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ファクタリングコラム
2024年12月11日
今回は3社間ファクタリングの流れについて解説します。
2社間ファクタリングと比べて3社間ファクタリングは流れが複雑になります。
まず初めに3社間ファクタリングについての説明からしていきます。
3社間ファクタリングとは、お客様、売掛先企業様、ファクタリング会社での契約になります。
おおまかな3社間ファクタリングの流れは以下となります。
①ファクタリング審査の段階で、売掛先企業様にファクタリング契約の承諾を得る
②ファクタリング審査通過後、お客様、売掛先企業様、ファクタリング会社での契約を結ぶ
③ファクタリング会社からお客様の口座に買取り代金を振込みます。
④支払期日までに、売掛先企業様がファクタリング会社へ売掛金の支払いをします。
3社間ファクタリングの場合、売掛先企業様にファクタリング契約を承諾してもらう必要があります。
そのため、3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングと比べると時間がかかってしまうデメリットがあります。
しかし、3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングと比べると、ファクタリング手数料が安いのがメリットです。
何故、ファクタリング手数料が安くなるのかと言うと、3社間ファクタリングは、売掛債権未回収リスクが低くなるからです。
ファクタリングの利用を理解してくれる売掛先企業様でしたら、3社間ファクタリングでの契約がおすすめです。
① 取引によって売掛金が発生
② ファクタリング会社に申込
③ 売掛先企業に債権譲渡の同意をとる
④ ファクタリング契約の締結
⑤ ファクタリング会社からお客様へ買取金額の支払い
⑥ 売掛金の支払期日に売掛先からお客様へ入金
⑦ 売掛金をファクタリング会社へ支払い
3社間ファクタリングを利用する上で売買手数料の内訳も理解しておくとよいでしょう。
ファクタリングを利用するには、主な売買手数料として基本手数料・債権譲渡登記費用・印紙税・出張費用などがかかります。
それぞれの売買手数料の仕組みや内訳を解説します。
ファクタリングの売買手数料には、法律の規定がありません。
売買手数料が適正であるかを知るためにも、依頼時によく確認しておいてください。
また、ファクタリング会社によっては、売買手数料にすべての費用を含んでいるケースと、売買手数料と別に諸経費が請求されるケースがあるため、金額だけでなく費用内訳も事前に確認が必要です。
基本売買手数料は、ファクタリング会社の利益となるものです。売掛債権から買取金額を差し引いて算出します。
売買手数料の決め方はファクタリング会社によって異なり、売掛債権の1~30%程度と大きく幅があります。融資に比べると高額になることも多いでしょう。
ファクタリング会社は買い取った売掛債権を回収しなければ損失になるため、売掛債権の回収リスクや金額が高いほど、売買手数料も高くなる傾向です。
なお、基本売買手数料は非課税取引のため、消費税はかかりません。
債権譲渡登記とは、債権の譲渡について公的に証明するための登記です。別のファクタリング会社などへの債権の二重譲渡のリスクを防ぐために行われます。
債権譲渡登記は2者間ファクタリングの場合に求められることがありますが、ファクタリング会社によって扱いが異なり、登記がなくても利用できるファクタリングもあります。なお、債権譲渡登記は法人のみが対象です。
債権譲渡登記には、登録免許税の7,500円がかかります。ただし、司法書士に手続を依頼する場合には報酬として5~10万円ほど追加で費用がかかるデメリットもあります。
登録免許税は非課税ですが、司法書士報酬には消費税もかかります。
ファクタリングで債権譲渡契約を結ぶ場合には、契約書に印紙が必要です。
印紙税は契約金額によって決まります。契約金額が1万円未満は非課税、1万円以上は200円のため、200円と考えておけばよいでしょう。
印紙代は少額で契約金額によって決まるため、特に気にする必要がない手数料ともいえます。ファクタリング会社によっては、印紙税を基本手数料に含めていることもあるため確認しましょう。
なお、オンラインで完結する電子契約の場合には印紙は必要ありません。
ファクタリング会社に出向いてもらう場合には、交通費や出張費を別途支払わなければならない場合があります。
ファクタリング会社によって、出張費を別途請求する会社もあれば、全く請求しない会社、基本売買手数料に含まれている会社もあるからです。
なかには、基本売買手数料を安くしている代わりに、出張費用が高額に設定されているファクタリング会社もあります。出張費用が大きいと感じたら、明細や内訳を確認する必要があるでしょう。
利用者の都合を考慮し、出張費用を請求しないファクタリング会社なら余計なコストをかけずに取引ができるでしょう。
3者間ファクタリングは3つの企業が関わる契約なので、自社だけの判断で利用できる契約ではありません。
スムーズに契約が進まないと、売掛先との関係を悪化させる原因になる可能性もあるので、信頼できるファクタリング会社に依頼する必要があります。
まずは手数料から確認してみてください。
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