取サービスでは、売掛債権以上の資金を得ることはできません。
もし、大規模な資金調達を考えている場合は、請求書買取サービスよりも融資・借入のほうが適しているかもしれません。
請求書買取サービスはあくまで資金繰りやキャッシュフローの改善に用いるのに最適な資金調達手段です。
どのような目的で用いるのかによって、メリット・デメリットが大きくなってしまうので注意しましょう。
請求書買取サービスには悪徳業者が一定数存在します。
中には、請求書買取サービスと謳いながら、中身は悪質な高利貸しであるケースもあるほどです。
請求書買取サービスおよびファクタリングの知識を身につけておけば、悪徳業者に騙されるリスクは格段に減少します。
本メディアでも請求書買取およびファクタリングに関する知識を発信しておりますので、ぜひ参考にしてください。
請求書買取サービスに提出する書類のうち、平日にのみ取得できるものがある点も注意が必要です。
特に登記簿謄本や印鑑証明書は、法務局や税務署で取得しなくてはならず、開庁時間内に脚を運ぶ必要があります。
一部の書類は郵送で取得できるものの、時間がかかってしまうのである程度の余裕が必要です。
上記を理解した上で、請求書買取サービスを利用する前段階で書類は準備しておくようにしましょう。
請求書買取のメリットを活かすための会社選びのポイントは、以下のとおりです。
・信用力のある売掛債権を保有しているなら手数料の低い会社を選ぶ
・早急に資金が必要なら最短即日対応が可能な会社を選ぶ
では、それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
大手企業や行政機関など、信用力のある売掛債権を保有しているなら手数料の低い請求書買取サービス提供会社を選びましょう。
信用力のある売掛債権であれば審査通過率は格段に高いので、手数料を抑えることが可能です。
逆に、信用力が不安な売掛債権は未回収リスクも高くなるため、請求書買取サービス提供会社としては手数料を高めに設定して損失を最小限に済ませる動きがみられます。
得られる資金が多いほうが事業に活用しやすいため、売掛債権によって選び分けてください。
いますぐに資金が必要なら、最短即日対応が可能な会社を選ぶべきです。
中には、最短30分〜2時間で現金化が可能と謳っているサービス提供会社もあります。
必ず30分や2時間で現金化ができるわけではありませんが、スピーディーな審査や入金手続きの体制が整っていると判断可能です。
もちろん依頼した時間帯や書類の準備が大前提なので、自社がどのくらいの期間で資金が必要かによって選定しましょう。
ここでは、請求書買取のメリットについてよくある質問をまとめました。
納品書・発注書でも買取可能な請求書買取サービス提供会社も存在します。
詳しくは、各サービスの必要書類の項目に記載されているので、確認しておきましょう。
給与債権はほぼ不可能だと考えていいでしょう。
給与ファクタリングは貸金業登録が必要で、なおかつ法律的にグレーゾーンであったため厳しく取締りが行われました。
現状では、後発するサービスは提供されているものの、あまり好ましい条件や内容ではないため、自己責任のもと利用するようにしてください。
今回は請求書買取のメリットや注意点について解説しました。
請求書買取サービスを利用すれば、支払い期日前に売掛債権から手数料が引かれた分の現金を得られることがわかってもらえたはずです。
ぜひ、本記事を参考にして、資金繰りやキャッシュフローの改善に請求書買取サービスを役立ててみてください。
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