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ファクタリングコラム

売掛債権(売掛金)とは?|失敗しないファクタリング講座

ファクタリング

2024年8月6日

ファクタリングは資金調達方法の中でも近年注目されてきた比較的新しい手法といえますが、債権を現金化することで手元の現金を増やすことができます。
債権にもいろいろ種類がありますが、ファクタリングで使われるのは受取手形や売掛金などの売掛債権です。
以下で詳しく解説していきたいと思います。

売掛債権とは?

取引先に対して商品を納品したり様々なサービスを提供した際に「代金を請求する権利」のことを売掛債権と呼びます。現金を直接やり取りせずに掛取引や信用取引と言われる方法で取引を行っている企業は数多くあるはずですが、その際には売掛債権が発生していることになります。

売掛金と受取手形

売掛債権は「売掛金」と「受取手形」とに分けられます。売掛金は企業間の信頼を元にした取引の方法であり、口約束に近いものがあります。それに対して受取手形は支払いに関しての法律上の強制力が強く、支払いが実行される信用性も非常に高くなります。

ファクタリングにおける「債権」とは

「ファクタリング」とは、個人事業主や中小企業などの間で広がりつつある資金調達の方法であり、保有する債権をファクタリング会社に売却することにより現金化するサービスです。

ファクタリングは債権買取のこと

債権とは特定のだれかに対して金銭の支払いなどを請求できる権利をいいます。ファクタリングは、売掛金などを買い取ってもらうサービスが主流です。
ファクタリングで買い取っている債権は売掛債権に限られます。売掛債権とは、未回収の売上代金を請求できる権利のことです。ファクタリングは債権買取といえます。
なお、ファクタリングでは基本的に譲渡後の返還義務は生じません。業者に債権を買い取ってもらうことで、ファクタリングの利用者は支払期日よりも前に売掛債権の資金化ができます。

ファクタリングで売掛債権が現金化される仕組み

ファクタリングで現金化されるのは売掛債権ですが、どのような仕組みにより資金を調達できるのか説明します。
まず、事業者間取引で商品またはサービスが納品・提供されると、売掛債権が「確定」することになります。
その売掛債権をファクタリング会社に譲渡する場合には、買取金額の見積もりを出してもらいましょう。
提示された金額で納得できれば、利用者とファクタリング会社で「契約」を結びますが、このとき、「手数料」分を差し引いた残りが利用者に支払われます。
その後、利用者は売掛先から売掛金を回収しますが、すでに債権はファクタリング会社に移っているため、回収分をそのままファクタリング会社に支払う流れです。

売掛債権と信用力

ファクタリングを利用する際に問われるのは売掛先と売掛債権の「信用力」です。信用力とは、他社からどれほどの信用をされているかの度合いを意味します。ファクタリングの審査で言えば「債権の支払いが行われる可能性」のことであり、信用力が低いと判断されてしまった場合には審査に通過するのは難しくなります。

信用力の高い売掛債権の条件

・売掛先の経営状況が安定している
・売掛先の与信情報に問題が無い
・債権の売却を希望している企業との取引実績が十分にある
・支払期日までの残り日数が短い(2ヶ月以内)

上記した条件を多く満たす債権をお持ちであれば、審査通過の確率も高くなり低い手数料での買取が期待できるようになります。また売掛債権の額面は低過ぎると買取を歓迎されないことがありますが、数十万円程度あると安心です。また、少額債権の買取を得意とするファクタリング会社を選んだり、少額債権を複数用意し合算する形で買取を希望するという方法もあります。

高く評価されやすい売掛債権

診療報酬債権や看護報酬債権などは売掛先が公的な機関となりますので、回収リスクはほとんどなく非常に高い評価を受けやすい債権と言えます。また売掛先が大企業の場合も、リスクが低いと判断されやすくなります。

個人事業主やフリーランスも利用可能

ファクタリングは法人向けと思われがちですが、個人事業主の方ももちろん利用可能です。またフリーランスとして活動されている方も、請求書などをお持ちであればファクタリングによる資金調達を行っていただけます。

給料ファクタリングに注意

「勤務先から給料を受け取る権利」を売却する「給料ファクタリング」というサービスが存在していますが、このサービスは闇金業者が関係していることが多いのが実際です。また金融庁も「貸金業に該当する」という見解を示しており、貸金業登録を行っていない業者がサービスを提供している場合には違法性が問われる可能性が低くはありません。現在でも黒に近いグレーというような扱いですので、給料ファクタリングの利用は思いとどまることをおすすめします。

債権回収や債権流動化などとの違い

ファクタリングに似た用語として、債権回収、債権流動化、債権保全や債権保証があります。ここでは、それぞれの違いを解説します。

ファクタリングと債権保全や債権保証との違い

ファクタリングには2種類あります。一般的なのが買取型と呼ばれる売掛債権を買い取ってもらう方法です。
もう1つは保証型といって、債権保全や債権保証に役立ちます。保証型は売掛債権の回収不能に備えた保険のようなものです。
貸倒れに備えるためのもので、売掛債権が回収不能になったときに補償金を支払ってもらえます。債権の回収が長期化しやすい事業で用いられる方法です。
買取型は資金調達に有効な一方、保証型は貸倒れリスクの軽減に有効な手段で、利用の目的が異なります。

ファクタリングと債権回収の違い

債権回収は支払期限の過ぎた不良債権の買い取りや管理を行うことです。債権管理回収業に関する特別措置法に定める債権回収会社をサービサーともいいます。
債権回収の対象になる債権の多くは買付債権やクレジット債権です。サービサーの利用者は、多くの債権を抱えるクレジット会社や金融機関などになります。
一方、ファクタリングは売上債権の買取をメインにした事業です。回収できる可能性のある債権を買い取る点が、すでに不良債権となっている債権を買い取る債権回収とは異なります。
なお、ファクタリングの対象になるのは確定債権です。ただし、法改正が行われたことで将来債権(将来発生する債権)を取り扱うこともあります。

ファクタリングと債権流動化の違い

債権流動化は債権を停滞させないよう資金化によって流動化を図ることです。債権流動化により手元の現金を増やせます。
ファクタリングは債権流動化の手段です。ファクタリングの他には以下の方法があります。
・金融機関で手形を早期に資金化する「手形割引」
・売掛債権を担保に融資を受ける「売掛債権担保融資」
・売掛債権を特別目的会社に買い取ってもらい証券化する「売掛債権証券化」
・資金流動化のいずれの手段も資金繰りの改善を図るときに役立つ方法です。

 

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