3社間ファクタリングのメリット、デメリット｜失敗しないファクタリング講座

3社間ファクタリングのメリット、デメリット｜失敗しないファクタリング講座

ファクタリング

2024年8月12日

3社間ファクタリングには、2社間ファクタリングと比較して手数料が安くなりやすいという大きなメリットがあります。しかし得られるメリットはそれだけではなく、後からのトラブルを避けるためにも前もって理解しておくべき注意点も幾つか存在しています。3社間ファクタリングを最大限に活用していただくために、この契約形態のメリット・デメリットをご紹介します。

3社間ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングを利用すれば、支払期日前に債券を現金化することで資金調達を行なうことが可能です。しかし契約形態によって、手数料や債券の買取までに必要な日数などが大きく変わってきます。3社間での契約を選択することで手数料に恩恵を受けられますが、必要日数が長くなる可能性が高いなど、その他の特徴や実際に受ける影響の大きさも考慮して2社間ファクタリングとどちらを選ぶかを決めることが大切です。

メリット1.「手数料を安くできる可能性が大きい」

ファクタリングは融資でありませんので、資金調達後に利息を含めた支払いを続ける必要はありません。しかし「手数料」が必要となり、この手数料も最低水準であれば2%程度、最大であれば30%を超えることもあります。相場としても非常に幅広いのですが、3社間ファクタリングを選択するだけで10%以下の手数料が設定される可能性が高くなります。これはこの契約形態には債券の回収リスクを低くできるという特徴があるからこそですが、手数料が低くなりやすいことが3社間ファクタリング最大のメリットであることは間違いありません。

メリット2.「診査通過の確率を高められる」

3社間ファクタリングでは売掛先に対して通知を行い、債券売却に関する承諾を受けて契約を行います。こうすることで債券代金がファクタリング会社に対して支払われる可能性が大きく高まり、回収リスクが低くなります。ファクタリングの審査で見られるのは「債権の回収リスク」がメインですので、3社間での契約を選択することで診査通過の確率を高める効果も得られるのです。

メリット3.「債券の回収を行なう必要がない」

2社間ファクタリングでは、売掛先は債権の売却という事実を知らないことが多く、債権代金は通常通り取引先に対して支払うことになります。そして受け取った代金をファクタリング会社に対して渡すことになるのですが、3社間での契約ではこのステップが不要となります。債権代金は直接、売掛先からファクタリング会社に対して支払ってもらえますので、資金調達後の手間が無くなるのです。また2社間や3社間の契約を問わず、償還請求権の無いノンリコースが原則であることから、売掛先からの支払いが実行されたかどうかを気にする必要すら無くなります。

デメリット1.「売掛先からの理解・協力が必須」

売掛先からの承諾を必要とする3社間ファクタリングでは、この資金調達方法に対して売掛先からの理解を得ることが重要です。理解を得ることができなければ書類へのサインなどをしていただくことも難しくなってしまいます。また債券の代金をファクタリング会社に支払っていただく手間も発生しますので、気持ちよく協力してもらえる企業であることも大切となります。言うまでもないかも知れませんが、売掛先にバレずに資金調達することが不可能なことも考慮しておきましょう。

デメリット2.「2社間よりも資金調達に時間がかかることが多い」

債権の売却を希望する企業とファクタリング会社の間だけで手続きが進む2社間での契約と比較した場合、売掛先との手続きが増えることになる3社間ファクタリングは契約・資金調達までに必要とする時間は長くなりがちです。よほど協力的な取引先でなければ、3社間での契約で即日資金調達を行なうのは難しいでしょう。しかし3社間であっても一週間程度あれば債権を現金化できる可能性は高く、融資などと比較して素早く資金調達ができる確率が高いのは変わりません。

3者間ファクタリングをおすすめポイント

大手がサービスを提供している

ファクタリングは貸金業に該当しないので、法律上の手数料の制限はありません。その結果、中小規模の悪質なファクタリング事業者の中には、不当に高い手数料を徴収するところもあります。
しかし、3者間ファクタリングは、メガバンクの関連会社など信頼できる企業がサービス提供をしている場合が多いです。このような大手企業の関連会社では、不当に高い手数料を徴収されることはないと言えるでしょう。

審査に通りやすい

3者間ファクタリングは、主に売掛先企業の信用力で審査が行われるため、売掛先企業の財務状況が良ければ審査に通りやすいのも特徴です。
銀行融資では、融資依頼者の財務状況を見て融資の可否がされるので、赤字や債務超過という状態では融資を受けにくくなります。そのため、自社の財務状況では資金調達が難しいという時でも、3者間ファクタリングであれば資金調達しやすくなるのもメリットです。

手数率が比較的低い

各ファクタリング事業者によって手数料率は異なりますが、3者間ファクタリングの方が2者間ファクタリングの手数率と比べると低くなることが多いです。
3者間ファクタリングは、売掛先企業からファクタリング事業者の口座へ直接、売掛金が入金されます。一方で、売掛先企業にファクタリング利用を知らせない2者間ファクタリングは、売掛先企業からファクタリング利用者の口座に売掛金が入金され、それをファクタリング事業者へ振り込みます。そのため、ファクタリング利用者から売掛金が通常通りに入金されないというリスクも否めず、2者間ファクタリングのほうが手数料率が高くなる傾向にあります。
手数料を抑えたいのであれば、3者間ファクタリングの利用を検討してみるとよいでしょう。
一般的に、3者間ファクタリングの手数料率は1～9％程度、2者間ファクタリングの手数料率は1％～20％程度です。

3社間ファクタリングの利用を推奨する状況

「売掛先のファクタリングへの理解度が高い」ことと「資金調達のリミットまでに2週間程度の余裕がある」という2つの条件を満たしているのであれば、3社間ファクタリングの利用を推奨します。3社間ファクタリングでは売掛先に債権売却の事実を知られてしまうことは避けられませんので、そのことで信頼関係に傷が付く相手であれば結果的に取引先を失うことになりかねません。しかしその心配が低く時間的余裕があるのであれば、手数料が低く利用できる3社間ファクタリングは積極的に利用すべき資金調達方法です。

買速は3社間ファクタリングも安心で早い

買速は2007年に設立され、売掛債権買取業務に対する実績も豊富です。これまでのノウハウを活かし、売掛先に対してもわかりやすく丁寧に説明を行なうことで、素早く承諾を得て手続きを進めることが可能となります。また業界最低水準である「2%から」という低い手数料により、満足感の高い3社間ファクタリングを行っていただけます。

3社間ファクタリングまとめ

3者間ファクタリングは、2者間ファクタリングと比べると手数料率が低く、自社の財務状況が悪い場合でも、売掛先企業の信用力が高ければ審査に通りやすいメリットがあります。
一方で、売掛先企業の理解を得られないとファクタリング利用することができません。売掛先企業によっては「業績が厳しいなら取引を止めたい」と思う可能性もあるので、信頼関係ができていない場合の利用は難しいと考えておいたほうが良いでしょう。
このように3者間ファクタリングにはメリット・デメリットがありますので、それを理解した上で利用を検討することをおすすめします。